日記：おほたろうさんと愉快な仲間たち

朝起きて、R-1飲んで、顔洗ってから、今日の洋服を考える。白い厚手のTシャツか、村上春樹のダンスダンスダンスTシャツか。友達とお昼を食べる予定だから、気づいてくれると嬉しいなと思って、村上春樹Ｔシャツを着る。それから、先週Be-shopで買った、緑色の靴下を履く。家を出る。

ドトールで時間をつぶしていると、友達からLINEがくる。「昨日コロナのワクチン打って、身体だるいから家帰るわ。お昼はまた今度。ごめん」

予定がなくなってしまったので、久しぶりに本屋に向かう。天神西通りのジュンク堂。本屋のひとつ手前の信号が青色になるのを待っていて思い出す。「おほしんたろうさんの展示今月までだったなぁ」と。都合よくすぐ近くだったから、本屋に行く前にのぞく。大名のユニオンソーダ。マヌコーヒー手前の階段を上がり、誰かの話声が聞こえる会場をのぞくと、おほしんたろうさんが居た。

今日は「４コマ目をみんなで考えよう」っていう、会期中に訪れた人たちの作品を表彰するイベントの日だった。会場にはお客さんが５人。僕は６人目。おほしんたろうさんとノボせもんなべさんの２人が司会・進行・審査員をしている。僕以外のお客さんは女性で、おしゃれな人が多い。おほしんたろうさんとノボせもんなべさんもおしゃれ。後ろにはスタッフだろう、黒いスーツの女の人と男の人が並んでいる。散歩の気分で寄ったので、僕はその空間に緊張した。

最優秀作品の作者にはTシャツがプレゼントされるらしかったのだけど、その場には来ていなかったので、会場にいる６人が即興で４コマ目を考えて、Tシャツをもらえる人を決めることになった。僕は早々に書き終えてボケーとしていたので、ノボせもんなべさんが声をかけてくれる。

ノボ「いいTシャツですね。影が伸びてる」、おほ「村上春樹のダンスダンスダンスTシャツですよね」、僕「そうです、そうです」、ノボ「靴下も緑でノルウェーの森？」僕が会場に来る前に昆布についての話があったみたいで、ノボ「もしくは昆布？」と言われる。友達に気づいてもらえるかなと思って着てきた洋服は、おほしんたろうさんとノボせもんなべさんに気づいてもらえる。偶然だけどうれしい。

Tシャツは、おしゃれな女性の方がゲットした。黒髪のワンレンのセミショートで、綺麗なお姉さん。「おほしんたろうさんが好きな綺麗なお姉さんってかなりいいよね」って、友達が隣にいたら言えたんだけど、一人だったので言わない。もし友達がいたら、「おまえより年下だろうけどね」って言われていただろう。

会場を出るときに、黒いスーツの女の人からミネラルウォーターをもらう。おしゃれなペットボトルの形。モンダミンとかの形。中の水を飲み終えたら、粉末茶を飲むのに使おう。