60からの人生と、よくも考えないで始めたカフェ 危なげな道を歩いてきて、6年。趣味でしてるんでしょう?の言葉は飽きるほど聞いてきた。 そしてどちらの人?もよく言われた言葉の一つ。 毎回流れものなんです。と答えるとその先は聞いてこない。 それでもただひたすらに、美味しいものを届けたいの気持ちでやってきた。6年の歳月、あみの目の様な人の繋がりが広がり出した。 言葉を変えれば、人が知ってくれるのに、6年がかかったということかもしれない。 最近はとても似た様な方達がやってくる様になっ
あーこの匂い、この季節になったんだと電車に乗る前に歩く道すがらに思った。 私の記憶はとっくに飛んでしまったのに、この匂いが結婚記念日だったことを知らせてくれる。、ここ最近はいつもそうだ。 今日は定休日だけれど今日から一週間は母の元へ。 齢91歳の母は今まで、入院したことも皆無だった。 今年に入り2度の入院、リハビリと一年の半分は病院生活となった。 「なんで、ポックリいかないんだろう、みんなに迷惑をかけているのが心苦しい」のが口癖だ。コロナで面会は出来ないので、この半年、文通が
今日はお弁当を作ることから、仕事が始まった。 お弁当ー誰にも思い出がたくさんあることだろう。 アルマイトのチューリップの柄のついた赤いお弁当箱が最初のお弁当箱だった 大したものは入ってなかったけれど、甘い卵焼きと 肉団子と、じゃがいもとピーマンの炒め物はよく覚えている。時々母が講習会で覚えたスコッチエッグとか、鰯の蒲焼きなどが喜びだった。 なんだろう、すっかり忘れていたことも思い出した。お弁当ーそれは作り手からの気のバトンタッチ。 そんな訳で、作るのにも気が入った。 今日
木のドアで、ガラス越しからも中が見えづらい、 看板も錆びた鈍色の 暖ーこれがすきなんどけれどー この戸を開けて入るのは、勇気のいることだろうと思っていた。 今、勇気を出して何者かわからない店にドアを開けて、喜んで通ってくれてるお客様達。ありがとう😊 ほっとするんだよね 身体が蘇る 美味い! 私の体は暖がなくては無理、、、 私が元気になる言葉を沢山置いていってくれる。心から感謝してもしきれない。5年。ここまでくるのに5年かかった。仕事に慣れるのにも5年を要した。 この先の
桜吹雪、明日は双子のお孫ちゃんの小学校入学式 どうやら、この寒さで、桜も花を散らしながらも明日を待ってくれてるみたい。 思えば小さな赤ちゃんが同時にやってきた大変さは、ババである私も思い知った。 双子のリスクを思うと健康に生まれてきたことだけで感謝だった。その子達もそれぞれ個性を育んでいる模様、昨日は字を練習したとか! 「覚えたよ。あ、い、う。まで。」えっ!先は長いぞ。 でもでも、いいよいいよ、ゆっくりで。と思い直した。 大丈夫か?自分の名前ぐらい書かなくていいのか! 働
今日の気まぐれプレート3月23日 レタスとニンジンのサラダ ニラとモヤシの春巻き 高野豆腐とキノコの塩麹炒め 暖名物ー春になって新玉ねぎが出ると登場する新玉ねぎの蒸たものーごまソースがけ それにしても昨日今日は寒くて、寒の戻りだなと、お客様もお家にいますよねぇ。なんて思っていたけれど、もう、春は春、今までの鬱屈とした日々もうんざり、人恋しくなっているのでしょう、たくさんのお客様がお見えになりました。 忙しくなるとお茶を入れてくれたり アルコールの出し忘れをちゃん出し
ある日の気まぐれプレート その男の方は白髪の紳士でした。お店に入って来て、後から奥様が来ると言う。「今日、結婚記念日なんだよ、35年かな?よくこんなに続いたもんだ。びっくりしてる。奥さんがここで食べたいと言うんだ」 うっうっ、そんな素敵な記念日に、この店を選んでくれたことに胸が騒いだ。この店でいいのかな! 遅れてだいぶ遅れて入って来たのは、2本の杖をついて懸命に歩いて来た奥様でした。自分のことは自分でする。それを慈愛の目で見守るご主人 もう、だめ。思わず厨房で涙を拭っ
