4. タオルミーナへの移動
任しておけ、一度行ったことがある。というので車に乗って安心したが、話していると何か違う。行きたいのは、カステルモーラの近くにあるホテル。でも、その途中のホテルのことを言っているようだ。
着いたぞ!と言ってトランクを開けようとするが、Villa Igieaというホテルだった。名前も違う。ごめん、ここだと思ったんた。どうしよう?そのホテルは知らない。ここじゃないなんて!両手とともに天を仰ぎ、嘆き悲しんでいる。だけど、私もこのままでは悲しい。もっと上に行けば、大丈夫だから!さきほどイタリアに着いたばかりの私が励ましている。しかも初めてだ。やっと運転を再開してくれて、なんとか着いた。
ありがとう!夜も遅く、長距離だからとチップも多く渡したけれど、運転手の最初の輝く笑顔は戻らなかった。元気でね、と心の中で言いながら車が引き返すのを見送る。
あのとき勘違いしてくれなかったら、ホテルまでたどり着けなかった。ロビーでは、うとうとしながらスタッフが私たちを待っていた。時刻は0:30過ぎ。
チェックインして、シャワーを浴び、バルコニーに出てみる。到着したんだと感じる。ろくに話せないのに。わずかな灯りの中、海が見える。日が登ったら、美しいだろう。朝食がたのしみ。
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今なら、携帯でこの地図を見せれば通じますね。
距離も出せる、この間約1.7kmだそう。タクシー代150000リラ。
最初の間違えたホテルが右下。運転手さん、間違えてくれて、本当にありがとうございました!
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