hum. egg

福岡在住。ほぼ日記。イラスト、音楽、小説、料理、翻訳。歩くことが趣味です。

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日記:据え膳食わぬは男の恥物語

ブックオフの100円棚で、姫野カオルコさんの「ガラスの仮面の告白」を買う。エッセイ。近くのパン屋さんでチーズフォカッチャを食べながら読む。「『男性と一式の寝具で寝て何もなかった数の世界一』というものが、もしギネス・ブックにあったら、うまくいけば載れるんじゃないかと思う。大学生時代など、いったい何人の男性と寝ただろう、グーグーと・・・。」(「リボンの騎士」より)姫野カオルコさんの文章を初めて読む。新人の時は「ドスケベ作家」「ヘンタイ女子大生作家」「異常性欲作家」と呼ばれていたと

    • 日記:寒い季節の天気の良い日

      朝、起きる。ベランダとキッチンの窓を開けると冷たい風が通る。まだしっかりと目覚めていない身体にその空気を取り込むとキュッと身が引き締まる感じがした。20分歩いて区役所に行く。引っ越し関連の申請を済ませて、また20分歩いて帰る。帰る途中、パン屋でソーセージパンと塩パンを買う。手提げ袋を持っていなかったので左手にパンを二つ掴んで帰る。ソーセージパンは出来立てみたいでほんのり温かい。家に帰って、カルディで買ったブルーマウンテンのコーヒーバッグを入れる。いつもより丹念に。ゆっくりと。

      • 日記:サンドロップ

        今日の仕事がなくなったので、思い切り夜更かししてみる。AM5:54。窓の外から始発の電車の音が聞こえた。街が眠りから覚めようとしている。僕はそろそろ寝るつもり。夜中1時くらいに行ったコインランドリーで雑誌のESSEを読んだ。綾瀬はるかさんが表紙の2024年12月号。おしゃれな部屋について特集が組んであった。壁一面の本棚と額に入った絵の床置きがいいなーと思った。季節によって床に置いた絵を変えて違いを楽しむという。僕はとっても季節感のない人間なので、そういうのに憧れているところが

        • 日記:青梗菜にお願い

          スーパーの入口近くの野菜コーナー。青梗菜を左手に持って立っている女の人がいた。僕はちょっと前から買おうか買うまいか悩んでいたお菓子を買ってスーパーから出る途中だった。 よくある光景で特別なことでもない。では、なぜ気になったかというと彼女が微動だにせず、じーっと青梗菜を見つめていたからだと思う。ひどく真剣な顔で、ただ青梗菜を見ているというよりは、青梗菜を通して未来を見ようとしている感じだった。もしかしたら、今夜、不倫をしている旦那を夕食に混ぜた毒で殺そうと考えていたのかもしれ

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        日記:据え膳食わぬは男の恥物語

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          日記:タイヤ、パンクしろー

          南の方から台風が近づいている。その影響で朝からずっと雨。強くなったり、弱くなったり。止むことなく降り続いている。 大通りから一本入った道を歩いている。足元を照らす光がないから水たまりをよけるのにも神経を使う。長靴だったら全く気にならないんだろうけど、コンバースのオールスターかジャックパーセルしか持っていない。今日はジャックパーセルの黒。出来るだけ濡れないようにしようという気持ちだけはあるんだけどその術を持っていない。 僕の横を車が通りすぎる。その瞬間、バシャーと水をかぶる

          日記:タイヤ、パンクしろー

          日記:はっぴーはろうぃん2024

          ハロウィン。朝から事務作業。セブンイレブンでネットプリントしたり、郵便局行ったり、市役所と税務局に電話かけたりする。お昼に唐揚げ屋さんで唐揚げ弁当を買う。「ハロウィンのお菓子です」と店員が言って、手のひらくらいのチョコクレープをくれる。 街を歩いているとハロウィンの仮装をした女の子がちらほらといる。中央公園とかハロウィンのパーティー会場に向かっているのだろう。パルコのそばを通り過ぎようとしたとき視界に赤い人が入ってくる。赤ピクミンの仮装をした女性。全身タイツで顔もタイツに覆

          日記:はっぴーはろうぃん2024

          日記:彼女の宇宙旅行

          her space holidayを久々に聴く。マークビアンキの作る音楽が好きだ。「The young machine」が発売されたのはもう21年も前になるのか。「The Past Presents the future」だって19年前。今どこで何してるんだろう。検索しても何も出てこない。本当に宇宙旅行にでも行っちゃったみたいだな。

          日記:彼女の宇宙旅行

          日記:忍耐力測定

          パン屋に入るとガーリックとバターの匂いが充満していた。コロネのクリームみたいに、ぼくの鼻孔にその匂いが詰められる。3段ある棚の一番上、ガーリックフランスが並べられている。小ぶりなフランスパンが真ん中から開かれ、バターが十分にしみ込んだ黄色い面に、細かく刻まれた緑色のパセリが見える。 コーヒーと共に食べる甘いパンを1個買いにきたんだろ、と自分に言い聞かせるも、その自己説得も空しく、左手に持った白いトレーの上にはガーリックフランス。ガーリックフランス買ったから、甘いパンは我慢し

