ソーヤーの輪郭　-人狼TLPT 18st-

観てきました！

人狼TLPT！

今回の人狼が私にとって記念すべき初観劇でした！
ずっと観てみたかった人狼TLPT！

本当にとんでもない物語だ！！！
｡ﾟ(ﾟ∩´﹏`∩ﾟ)ﾟ｡

過去の私「人狼を実際にやってる劇か。なるほど。命がかかっているわ」

ジャネンダヨ！！！！！
（大盛り上がり）

命がかかっている場面とはどういうことか
それをエチュードで演じるとは、物語を進めるとはどういうことか
命がかかった話し合いをするとはどういうことか
それらを目の当たりにしました。

--------⚠️ネタバレ&注意！⚠️ --------

今回の記事は「3/23 人狼　ザ・ライブプレイングシアター第18ステージ」（第8ステージ含む）で行われた舞台の感想になります。
どのような結果だったか分かる内容になっています。ネタバレ回避したい方は閉じてください。読んでみようと思ってくれてありがとね🌼

あと私の適当絵があるけど諸々許してほしい。
----------------------------------------

プレイログ
18st
8st

（↑リンク貼っても20stに飛ぶ！！！🤣）

私が観た公演の村田さん
どっちも人狼だったよ〜！！！
🐺👨‍🌾💥

私が観たソーヤーはもうソーヤーじゃなかったんだ……
私は人間のソーヤーをまだ、観れていないんだ……
いや、人狼側最高だったと言う感想も持ってましてね……

（とかもね）


いやいや、そんなことは全然良い、
なんなら嬉しいまであります。

うわあ〜〜〜面白かったな人狼TLPT！！！

通常公演とアナザー公演、それぞれ1公演ずつ観ることができたんだけど
始まり方すら違くて、本当にまったく異なる物語を観ました。
まったく異なる、13人、14人が生きた物語。

エチュード自体ほぼ初めて観たんじゃないかな。
台本のない人狼劇。
その村の人々は一人ひとりが愛し愛され幸せに包まれているはずだった。
そこに突然現れた3匹の人狼と1人の狂陣、いわば裏切り者。

そんな中、私が観た2公演とも人狼側の勝利。
18stに関しては村田さんが人狼として最後まで生き残り、村は終焉を迎えることになった。

人狼勝利と分かった途端の
ソーヤーの変化よ。

｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡

6日目の夜、残った3人。
暗転の中、2人の足音が1人の女の子、トリニティと違って聞こえて「ああ、もうダメだ」って思った。

怖かった。
舞台が真っ赤に染まったと同時に恐怖を煽る音楽に血の気が引いた。
2人、ソーヤーとデイジーがトリニティを見つめる目が冷たくて鳥肌がたった。
その数秒間、誰も何も言っていないのにいつの間にか心臓を握られていたような絶望感に、気づかざるを得なかった。

人狼勝利確定の瞬間、
2人の、もはや2匹というべきなのかもしれないけど、ソーヤーとデイジーの視線も表情も声色も何もかも変わったの。

2人は肩の力を抜いている。
一夜ずつ人間を喰っていったことを「あぁ、面倒だった」と首を回すようにその場に立ってた。

この2対1になってる構図が怖すぎる。
トリニティが状況を把握する絶望感ったらない。
1対1でも無理なのに、人間は一人じゃ人狼に勝てないのに。
大好きな人たちの顔をした人狼が"2匹"も目の前に立ってる。

人狼勝利確定の後にピアノのBGMが流れるんだけど

「もう生き残る道はない」
「大好きな人たちの顔をした人狼に喰われて終わる刹那を飾る音楽」
「仲間ではなかった最悪の答え合わせ」

そんな慈悲のない現実を優しい音色で叩きつけられる、軽くトラウマBGMになりました。

トラウマだけど美しくて好きだよ。

怯えて後ずさるトリニティにソーヤーが
「あぁ～」
って小さく言うの。脱力した声で、漏らすように。
もう勝っていて喰うしかないから。
余裕とダルさの見える吐息のような声。

トリニティ「お父さん…？　お父さぁん…？」
ソーヤー「お父さん？　（自分の腹を押さえて）ここだ」

イヤ～～～～～～～～ッッッ！！！！！！！
｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡

「喰っちまったよ」とかでもなく、共に人狼であるデイジーを見てソフトタッチに自分のお腹を触るの、ほんの少しのコミカルが入っているからこそ残酷でたまらない。
ここでデイジー見るのって「昨日俺らで喰ったもんな」の煽りアイコンタクトだもんね。

