人の挑戦を絶対に否定してはいけない
ご覧いただきありがとうございます。國山 弾(くにやま だん)です。
今や誰もが知る大谷翔平ですが、高校時代やプロ入団当初、メジャー挑戦直後といった時期は、常に批判の的でもありました。
プロ野球入団時、いわゆる「ご意見番」的なOBが、偉そうに彼の挑戦を否定していました。
「二刀流なんて、できるはずがない」「プロを舐めるな」
といった声に溢れていました。
日本のプロで成功した後、メジャーでも最初は苦しんでいました。
「日本のレベルが低いから何とかなってただけだ」「マイナーリーガーレベルだ」
メディアは都合のいい獲物を見つけたかのように、彼を叩きました。
ですがどうでしょう。今の彼の前代未聞の活躍を見て、
「大谷は日本の宝だ」「彼は歴史を塗り替えている」
なんて、とんでもない手のひら返しに必死です。
しかし、彼が成功する前から二刀流肯定派の人もいました。
落合博満氏や松井秀喜氏です。
彼らは、人の挑戦を否定することを否定しました。
「自分で決めることだから、外野が口出しすることではない」
「やってもいないことを否定することはできない」
といったコメントを残しています。
この一連の流れを見て、落合氏や松井氏が圧倒的に正しく、カッコイイことは明らかです。
もし大谷翔平が成功していなかったとしても、彼らの否定しないスタイルというものは、次の時代の選手たちに希望を与えます。
この話は、スポーツ選手などの著名人に限ったことではありません。
自分の身近にいる人の夢や挑戦を、遠回しに否定しちゃっていませんか?
「起業なんて特別な人しかできないよ」
「うーん、こっちの学校の方が手堅く合格できるんじゃないか…?」
「夢も大事だけど、もう少し現実を見た方がいいんじゃない?」
特に親子や学校での会話でありがちな気がしますが、大谷の例を見れば、こういった言葉は可能性の芽を摘んでしまうことは明らかです。それだけでなく、相手がもし成功した時に、自分の立場がなくなるキッカケにもなります。
日本漫画界の神様、手塚治虫は漫画の才能だけでなく、物凄く頭が良かったそうです。
何と彼は医師の国家試験を受かっています。
その辺の親であれば、医者の道を勧めるでしょう。
しかし、手塚治虫のお母さんは言いました。
「医者になること、漫画、どっちが好きなの?」
「漫画です」と答えると、
「じゃあ、漫画おやりなさい」
と返したそうです。
カッコ良すぎますよね。お母さん。
こういった大人になりたいものです。
では、また。