          日記:忍耐力測定

          日記:ニモカで買い物

          朝、スーパーで手持ちがなかったので交通系ICで支払う。ニモカ。初めて使った。納豆とポテトチップス(うすしお)を買う。 昼、絵を描く。その後、名探偵コナンを見ながらポテトチップスを食べる。コナン君は推理よりも科学的知識が光っていた。チンダル現象を利用したペットボトルランタンとか即席の自作ブラックライトとか。すごいぞコナン君。 夜、お腹が減ったのでどら焼き(塩バター味)を食べる。コーヒーとともに。

          日記:ニモカで買い物

          日記:ディアゴスティーニ

          古いパソコンを整理していたら三代目古今亭志ん朝の噺のデータが出てくる。41時間分ある。 「おかめ団子」「お直し」「お若伊之助」「ちきり伊勢屋」「へっつい幽霊」「三年目」「三枚起請」「三軒長屋」「五人廻し」「井戸の茶碗」「今戸の狐」「付き馬」「代脈」「佐々木政談」「刀屋」「厩火事」「品川心中」「四段目」「坊主の遊び」「夢金」「大山詣り」「妾馬」「宮戸川」「宿屋の富」「寝床」「小言幸兵衛」「居残り佐平治」「崇徳院」「干物箱」「幾代餅」「御慶」「愛宕山」「抜け雀」「文七元結」「明

          日記:ディアゴスティーニ

          日記:普通に感じたことでいい

          Youtubeの動画「デリッシュキッチン」にたんぽぽの川村エミコさんがゲストで出ている。タイムマシーン3号が好きだから毎動画必ず観ている。川村エミコさんのことはほとんど何も知らなかったんだけど、計4回、ゲスト出演する1回目の冒頭から好きになる。 「何もつけなくても、握ったおにぎりに味が付きます。たんぽぽの川村です」という自己紹介。ニコニコしながら言う。 おもしろい。言葉のチョイス、それを発する間もいい。ここちよい。自分をよく見せよう、気の利いた事を言ってやろう、迎合しよう

          日記:普通に感じたことでいい

          日記:人の心、猫知らず

          駐車場に猫が寝ていた。白黒の猫。車止めの真ん前に寝ている。車に轢かれたりしないだろうか。わざわざそんなとこで寝なくても。まさか、もう、すでに?なんてことを考えながら、少し物音をたててみる。反応しない。心配になる。猫が寝ぼけるくらい爆睡して、車の運転手がぼんやりしていたら、万が一があるかもしれない、と。 猫に近寄る。もう手が届きそうなくらいに近づいたときに、猫が動く。「はっ!?」って顔でこっちを見てから、黒い車の後ろのほうに逃げていく。野良猫で、ひどく汚れていた。眠りを邪魔さ

          日記:人の心、猫知らず

          日記:コーヒートーク

          朝。頭が痛い。イブを1錠飲む。ベッドに寝そべり姫野カオルコの「ドールハウス」を読む。スパゲッティを茹でる。 昼。近くの惣菜屋でチキンカツ(130円)とカニクリームコロッケ(140円)。パン屋で生クリーム入りメロンパン(140円)。スーパーで猿田彦コーヒーのドリップバッグをひとつ(140円)。 夜。オートミール、サラダ(千切りキャベツに温めたベーコン、塩、胡椒、胡麻ドレッシング、いりごま、梅干)、豆乳。無印でコーヒードリップバッグ(550円)、チョコウェハース(150円)を

          日記:コーヒートーク

          日記:お仕事にっき(星井きなこさん)

          朝からハムのセットが届いて、スーパーでの買い物の代金が溜まってた楽天ポイントとピッタリだった日、「知らされていない未来の予定の存在に対して、逆に不安になった」という文章で終わる日記を書く。 夜22時くらい。イラストの依頼のメールが届く。ハムが来て、ポイントがぴったりで、イラスト(アイコン)の依頼が来た!今回の依頼主は星井きなこさん。柔らかい文体でエッセイを執筆されています。 住んでいる場所が近かったということで、実際に会ってイラストのお打ち合わせ。天神で待ち合わせして春吉

          日記:お仕事にっき(星井きなこさん)

          日記:I haven't changed much at all.

          "It's funny I read mine from '83 the other day. What really surprised me is that I was dealing with life the same way I am now. I was much more naive and hopeful, but the core, and the way I was feeling things is exactly the same as it is n

          日記:I haven't changed much at all.

          日記:ラムネといやらしい私

          三越の銘菓コーナー。菓遊庵。時間をつぶすために商品を眺めてまわる。日本全国の銘菓が並ぶ。目が留まる。ミルクケーキ。少し前からミルクケーキが食べたいなと思っていた。理由はとくにないし、好物でもない。遠い過去に食べたことがあるような、ないような、ただ知っているだけのような、あいまいな記憶。ひとつ手に取ってレジに並ぶ。216円払う。 カルディの前。きなこさんと会う。noteの繋がりでイラストの依頼をもらう。キャップに緑色のカーディガン。リサ・ラーソンのライオンのTシャツ。軽く挨拶

          日記:ラムネといやらしい私