「お父さんはまだ寝てるはず」と現実を受け止めきれないトリニティに「おいおいおい」と腕に掴みかかるソーヤー。（怖すぎ）（最高）

トリニティは離れたいけれど、人狼であるソーヤーの力が強くて逃げることもできない。
そんな様子を見て

ソーヤー「弱っちいなあ（笑）振りほどけやしないよな」

と、呆れた声でデイジーに声かける。

昼間はあんなにも必死に話し合いに参加して、ライラに投票が入れば「えぇっ」と声を漏らし、ひたすらにライラを想い信じ続けていたように見えたソーヤーが人狼。

昼間は大粒の涙を流し、話し合いを円滑に進めるために友が受け取らねばならないバラを代わりに受け取りずっと友人の傍にいたデイジーが人狼。

「このソーヤーという体はライラが大事だからこういう声を出す必要がある」と思って、ライラ処刑の時も膝を付いて声を上げて泣いていたんだ。


「このデイジーという体はこの村の人間を思いやっているから、人間のライラが処刑される時に人狼であるソーヤーへ促す必要がある」と、ライラが処刑される時に「ソーヤーの方を見て」って言ったんだ。

「トリニティ、なんであたし人狼なんだろ」

そう言葉にするデイジーに「何を言っているんだ？」という表情で近づくソーヤー。


ソーヤーにはもう完全に人間の心はないように見えた。
どういう感覚で人狼になっているのか分からないけれど、ソーヤーの方が人狼になったタイミングは早かったのかな。

ソーヤー「デイジー。なに、"デイジー"みたいなこと言ってるんだよ」

デイジーの中にはまだデイジーの記憶や思いがまだ残ってて、感情はもしかしたら本物のデイジーに近かったのかもしれない。
デイジーの流した涙は本当にデイジーのものだったのかもしれない。

ソーヤーはそれすらもう理解できないんだ。
自我はもうすべて人狼としてのもののみで、外側だけがソーヤーなんだ。

ライラが生前にくれた、やっと完成したと言う機織りのお守りを晒すように見せるソーヤー。

ソーヤー「見ろよこれ。なぁんだこれはぁ（笑）」

きっとソーヤーにとっては大切なものと分かった上で嘲笑う。

ライラが遺したものをかばうようにトリニティが機織りのお守りを手に取る時、お守りを踏み潰す足をわざと外すソーヤー。

その足の力は人間並みではなく、もし踏まれでもしたら、人間の体は形を保てないんじゃないかとも思う。
そしてトリニティが機織りのお守りを守ることも分かった上でそう動いたんじゃないかとすら思う。

人間のすべてを見下すように。
「よくも人間ごときが人狼に盾突いた」と睨みをきかすように。

デイジー「デイジーになりきる前に、こいつを喰おう」

に対する

ソーヤー「俺にも、デイジーみたいな時があったのかな」

ここで名指すのが人間じゃなくデイジーなのが本当に人狼としての解像度が高すぎて良い。


今ソーヤーにとって一番違和感あったのはデイジーなんだ。
人間はともかく、人狼であるのに人間側の感情を持ち得ていたデイジーが不思議だったんだ。
人間のソーヤーなら生涯大事にしたであろう機織りのお守りを捨てながら「自分にも人間の頃の思いや記憶に阻まれたことがあったかな」と口にするのは、それをソーヤーの体ですることは、何よりもソーヤーに対する侮辱だと思う。
人間のソーヤーの心は何よりも悔しいだろうなと思う。

そして2匹は後のないトリニティを高笑いしながら貪り喰っていった……。

なんて酷で皮肉で
最高な演者方々なんでしょう…！！！
｡ﾟ(ﾟ∩´﹏`∩ﾟ)ﾟ｡

本当に最高。
何度口を覆っちゃったか分からないよ。

「弱っちいなぁ（笑）」も
人狼デイジーに向けて持つ疑問も
「このソーヤーという肉体も、デイジーという肉体も、ライラだっけ？　なんか守りたそうにしてたなあ（笑）」も
機織りのお守りを最後に投げ捨て高笑うあの表情も

全部村田さん、あの言葉選びも行動も、貴方が…？？？

｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡

嬉しい、嬉しくなっちゃった。
最高な人が最高な人で嬉しくなっちゃった。

いつからソーヤーが人狼だったかというのを勝手に考えてみる！勝手にね！
18stだと上に書いたように、記憶やら思い出やらの浸食具合でソーヤーの方が早く人狼になったんじゃないかな、と思ってて。（勝手にね）

ジャスパーの人狼としての動きが分からないので

ソーヤー＝ジャスパー→デイジー

といった感じになる。

デイジーは一番最後に人狼になったのかなって踏んでいます。（勝手にね）

ユリウスが橋を落とした時はもう3人共人狼だよね？
初めに男が襲われた時、シモンが見つけたと言っていた時、あの場にソーヤーはいたなぁ…

えっ、スチュアートに「ライラを守るんだ」と両肩を掴まれた時、もうソーヤーはソーヤーじゃなかったってこと…？
「…バレてたのか（笑）」も「なんだかこの肉体、ライラって奴を守りたそうにしてるなぁ」って思いながら言ったってこと…？

