私はめぞんを知らない。
「めぞん」というコンビがいる。
何度も漫才を拝見したし、何度も笑わさせてもらっている。
漫才のみではなくコーナーライブも観て
漫才では見えない突発的な発想力や"シャウト"を観ることができた。
私が劇場でお笑いを観るようになったのは再三言ってしまうけれど『板橋ハウス』のおかげ。
板橋ハウスが私を神保町に連れてきてくれた。
3人という像からそれぞれ"3組のコンビ"という形に輪郭が広がっていった。
私はそうして3組のコンビを認識した。
この言い方をしてしまえば、
私はピュートも知らない。軟水も知らない。
いつまでも読み切ることのない分厚い魔法書を所々開いてその文字列を追っている。
そんな形で「めぞん」のページを開いたらアツくなってツイート400字超えした内容を、ただただ自己満で書いていくよ。へへへ☺️(突然の自我)
私が「めぞん」を初めて観たのは
2023年1月1日、ヤス覚醒22期「絶対にオリないピュート竹内vs全員」だった。
竹内さんに22期のみんなが挑み、それを「オリ」ずにステージは進んでいく。
その中でのコーナー、
確か「相手を罵れ!竹内」で
ラップバトルをした後にモノボケやモノマネをする、というコーナーがあった。
ラップバトル。
互いにマイクを持って罵り合った後に突然お笑いのスイッチを入れる、エモーション落差の激しいコーナー。
私は当日座席でこのライブを観て、今でも忘れられない瞬間がある。
それは原さんvs竹内さんのラップバトルだ。
(敬称略)
竹内「(吉野に)よく分かんねぇ企画ライブばっかりやらせるな!鋼の錬金術師のコーナーライブ、なんだあれ!めちゃくちゃ怖かったわ!吉野に言っとけ!」(ニュアンス)
オリにオリない竹内さんが原さんを罵った!
原さんというよりベクトルは吉野さんに向いてたけど!笑
これを受け、原さんが再びマイクを持つ。
原「吉野が好きなことやっててそれが実ってねぇのはよ、俺のツッコミがまだ拙いからなんだよ!だから俺が全部ツッコめるようになったら無敵じゃねぇか!俺はそれを夢見てるんだよ!」
これを言い放った後、モノマネのターンになった原さんはジャックバウアーの真似をして劇場を大きく沸かせた。
芸人さんの多くが膝をついて笑ってた。
その中に吉野さんもいた。
吉野さんは膝どころか頭も擦り付けて笑ってた。
これが私の初めて観た「めぞん」。
その場では怒涛のお笑いの流れで私もずっと笑っていたけど、家に帰って配信も買って、もう一度この箇所を見た時、なんて人たちなんだと思った。
原さんと吉野さん。
ああ、
めぞんは尖った歯車でありながら
隣にいる相方をよく見て
同じ方向を向いて走る素敵なコンビなんだなと思った。
「吉野はそのままで良い」と、
「めぞん」の軸を吉野さんっていう核に合わせて進んでいきたいと、私には聞こえた気がして。
「吉野のやりたいことについていく」が原さんの道筋にあるんだ、そこに一緒に行くことが
「上を目指す」なんだな……と思った。
たびたびコーナーライブで
原さんがステージのセンターに躍り出てカマす時、もちろん原さんを第一に観ながら、私はチラチラと吉野さんの反応を見ちゃうことがある。
原さんがステージ上で生み出した笑いに
誰よりも笑っているのが吉野さんだから。
「吉野さんがまた原さんで一番笑ってる」
それを目の前で見るたび、配信で見るたび嬉しくなる。
吉野「ネタ合わせは気が進まないけど普通に原がいいんだよな。人生最高かもな」
某ラジオトークで聞いた言葉です。
私、ここまでナチュラルに相方を「良い」と言う人、見たことなかったな。
アメトーーク!とかでは「相方大好き芸人」とか組まれた回もあるだろうし、私の知らない所でもっともっと相方に愛を伝えてるコンビもいると思うよ。
でもやっぱり、リアルタイムで見せられる、それももしかしたら無自覚領域での相方への愛はすごい。
私はやっぱり、めぞんのことをまだ知らない。
ずっと少しばかり外野にいながら、漫才やコーナーライブやぷりあいを観させてもらってる。
でもそんな私にも、
その身をわざとらしく振る舞うことこそないけれど、確実にダイレクトに伝わるめぞんのコンビ愛がある。
私は、相方で(と)笑っちゃうコンビがどうしようにも好きで、その瞬間が見れたらどうにも嬉しくなっちゃう人間なので、こういうのを見せられると不思議と涙が出ちゃう。女の子だもん。
こうアツくなりながらも、私は今までめぞんにどんなことがあったのか、どのようにして今こう有るのか、知れてる部分なんてミリもないなぁと思う。
それはピュートも軟水もそう。
それぞれ3組で私が勝手にアツくなってることはあるけどね。
だから、もし良ければ、
コンビに関するエピソードとかあったら
ガンガン私に教えて頭を抱えさせてほしい。
その上で、
「相方で(と)笑っちゃうコンビ」の像を立体的にして、今日も最高だなこの人たちは……って呆れてしまいたい。
これからも知っていくの、楽しみだなあ。
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