ガモウひろし=大場つぐみと仮定すると『バクマン。』が余計に…
公然の秘密なのかもしれないガモウひろしと大場つぐみが同一人物という都市伝説。親しみやすいけど絵が綺麗とは到底いいがたいけど「それなり以上に」売れっ子だったギャグ漫画家ガモウひろしと『ヒカルの碁』の小畑健と組んだ『DEATH NOTE』『バクマン。』『プラチナエンド』でヒット作連発の原作者の大場つぐみ(和光大学出身と公表)が同一人物疑惑をずぅ~っとネタにされながらも「公然の秘密」「都市伝説」と生暖かく見守ってくれている、お優しい日本の漫画ファンの皆様。『BLUE DRAGONラルΩグラド』の鷹野常雄?これは公然と支持されない、お世話になった人はいても作品としては全く評価されてないし、小畑健にとっても銃刀法違反で色々あったりとか、殆ど黒歴史扱いでしょう。こんなことを書くと鷹野常雄も大場つぐみつまりガモウひろしなのかと問い詰められそうですけど、どうなんだか。
そんなガモウひろしですが、実は最初は漫画家ユニットだったのは知る人ぞ知る話で、第21回赤塚賞受賞作品『根暗仮面』を手掛けていたときは埼玉県越谷市の土田哲也22歳と埼玉県川口市の貝田克衛21歳と紹介されていましたが、いつの間にか前者の土田哲也単独のペンネームになって現在に至る感じです。自分はガモウひろしというと、集英社の漫画編集部内の権力闘争の如く出版されたとか言われている(話半分にしか聞いてないんで)アデランス中野の元ネタの人が編集長やってたフレッシュジャンプ(看板作品はゆでたまごの『闘将拉麺男』で、『キン肉マン』との同時連載をさせられた結果、腰をやってしまい、やがて長く続く暗黒期を迎える原因ともなった)で連載していた『臨機応変マン』で初めて知り、そのなんとなく「とんでもない奴が出てきた」感が記憶に残っていて、紆余曲折を経て週刊少年ジャンプで『とっても!ラッキーマン』のアニメ化するレベルのヒットで感慨深いものを感じたのが懐かしくもあります。
しかしながらガモウ先生、単行本のおまけコーナーでスクリーントーンをわざわざ使って投稿してくれた読者に対して「生意気」と傲慢にふるまったりして顰蹙を買ったりしてたみたいです。そして『ラッキーマン』以降の打ち切り連発は、残念ながら妥当なレベルのものばかりで、当時の上層部からのお達しで探偵物を作らされては不評だった中の一つ(その中でも代表とされて悲劇的なのがしんがぎんの『少年探偵Q』)とカウントされるかどうかはわからない『ぼくは少年探偵ダン♪♪』の単行本で読み切り版のトリックが褒められたことを自画自賛しているのには哀れみすら覚えました。それ以降の『バカバカしいの!』も打ち切りで、気が付けば貯金が10万円切って、一家心中も考えたというくらいに悲惨だったのでしょう(浪費癖もあったとか言われているみたいですが)。で、そんなこんなで『DEATH NOTE』が大ヒットを飛ばした週刊少年ジャンプ。作画は『ヒカルの碁』で漸くの大ブレイクをした遅咲きの作画のプロの小畑健で、『ヒカルの碁』も原作者が覆面原作者っぽいほったゆみで、今度は一体誰が原作者なんだという感じで騒然としてたと思います。小畑健は土方茂として絵が綺麗なギャグマンガ『CYBORGじいちゃんG』で印象を残しながらもヒットにはつながらず、以降は絵のきれいさとか評価されながら原作者と色々組みながらも不遇の時期を過ごしていました(『あやつり左近』という探偵漫画も描いてました)が、『ヒカルの碁』で今までの不遇さをかき消すくらいの大ブレイクをし、『DEATH NOTE』で2作続けて大ヒットと人生の春を迎えていました。そんな小畑健と組んだ謎の原作者・大場つぐみは誰なんだと連載当時から話題になりましたが、どういうわけだか「ガモウひろし説」が出てきて、最初は与太話扱いだったのが何時の間にか公然の秘密扱いになるくらいに定着してしまいました。隠し切れない自己顕示欲なのか『ラルΩグラド』『バクマン。』でも隠し切れないぷんぷんのミソジニスト臭(離婚経験して拗らせたとか)なのかはわからないのですが、蒲生ゼミナールとか色々とあったみたいです。そんななか、某匿名巨大掲示板でガモウひろしの息子を名乗る人物がスレッドを立ち上げて、関係者じゃなければわからないことを暴露しまくっていたことで、ガモウひろし離婚経験ありとか、長男が直王輝で1991年生まれ(おそらくスレッドを立てた犯人?)で次男の丈徹が1994年生まれとか、ガモウひろし本人がかなり偏屈で人間嫌いな性格とか、書類送検されかねないレベルの雑誌を読んでいるとか、浪費癖があったとか、『DEATH NOTE』連載まで一家心中考えるレベルくらいの危険な状態だったとか、現在だと本当にやばいのではという色々が書かれてました。