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日記:Your wet hair will have dry while you will be walking outside.

「濡れた髪は外を歩いているうちに乾く」舞城王太郎の『Would You Please Just Stop Making Sense?』の中の文章。杉並区の今川図書館で読んだ新潮2016年9月号に掲載されていた。「つじつまを合わせるの、やめてもらっていいですか?」って訳せばいいのかな。5年前に同じタイトル(日本語)で日記を書いていた。目を覆うだけじゃ不十分で、眼をくり抜いてその穴に銀紙を詰めたくなるような内容だ。「相変わらず、」で始まり、「もがき苦しんでいくぞ。」で終わっている。279文字の短い文章。

昼、ドトール。上司と面談をしている人たちがいた。出版関係の会社。上司は女で、面談を受けているのは男。男が延々と不満をもらしている。女は明らかに困っていた。男は「要するに」「要するに」を繰り返している。女の話を聞く耳なんて持っていない。気の毒な上司は男が帰った後も何人かの部下と面談をしていた。もし、ここがバーで、俺が気取った人間だったら、バーテンダーに「『フローズンマルガリータ』 を向こうの席の女性に」と指示していただろう。その女がカクテルの意味を知ってるといいなと思った。

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