臨床のPitfall 退院に向けて ①
うどん県OTのだんです。
臨床現場でときおりおちいるPitfall(落とし穴)について考えたことをまとめていく「臨床のPitfall」シリーズです。
主に経験則なので、エビデンスなどがあるわけではありません。
退院に向けて ①
今日は左片麻痺の方とのやり取りの中で陥りそうになったPitfallです。
この方は、お若くて、仕事もされており「早く自宅に帰りたい」という訴えがあった方です。
ですが、機能的には手も足も随意性は乏しく、歩けない・身の回りのことも難しいという状況でした。
ですが「帰りたい・・・できたら1ヶ月後には!」と・・・。
医療スタッフからすると1ヶ月後に自宅に帰るのは難しいかと・・・。
なぜでしょう?
いろんな問題があると思いますが、大きな原因は退院の準備ができていないことです。
では、どのような準備があるのでしょう?
一緒に考えていきます。
意外と多い準備
自宅に帰るためには色んなところが関わってきます。
介護保険の申請 → 認定
ケアマネージャさんの選定 → 介護サービスの検討
住環境の整備 → 改修
様々な指導(栄養・服薬など)
外来診察の予約(診察・リハビリなど)
などなど、他にも細々したものはあるかと思います。
意外と準備するものは多く、時間のかかるものもあるため、退院の計画をたてるには1〜2ヶ月前から準備していないとスムーズな退院にはつながりません。
もちろん、介護保険が不要な方とかは退院も早くなりますが、介護保険を利用される方は注意が必要です。
そして、準備に時間がかかるということが、あまり知られていないのも問題ですね。
あらためて勉強です📚