あんまりだ｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡

冒頭で私が観た公演はどっちも村田さんが人狼だったって書いたんだけど、
片方は通常公演でね、処刑方法がまた違ったの

アナザー公演は魂を救う短剣でその身を、
通常公演は苦しむことなく命を絶つ毒薬を。

アナザー公演の方は段違いで空気が重くて演者も泣いて手に汗握るものだったけど、
通常公演の処刑は自ら毒を飲むことだったからさぁ……

｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡

通常公演では少し早めにソーヤーが処刑されることになって、3人の妹を持つ兄として「お前たちはこっちに来るなよ！」と毒をかっ食らって命を絶っていた。

あのソーヤーも、良かったなぁ……

お、推しが自ら毒を食らってしぬ演出も
人狼として勝って完全な人狼モードとして人間を食らう演出も観れた…

人狼としてのどっちもの姿を観れた！！！
嬉し〜〜〜い！！！！！！
＼＼\٩(*⌒∀⌒*)۶//／

そして私は2公演とも村田さんが人狼だと思えませんでした🌟

ちゃんとメモ取ってたのに頭がこんがらがり予言者バイロンが白出ししてたシモンを「人狼だ❗️」にしちゃって、回答用紙が回収されたすぐ後に人狼に食べられてて

「……( -᷅_-᷄ )？　

………！！！！！(； ･`д･´)」

になってました。

いやぁ、やっぱり村田さんが一番刺さってるけど、人狼TLPTの演者さんたち本当にすごい！！！当たり前だけど演技力がすごい！！！

同じく私が観た2公演とも人狼だった菓子職人デイジー役の寺島絵里香さん。
私デイジーこそどっちも最後まで人狼だと思えなかったわ…！

ソーヤーは途中から少しずつ疑いながら「今日も残ってた！✨」「ゆーて白いか、そうか」とかなってたんだけど、デイジーは一切疑えなかったなぁ……

デイジーとして村のみんなを想うその表情や細かな行動、そしてやっぱり涙がすごい。
デイジーは人間であって欲しいと思わせる魅力がすごくあったよ。どっちも人狼で私はきっと推理する側だったら喰われてただろうけど。

夜警ジャスパーもすごかったなぁ……
予言者COで私は結構バイロン派だったんだけど、ジャスパーの演技がすごすぎて「ライラはもうライラじゃない！！ソーヤー！！！」って心からの叫びとして受け取っちゃったもんだから私も揺れました。

ソーヤーが「ライラ、ジャスパーの言葉を聞いて心が揺れてる俺を許してくれ…！」と頭を抱えた時も「分かる、この熱量は組み立てた理論をもひっくり返すよね…」って共感しちゃったよ。
まぁ二人とも人狼だったんだけど。

（？？？）

だからライラが人間って分かった途端「じゃじゃじゃジャスパー！？！？！？😭💥😭💥」だった笑
（ジャスパーはライラに黒出ししてた）

バラを渡される時に嫌がる様子も全部ジャスパーとして感じてたなぁ。
まさか人狼だったなんて……

人狼確定勝利の場面以外も村田さんの魅力はドカンドカン出てて、
ライラにバラが渡されるたびに「ええっ」とか「は！？」とか口走るソーヤー。
人狼じゃなくて本当に人間のソーヤーでも、同じ反応だったのかな。

18st、勝手にソーヤーの場面を3区切りしてるんだけど、

①ライラ処刑（大切で守りたかった人を目の前で失うソーヤー）
②スチュアートと対立（信頼しあっていた兄と互いを人狼と言い合うソーヤー）
③人狼勝利確定場面（それまでの面を破り人間に絶望を与えるソーヤー）

この3場面。

ええっしんどくて最高むり
｡ﾟ(ﾟ∩´﹏`∩ﾟ)ﾟ｡

ライラ処刑が確定した途端のソーヤーよ。

自分じゃ立てなくなって「もうダメだ…」と絶望してたソーヤー。
スチュアートに「時間がないんだ！　ライラに言葉をかけてやれ…！」と肩を掴まれるソーヤー。

ここも大好きだった～
両片思いで触れたらお互い照れてしまう、大切な人を目の前で失うことが決定したソーヤー。
呼吸も浅く早くなって、声に芯がなくなっている。
生きる気力をなくして自分も後を追うんじゃないかと思わせるほどの悲痛さがだだ漏れてた。

ここで言葉をかけたのはソーヤーじゃなくてライラだったね。

こういう時、強くなれるヒロインという感じがしてライラも好きだった。
ライラは「好きだった」とか「しにたくない」とか言うんじゃなく、ひたすらソーヤーがこれから生きていくために何を信じればいいかを指し示してた。
ソーヤーがこれから生きるために言葉をかけてた。
そのソーヤーは人狼で、心には何も届いていなかったけれど……

｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡

ソーヤー、この時何も言葉が出てこなかったのは、人狼だったからなのかなぁ……

兄である代書人スチュアートに「ソーヤー……お前、人狼に喰われたのか……！！！」と言われるところも良かった。

このスチュアートの言い方が、もう疑ってるとかじゃなく確定で「自分の弟はもういない」ということを分かった言い方だった。

役柄としてもスチュアートは頭良いんだろうけど、演じた丸山ナオさんも頭が良いんだろうなぁ。
できる人の人狼をしてた。

言いたいことだけ言ってる感想noteになっちゃったけど、人狼TLPT！　面白かったです！！！

村田さんにはまたぜひソーヤーとして舞台に立っていただきたい！
また観に行きたい！！！

（18st良すぎて帰り道迷子になった）