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〈ダーナ・インタビュー〉ただゆっくり自分を見つめ直す時間が必要だった。|マリル

 こんにちは。Dana Village インターン生のナツミです。
 私がこの西会津町にやって来て一週間。青々とした大自然と気持ちのいいそよ風、Dana Villageに集まる賑やかな仲間たちと暮らしながら、日々感謝や思いやりの心で溢れる毎日を送っています。

 ここDana Villageには宿泊で訪れる方々以外にも、農業ボランティア、料理スタッフ、インターンやワーケーションでの滞在など多様な暮らし方を求めて、様々なバックグラウンドを持つ素敵な人たちが集まっています。

 今回は先日、ハーフボランティアとして1ヶ月のワーケーション滞在を終えたマリルちゃんに、Dana Villageで過ごした時間を振り返りながらお話を伺いました。彼女がこの滞在期間にゆっくりと取り戻した自分について笑顔で語ってくれたので、ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。


左:マリルちゃん、真ん中:Dana Village代表の美農里さん、右:アルナちゃん

マリルちゃん  / ハーフボランティア
普段はIT業界でフリーランスとしてフルリモートで働く24歳。
滞在期間:1ヶ月
Dana Villageのシェアハウスで、自身の仕事をしながらワーケーション滞在。

◇自分を見つめる時間を求めてDana Villageへ


ーDana Villageに来たきっかけは何ですか?

竹中俊さんのオンラインサロンに入っているのですが、竹中俊さんがリトリート合宿をするということで、Dana VillageのInstagramの投稿を見たのがきっかけでした。 Danaの『シェアハウスの住人募集』の投稿を見たときに、ここから出た後も自分らしくいられるような宿泊施設という感じだったから。ちょうど地元からも出たかったし、自分を見つめられる時間があるのかなと思って。

ー自分を見つめる時間が欲しかったんだね。仕事が忙しかったとか?

仕事は忙しいわけではなくて、空いた時間で自分の好きなことができたりするかなと思って選びました。アメリカに滞在していたこともあるし、自分のペースでやっていいことに気づけたんですよ。ただ、そうしているつもりだったんですけど、どこかしら焦りとか自分らしくやっていることに罪悪感を感じていたので自分を見つめる時間が欲しかったです。

ー具体的にどんな状況で罪悪感を感じたの?

周りも企業に就職している子が多いし、姉夫婦と一緒に住んでいるんですけど、二人とも朝から夕方まで勤務して土日休みで。「マリはいいよね。私たちにはできないけど。」と言われると、相手からしたら褒めてるんだろうけど、このままみんなと違うことやってていいのかなと疑問に思うことがありました。

ーその気持ちはDana Villageに来て変化はあったの?

えーーっ、もう一日二日でパッてなくなりました!
今までずっとモヤモヤしていたのが、全然いいんだ!みたいな。今までは仕事とかも毎日何時間とか決めて、それに沿ってやっていたんですけど、やる気のないときは寝そべってゴロンとしてみたり、逆にやろうと思った時はちゃんと集中して。その方が集中できた時にすごく捗るから、これでいいかもと思うようになりました。

ー自分の心の声が聞けるようになった感じかな?

そんな感じです!

◇心の声に、自然に身をまかせて過ごした日々

ーマリルちゃんはハーフボランティアだったよね。では、一日のスケジュールを教えてください。

4時くらいに起きて4時半から7時半・8時くらいまでは農作業。みんなで朝ご飯を食べます。そのあとは日によるんですけど、最近は30分くらい寝て、朝は涼しいからヨガとかやりたくなったらやって、余裕があったら午前中にもお仕事ちょっとやれればいいかなくらい。お昼ご飯を食べて、そのあとはお仕事する感じです。

ーその時のお仕事の集中具合はどうだった?

集中できない時ももちろんあるけど、それも罪悪感を感じないというか。

ーとても心の変化があったんだね。ここに来る前は罪悪感を感じていたのに。

そう。やれなかったらやれなかったでいいやって。

ー自分の心に素直に、お仕事しながら、自分の好きなこともして過ごせたのかな。

そんな感じです!

ー1ヶ月滞在して、楽しかったことや気づいたことなど印象的な出来事は?

もともと海外へ行って何かやりたいと思っていたんですけど、コロナ禍になったのもあってその気持ちも薄れてきちゃってて。

でも地元でずっとお仕事しながらで、”抜け出したい”という気持ちもあってDanaに来たんですけど、ボランティアスタッフのチカコさんは海外へたくさん行っていて、私はまだまだ知らないことがいっぱいあるなって思ったり、農業に関わるのって面白いなって思ったり。

以前考えていた何かやりたい気持ちとかその時のワクワク感を取り戻せたというか、いろんなことしたい!と思えるようになったかもしれないです。

◇ワクワクとした想いを胸に旅立つ


ーここで出会った人たちからたくさん影響を受けて、それによって昔描いていた夢を思い出せたんだね。ではここから旅立って、やるって決めていることやワクワクしている頭の中を少し聞かせてください。

