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2. 初アリタリア

リムジンバスで成田に行き、アリタリアのブースで手続きを済ませて、飛行機は無事予定通りミラノに飛んだ。よかった。まずまずとほっとする。離日からフライト1日遅れを経験したと嬉々として話された方のように、予定を現地で調整するスリルをたのしむ度胸が私にもあれば、残念に思うだろうか?

聞いていたとおり、機内食はなかなかおいしかった。このフライトだったか。あるCAが飲み物をサーブする際、後ろの日本人男性のシャツに派手にこぼしてしまった。すると、ああ大丈夫、今主任が来ます、大丈夫!と。日本人はすぐに謝るが、欧米では同じ感覚ではいけないと聞くのはこれか。驚いて、聞き耳を立てる。タオルはすぐに別のCAが持ってきた。男性はシミになったシャツを自分で拭きながら、朗らかに「OK、OK」と伝えていた。最初のCAはどこかへ。別の場所でサーブを続けているのかも。主任はとても丁寧に対応され、全方向に穏やかなまま一件落着した。人によっては、怒ってクリーニング代を請求するかもしれないが。精神的なゆとりがあるって、すばらしい。なるつもりもないのに自分がCAだったら謝らないで冷静に対応することができるだろうかと想像しつつ、熟睡する。

ミラノのマルペンサ空港に着いた。ローマ経由にしなかったのはコールセンターのスタッフのアドバイスから。マルペンサはあまり大きくないので、トランジットがわかりやすい、と。この選択が本当に適切だったと知るのは、ローマをトランジットにした再訪時。次のフライトのゲートを確認して、同行者にカバンを託し、売店で水を探す。

NaturaleとFrizzanteの2種類のラベル。さて、前者は炭酸なしだ。後者は初めて見た単語。教わったCon gasやGassataはない。ならば炭酸入りなのか。辞書がないので買って試す。レジに並ぶと後ろから、これは炭酸入りですか?と尋ねられる。関西のイントネーション。私もわかりません。どちらから?ツアーで?と日本語で世間話を始めると、さらに後ろのイタリア人男性が割り込み、gassataだと答えを教えてくれた。Grazie! まぁいいかとなると答えはやってくる。飲めば、咽せない程度の炭酸が入っていた。後で調べると「微炭酸」。今は近所でも売っているけれど、当時は都心の高級スーパーなら稀に買えるものだったと思う。500mlの水1本2.200リラ。この時期、イタリアリラを日本円に換算するのに0.05をかけた。レートのいい時期だった。

シチリアのカターニャ行きの飛行機はほぼ予定通り、空港に到着した。色々な話は聞いていたけれど、とてもスムースだったし、なかなか快適だった。

さて、旅はここから本番。

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1000単位はカンマでなく、ピリオド区切り

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トップの画像には、初めてのアリタリアの飛行機を載せたいところだけれど、撮影を思いつきもしなかったあたり、相当に緊張していたのです。前回記載したマニア向けのガイドブックです。5冊に分かれており、絶版のためコンプリートできず。ローマの入った冊が欲しい🌟

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