厚揚げと牛蒡のハンバーグ、南瓜のサラダ、カツオのタタキ、玉ねぎの蒸したんー胡麻ソース、車麩の黒酢煮、サラダキャラットラぺ 「きっかけは暖のご飯だった。」とお客様が言ってくださった。病気療養中のご主人が食欲が無くドンドン痩せてしまってることを心配した奥様がお弁当を注文してくれました。 目を離しているすきに、全部ぺろりと食べたご主人にビックリしたと。その後からご飯が食べれるようになったんです。と喜びの顔で話してくれました。今は食欲が戻ってきたと喜んでます。 こんな嬉しい報告
今日のデザートは、大人気暖の名物ーキャラメル胡桃バナナケーキ、吉野葛の抹茶ムース餡子のっけ。 毎日ただ懸命に、お客様の顔を思い浮かべて食事やおやつを作っている。人と人が繋がる人間関係に喜びを感じたり、人の優しさに涙したりする毎日でも、心が安定しないことも多々ある。言い聞かせなくても、心を押し付けなくても、自分の至らなさに辟易しなくても、あっもういいな。と思う瞬間がある。 なんだろう、この感じ。体や心がとうに答えがわかっていて、風のように吹かれた感じ。 そんなんで、こ
お店をオープンして5年がこの9月9日に来る。思いつきでスタートしたカフェだったけれど、長年温めて来た夢の実現だった。よくもまあ、やってこれたと本当にお客様には感謝しかない。 孫育てとの兼業は体力も気力もかなりいったけれど、これもこの土地のおおらかさとお客様の包容力のお陰に他ならない。どんな時も笑顔で、美味しかった!と言ってくれるお客様に何度泣いたか分からない。 ここんとこ涙は悲しみの涙より、感謝の涙が多い。そんな私を支えてくれる女性達の素敵なこと サイコー年齢93.下は
ずっとずっと台湾パイナップルのお国の事情を聞いてから、パイナップルを探していました。あちこちスーパーや果物屋さんを探したけれどお目にかかれない。断念してドールパイナップルを買っケーキを作りました。⬆︎ 「パイナップル台湾のもの売ってないですよね。」と呟いた私、それを聞いてくれていた常連さんが、「友人から送ってきたの」と台湾パイナップル🍍をくださった。「食べきれないので」と。 この知的な常連さんは、いつもさりげない優しさを置いていってくれる。どれだけ励まされて今があるか、ど
いつものように、6人の熟女はやってきた。彼女達は皆さん80歳をとうに超えている。杖をついたり、耳が遠かったり、膝が痛かったりで、年齢の不調はもっているんだけど、あの明るさはなんだろう。私もツイツイ笑の渦に入っていて、心がウキウキしてくる。 言いたいことを言う、でも、彼女達から負の話や人の悪口を聞いた事がない。付き合いだして60年以上だと言う大先輩達 皆さん子育てし、旦那さんを見送り、しっかり大地を踏み締めて生きてきたその重み、目立たない、有名ではない、それでもこの市井の人
気のいい人がいる、優しい人がいる、面白い人がいる、一人を楽しんでいる人がいる、涙ぐんでいる人もいる。昨日のカフェのお客様。みんなみんな心根が暖かくて、深い優しさを持ってるのよね。
優しさって何だろう。カフェを始めて4年。週4日の営業だ。常連さんに「ごめんなさいね。休み多くて」と言うと「私達もお宅が毎日やっていたとしても来られないしこっちも不定期だし、そちらのご自由にやってね」なんてからっと言ってくれる。私はこの言葉に何度涙したことだろう。優しさは知性だ!
こんばんは 今日もお疲れ様でした。 今年のリースが大好きな花屋さんから届きました。去年のリースはやっとお役御免で自然に帰ります。お店の玄関で一年見守ってくれます。 今日もたくさんの出会いをありがとうございました。町歩きの方達8名が立ち寄って、デザートセットを召し上がってくれました。 コロナ中、テレビウイルスにも犯されず、雨にもかかわらず朝から町歩き、そんな地域の活動を素晴らしいと思いました。あるべき日常の生活の中に小さな楽しみを散りばめて行くことが良いのかなって思って