『がんばれ!!タブチくん!!』

いしいひさいちの漫画を西田敏行主演でアニメ映画化した作品で、言わずと知れたギャグアニメ映画、というよりかギャグテレビ漫画映画の名作だろうか。
自分がテレビで観た時は西武ライオンズがパ・リーグでは観客動員数から強さまで概ね一強じゃないのかという感じの時代で、あの西武にもこんな情けない物笑いの種にされるくらいの時代があったのかという印象が第一。
ファンロードなんて雑誌にすら読者ネタにされた愛妻のみよ子さんとは離婚してジャネット八田と再婚してるとか、あのアニメのタブチと田淵幸一は別もんなんだというのはわかっているつもりだし、近所にあった図書館においてあった田淵幸一の本ですらボヤキの対象にすらされていたくらいだった。

まあ、プロが描いた作品で世に出ているもので人口に膾炙してる作品なんで、ある程度手が加えられているだろうから、現在の罵詈雑言誹謗中傷露悪に露悪を重ねたような悪意の塊みたいなプロ野球選手弄りネタの数々よりかは手心はあるだろう。そうでもなければ表に出てこないだろうし。
自分の中では、作中でのタブチやそのほか大勢の醜態痴態よりかは、野村克也が一介の捕手として西武に所属していた際に、近鉄のすごい外国人バッターが出てくるというので仮病使って逃げ帰るという敵前逃亡するシャレにならない醜態を晒しているキャラにされていたのが衝撃的だった。無論、コレはタブチが捕手として出ざるをえないシチュエーション作りのためでしかないのだけど、南海ホークスを幾度も上位に導いてるプレイングマネージャーの落日振りなんてレベルじゃないだろうと改めて思うしかない。
まあ、当時はギャグアニメだから許されていたのだろうけど。当時だから。

で、現在の埼玉西武ライオンズはどうなんだろうか？
あの「俺達」という集団ネタが現役なんだろうか？
元・埼玉西武の選手が他の球団で活き活きしてるとか、あの強かった西武は何処に行ったんだろう、と思う。