調味料と人間関係
先日、友達の家でその子と一緒に喋りながらご飯を作っていたんだけれども、なんとその友達は、物を捨てられない人だということが判明。
色々な賞味期限切れの調味料や香辛料・スパイスそして食材が冷蔵庫からたくさんたくさん現れる。
私は賞味期限が切れたらソク捨ててしまうタイプなので驚いたけれども、見ているうちに楽しくなってきた。
その人に、これはいるの?これは?これは?と聞くと全部の返答が「大丈夫、食べられるから取っておいて」
そうよ。もちろん食べられるに決まっている。賞味期限や消費期限て、日本の場合はとても厳格に定められているし、直ちに死ぬとか体調を崩すということにはもちろんならないだろう。
なので私がすぐに処分してしまうのは、単なる気分の問題、その人が取っておくという事も、その人にとっては気分の問題。感覚と行動の違いなだけ。
とはいえ、これ大丈夫なのかなと一番不安に思ったのが、マスタード。賞味期限半年切れ。ちょっと液体が滲み出ている。
私だったら捨てるところだけれども、断固拒否する友達。でも匂いをかいてもそんなに変な感じはしない。
なので使ってみることに…の前に、ちょっとだけ味見をしようとスプーンの先でほんの一舐め。
すると、普通のマスタードらしい風味の少し後に、なんだかえぐい甘味。
口の奥の方に残ってなんだかネバつくような重い甘さが広がって、私としては我慢できない感じ。
彼女にとっても、口にしたらとても美味しいとは言えなかったというわけなので、風味のバランスが崩れてしまったマスタードは、残念ながらさよならとすることになりました。
とそこで色々考えたんだけれども、調味料だったり香辛料だったりは、賞味期限書いてあるけれども、これは期限が切れた時に体に悪いということよりも、美味しく食べられるようなバランスではなくなってしまうということなのかも。
人間関係にも派生して考えてみる。
どんな人間関係にもそれぞれの良い状態・悪い状態があって、そして悪い状態あるいは良くない状態を放置しておくことで、なんとなくバランスが崩れて上手く話しかけにくくなってしまったり、あるいは距離が近すぎて苦しくなってしまったりもする。
なので良いバランスを保つためには、賞味期限を長く保つためには、その時々に話し合ったり、何かのイベントを通して刺激を得たり、あるいは距離を取ったりなどしてうまく距離や空気感をとるということが必要なんじゃないかしら。
誰であっても、誰かとずっと同じような距離や心の関係でいられるわけではないだろうから、その時々でバランスを取っていくということが必要なんだろう。
ということは、自分の心の状態や、相手の行動や状況などからなんとなく感じたものにきちんと反応して、言葉になる前の反応や行動を無視せずに受け取る。
そしてどうすればいいかを考えてよい行動をとっていけば、人間関係で苦しむということは、今より少なくなっていきそうな気がする。
そして賞味期限の長い、より良い人間関係をもっと多くの人と作れるんじゃないかしら。