地元に戻ると閉鎖的というか、住み慣れた町で、新しい人と出会うこともなかなか難しいので、他のエコヴィレッジへ行ってみたりとかしたいです。Dana Villageへ来て出会いが本当に多いなと思って、ここに集まってくる人もそうだし、西会津の違う地域で出会う人たちも気軽に話せて繋がりが感じられて。そういう出会いをもっと増やしたいと思っています。

あとはこれから旅で海外とかも行きながら、これっていうやりたいことを見つけられたらいいな。友達ともずっと「何か一緒にやりたいね」って話していたから、二人で旅しながらこれっていうものがあったら一緒にやっていけたらな。

ーお友達もDana Villageに泊まりに来てくれてたもんね。一緒に同じものを見れたから、同じ話ができていいね。

本当にその通りです!ここに来てもらって良かったと思っています。たぶん私があとでその友達と会って、口だけで話していたら、また違っただろうなと思って。

マリルちゃんに会いにお友達が東京からDana Villageに。

ーマリルちゃんには一緒に同じもの見てくれる友達がいて本当に素敵だね。これからそのお友達と歩む道もあるかもしれないし、今とってもワクワクした気持ちでいるんだね。

うんうんうん!

ーきっとDana Villageのことを知ってはいるけどまだ来たことがない人や、せっかく知ってもお仕事があるから行けないって諦めている人とかもいると思うのね。マリルちゃんがここに来る前のように周りの人の目を気にしたり、自分らしく生きたいのに生きづらいという気持ちを抱えている人もたくさんいると思うんだけど、そういう人たちに一言伝えるとしたらなんとお伝えしますか?

たぶんそういう人たちって分かっていると思うんですよ。今の状況があまり良くないとか、楽しくないなとか、ワクワクしないなとか。
私もすごくそれを感じていて、ワクワクしないことをやってる自分にまたイライラするというか、なんでこの道を選んでるんだろうって。だからと言って動き出せないみたいな。

私はここで自分をゆっくり見つめ直す時間ができて、一日二日でそんなこと感じなくなるくらい本当にベストな環境だったけど、日常だとなかなかそういうゆっくりした時間を持つのもダメみたいな感じじゃないですか。
でも、ちょっとでもそういう時間が持てたらすごく変わるんじゃないかなって思うし、Danaはそれを最高の状態で提供してくれるから、すごくいい環境だと思います。

ー他に話したいことはある?

昨日、美農里さんの「ホリスティックヘルス塾」の講座を受けました。美農里さんが実際に体験されたお話を聞きながらだったんですけど、睡眠と心が繋がっているというお話の途中で感情的になって、私すごい泣いちゃって。

最近はストレスを抱えている人は寝る時に考えすぎちゃって眠れないことが多いけど、「相手のものは相手のもの、自分のものは自分のもの。」という視点で切り離して考えることも大事。そして、「相手の行動にもバックグラウンドがあるから、全部自分のせいと考えなくていい。」というお話をしていただきました。

私もここ来る前はそれこそ自分への罪悪感で眠れない日もあったんですよ。でも、ここへ来て本当に全くなくなったんです!
(お話を聞きながら)アメリカにいた時も人間関係で悩んで眠れない日が続いて、それがまたストレスになって、態度に出てみたいなすごい悪循環だったことを思い出して。それでお話の途中で、セラピーを受けている気分になって泣いちゃったけど、スッキリしました。

ーありのままの感情が丸ごと出せたんだね。いつも元気よく笑って、誰に対してもあたたかいマリルちゃんしか私は知らなかったから、想像ができないなあ。

ホリスティックヘルスの講座を受けて、Dana Villageでの生活そのものを言語化したみたいな感じだと思ったんですよ。それもすごく自分の中でしっくりきて、私はこういうことを体験してたんだと経験を落とし込めたので良かったです。

ー具体的には?

ホリスティックヘルス自体が心や環境、全てが一つで、全てが繋がっているということなんですよ。農業や食を通して、自然そのものを通してもそうだし、こっちに来てからの心の変化もそうだし、やっぱり全部繋がっていたんだなと思いました。

ーマリルちゃん、Dana Villageでの素敵なお話を聞かせてくれてありがとう!

旅立ちの日、みんなで!

 マリルちゃんのお話を聞きながら、生きていて苦しさや辛さを味わうことはもちろんあるけれど、立ち止まる時間を自分にご褒美することも笑って生きるヒントだと改めて思いました。そしてこの地球と自分、食と自分、自然と自分、周りのみんなと自分、そうやって一つ一つ離れかけていた「繋がり」を感じる取ることが、もっと当たり前になったらいいなと心に火が灯りました。

 来て間もない私ですが、ほぼ毎日が人との出会い、新しい気づきの連続。そしてここで出会う人が皆口を揃えて、「来て良かった」と笑みを浮かべているのが何より印象的です。何がそんなに良かったのか。私はDana Villageを訪れる人たちがここで過ごす時間で何を感じ、考え、また次へ歩んでいくのかもっと知りたいです。

nattun.

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『本来の自分らしさを取り戻そう』
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