今読めばコンパクトにまとまってる『DEATH NOTE』もカネのために引き伸ばしだったのかとかを考えると、読み切り版をベースにした日本テレビのドラマ版(窪田正孝主演の)とか藤原竜也の実写映画版とか原作漫画同様にネットミームにもなっている深夜のアニメ版で色々と内容が異なるくらいに自由度があったのもわからなくもないです(それに甘え切って『セクシー田中さん』で思いっきりやらかしたのが日本テレビドラマ部門)。ドラマ版の項目がアニヲタwiki(仮)で建てられたときにコメント欄が最初から閉鎖されているところから、ファンの方々からは賛否両論だったと思いますが(そもそもアニヲタwiki(仮)は作品への批判を誹謗中傷と一緒くたにする人たちの集まりなうえに、そんな集団が自治厨もとい自警団ムーブかましまくり、彼らが気に食わない相手にはちょっとそっとのことでアクセス禁止にする排他的で生き残ったユーザーも選民思想が強く、おまけに他所にも中華人民共和国や北朝鮮の秘密警察、イスラエルのモサドクラスのスパイみたいなムーブをかますようなところみたいで、いやあ驚きました)。
で、『BLUE DRAGONラルΩグラド』がごく一部の読者以外から顰蹙買って打ち切られた後にやったのが、『バクマン。』。NHKでもアニメ化されたりゲーム化されたり実写映画化されたり舞台化されたり賞も取ったりと世間的には大ヒット作ですが、主人公のサイシューコンビこと亜城木夢叶が人によっては不快に感じる性格なところとか作中では美化された感が強いジャンプ編集部の願望を清書した感じとか昭和男な大場つぐみの根性論まじりの歪んだ思想書臭さとか表向きのヘイトを向ける役どころである石沢秀光、中井巧朗、七峰透とか(特に後2者)への「いくら気に食わないからって、ここまで悪し様に描くのか?」「(大場がガモウと仮定して)絵が下手糞なことだからって絵が描けている相手への嫉妬しているのかみっともねえ」とファンですら不評を述べるレベルだったのですが、実は一番ひどく描かれているのは少女漫画家としてそれなりに腕が立つ、つまり絵が描けて実績もあるくせに原作者転向して少年誌の作家に転向かましている高学歴美人漫画家の蒼樹紅で、中井巧朗の被害者ムーブしてるようで実際は蒼樹のアレっぷりも大概過ぎて因果応報なんじゃあないのかとひねくれた解釈をされるくらいな描き方には『DEATH NOTE』の高田みたいな高学歴女に対しての劣等感拗らせたミソジニー発動ですかとか、絵が下手糞だから原作者転向した人間の歪みが出てるとか、気に入らない相手を想定しているとはいえやってることが悪質とか、手が込んでいるようでストレートすぎるとか、そういうのを踏まえた上だと実は結構控えめに言って賛否両論な作品だったりしました。この手のえぐみをできるだけ無くした実写映画版が一番マシではないかって人もいるとかいないとか。
で、このガモウひろしが大場つぐみ本人だとすると、ガモウ本人のメタファーとされている川口たろうはユニット時代の片割れである川口市出身の貝田克衛も交えたメタファー(つまり元相方を殺している)だったりとか、元相方と一緒のまま、打ち切りを経験しているわりには全く堪える要素もなくピンピンとしていて人生の伴侶にも恵まれてとんとん拍子に出世しまくっているサイシューコンビなんてのは、実は漫画家人生山あり谷あり離婚ありな波乱万丈なガモウひろしの生き残りこと土田哲也くんのグロテスクなくらいに輝かしい願望みたいなものなんじゃないのかと思うと、なんとも余計にみっともなく感じてしまいました。もしも大場つぐみよろしくガモウ先生が和光大学を出てるとしたら、むしろガモウ先生がちゃんと大学出ているのが意外といえば意外でしたが。もちろん大学出てるからって立派とは限りませんよ。日本の最高学府出てようがやらかしまくってる人間なんてゴマンといるんですから。
それでも、ストーリーテーリング能力を生かしきれないギャグマンガな絵柄とのギャップに苦しんだり、ギャグ漫画家としての才能が枯渇しながらも原作者としての道を進められるくらいのガッツと責任感。
そして息子さん二人を食わせてきたことや下の息子を花咲徳栄高校レスリング部でレギュラーはれるくらいにまで育ててきた点に関しては、土田哲也さん62歳は一人の人物として尊敬できると思います。
漫画家としては色々なんですけどね。
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