ピュートのフォルム
ピュートの竹内さん、村田さん、
結成4周年おめでとうございます!🎉
それぞれがあげているInstagramの写真、
見るたび「この2人はこの日ここから始まったんだな」と嬉しくなります。
「ピュート」。
ストンと入ってくる語感の良さを、何度口にし、何度耳にしたことでしょう。
出番発表の時、MCの口から出る「ピュート」の四文字を何度心待ちにして、何度拍手をしたことでしょう。
ステージの画面に大きくその四文字が表示され、既に正してあった背筋をピンと伸ばしたのに、「隙だらけだぞ」と突かれるように何度も笑わせられて姿勢は崩れていきました。
と、「何度」という言葉を使いましたが。
きっと私にはまだ、数えようと思えば数え切れてしまうだろう回数しかピュートさんのステージを観れていないでしょう。
完全に「ピュートが分かった!」なんて日は来ないことを理解しながら、この人たちの創り上げている世界に足を踏み入れて、見回している最中です。
だから、
そんな私が今、見えているピュートの景色の話をします。
今まで応援してきた人たちが組むグループやバンド、それらの多くがよく別の物に例えられてきたことを私は見てきました。
「僕たちは◯◯だから、こうでありたい」
と語る、自分たちのグループ名を一番高いところに上げ、常に輝くその看板に見合う自分たちでありたいと言う彼らもいた。
「私たち◯◯は船だ。いつでもここに帰っておいで。◯◯は私たちにとっても帰る場所だ」
いらっしゃい、ではなくおかえり、と迎える、賑やかで優しい海賊のような彼らもいた。
ピュートは。
少なくとも今の私にとってピュートは、どんな色をしてどんな形をしているんだろう。
変幻自在。
操れるものなら重力でも勘違いでもイキな対応でもリズムでも、全てを手掛ける2人。
そして同時に、ステージ以外の顔も持つ2人。
観るたび万華鏡のように違う姿を見せる彼ら、
その掴めなさを、いつしか楽しんで、毎公演心を沸かせている私もいました。
今の私には、
「ピュート」は設置したゴールのように見える。
新ネタピュートライブでいつもわんさかとネタを作る竹内さんと村田さん。
「もう時間なさすぎて昨日作ったんですよね」といつか村田さんから聞いたことがあった。
でもそのネタでも、私は言語化のできない「ピュートらしさ」を感じてはいた。
本人たちにとっては期限をどうにか守ったもので、もっとブラッシュアップしたかったものなのかもしれないけれど。
2人が「ピュート」としてある時は、
2人ともスーツや衣装、時には制服だって着て
歩みをそろえてステージライトを浴びた瞬間だと、私は思った。
そこに合わせて2人は「ピュートのネタ」を創り上げていると思った。
ネタを作る時は目線を合わせて
時には喋り時には黙りながら
「ピュート」のゴールに入る形をしたネタを
2人で創り上げているように思えた。
この2人が「ピュート」に入れてくれるたくさんのネタを私たちに観せてくれているんじゃないかなぁ、と
この場所に足を踏み入れて目を輝かせている私は思ったんです。
ピュートさんの出囃子、
フジファブリックさんの『虹』。
「言わなくてもいいことを言いたい
まわる! 世界が笑う!」
私ね、この歌詞を聞くと、
ピュートのあのコントとあの漫才を思い出すの。
日数が経った今でも「ふふ」と思い出したり
家で一人の時なんかは小さく声出して笑っちゃう時もある。
「ピュート」の形をしたそのネタが、
いつまでも私の中でバウンドし続けてる。
またあのネタに出会えるのが楽しみであれば、
私の知らない五万とある他のネタも、私の中の大切になって欲しいとも思う。
竹内さん、村田さん
今日も面白くてありがとう!
今日もお笑い芸人でいてくれてありがとう!
あなたたちの創るもので
私はあなたたちに出会う前より遥かに笑っています。
もっと観たい。
もっと観せてほしい。
4ピュートを観に行けたあの日、
神保町のステージ、客席に浸る空気まで
「ピュート」としての潤いがあったことを
私はずっと忘れません。
これからも、応援してます!
(結成4周年、めでたい!)