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タイはいつだって最高。その始まりは、あまりにも偶然。そして、今思えば必然だったのかも知れない。
ネパールを目指して軽い気持ちで立ち寄ったバンコク。
単なるトランジットの予定が…
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#ひと
1995 タイ -2-
私が一目惚れをしたのは、当時仮住まいをさせて頂いていたバンコクの街外れにあった住宅の隣の食堂で働いていた少女。透き通るような白い肌、黒い髪。正直、それしか覚えていない。
仮住まいをさせていただいた約1週間、結局、彼女と会話をすることは出来なかった。その食堂に食事に行く度、遠目に彼女を憧れていた。ある日、その少女の弟が「お前はエイズか?」と私に質問をしたのだった。何故、その子は私にそう言ったのか。