『おそ松さん』の「十四松知事」から『ゲゲゲの鬼太郎』6期を思い出す
調べたら、もう4年前の作品なのか。
『おそ松さん』3期の7話「こぼれ話集3」というショートストーリー集の一つで、十四松県の十四松知事が意味不明な記者会見をして退席した後に記者に突っ込まれるというオチのもの。
言ってみれば政治風刺ネタみたいなものだけど、風刺ネタとして弄れるのが地方自治体の首長レベルが限界である状況下という、あの当時から現在に至る異常事態を感じさせられる。
十四松知事が着てる服とかは東京都知事の小池百合子みたいな感じで、その辺は大物臭を出してなくはないが、本来こういう会見ネタなんかで風刺対象として格好の存在は日本だと内閣総理大臣とか官房長官、国務大臣だったのだけど、3期の制作及び放送当時(現在もだろうが)はそれが許されない時代だったと思う。
もし許されてたのなら、制作当時の総理大臣にして放送当時だと前の総理大臣のインタビューや会見なんかでのアレっぷりなんか風刺ネタ・物真似ネタとしてこれでもかとばかりに使われてただろうし、制作当時の官房長官にして放送当時の総理大臣の官房長官時代の会見なんかは支持者から「鉄壁」なんて持て囃されたけど普通にみれば太々しく不誠実で傲岸な態度とか、やはり風刺の格好のネタに使えたと思うのだが、それが許されなかったのは想像するに難くない。
やったら何をされるかわからないし。
まあ、個人的には六つ子の誰かが総理大臣だか官房長官に扮して突っ込みどころ満載の会見をするなんてコントとか観てみたかった。
まあ、なんだろう。ニュースペーパーの人が「物真似したらこっちの頭がおかしくなる」くらいの危険な逸材だったというし、『笑っていいとも!』のテレフォンショッキングやら吉本新喜劇には出演してはいたみたいですけど(好評かどうかは知らない)。
それを踏まえると、『ゲゲゲの鬼太郎』6期の人間側のラスボスの総理大臣なんて、モチーフの一つはあの当時の内閣総理大臣なんじゃないのかと思う人もいたとかいないとか?ねずみ男に「なんちゃらミクス~」と突っ込まれている時に「アレはデータを弄ってるんです」とヘコヘコしてたのが、最後には思いっきり鬼太郎を殺すしバックベアードが放った内閣総辞職ビームで死亡退場したりとか、まだ普通に就任してる時に、しかもものすごいシンパであるフジテレビでよく放送できたなあって思う次第。
内閣総辞職ビームって『シン・ゴジラ』のアレのイメージ強そうだけど、個人的には6期鬼太郎のこっちの方が印象に残っている。なんでかはわからないけど。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?