週報7月③
リッピングしたもの
Vinyl
Furyo - Furyo(1984)
ゴシック・パンク/ポジパンの走りだったUK Decayのメンバーによって結成。バンドの由来は俘虜だとも不良だとも。EPとシングルを残して1985年解散。これはEPに未発表曲を加えた、VAPによる編集盤。ライナーには当時のポジパンについて色々書かれてあり面白い。アレンジは凝っていていい感じ。
安井かずみ - 空にいちばん近い悲しみ(1973)
安井かずみは売れっ子作詞家として郷ひろみ、小柳ルミ子、沢田研二などのヒット曲に詩を提供、竹内まりや"不思議なピーチパイ"なども。加藤和彦と結婚してるんですね。調べてると川口アパートメントの話とか出てきて面白かったです。70年代、知らん時代ですね。自分のアルバムとして2枚のアルバムを残していてその内のひとつがこれ。シャンソンのような生演奏の劇伴と、ポエトリーリーディングと。
Solange - When I Get Home(2019)
モデル・SSWのソランジュによるアルバム。ビヨンセの妹。最初聴いてからめちゃくちゃ良かったんでレコードも欲しかったんですがまあようやく買いました。レコードとデジタルだけという方針のようで、そのせいかCD-Rによる海賊版も出回ってるっぽいすね。まあそれはともかくめちゃいい作品です。今回調べてみたらJohn Carroll Kirby、Chassolなど錚々たるメンバーが参加してるみたい。ジョン・キャロル・カービーはすごいな。そろそろ聴かないといかんのか?ジョン・キャロル・カービーを…。
原みどり - Mido(1987)
後のスパンクハッピーのボーカルとしても知られる原みどりによるアルバム。『Ko・Ko・Ro・Note』もここで紹介してたと思うんですけどこれも文句ないです。今だと再発でシティポップ売りがされる感じのアルバムだけども、そういうのってシティポップブーム以前だとメロウとか言ってたっけ、なんか。忘れた。とりあえずシティポップに期待して聴いたら、その期待は外さないでしょう。そんな言い方が失礼に聴こえるほど名盤。なんかレコードは結構カツカツに入ってるようで、"月曜日の憂鬱"の最初の雨の部分が切れてる?模様。ふつうにリッピング時にAudacityが悪さしてただけでした。SoundEngineに戻そうと思う(こっちのが使いやすいけど音飛び問題が…)。
GAME
真怨霊戦記 PCエンジン(1995/フジコム/PCE) - スタジオWING (武田昌治)
PC98で出ていたスタジオWINGの『怨霊戦記』を元にしたアドベンチャーゲーム。PCEのSUPER CD-ROM2でのソフトなのでボイス付き。見た通りのオカルトベースのアドベンチャーで、九字とかで怨霊や生霊と戦います。
BGMはCD-DAか内蔵音源かと思いきや、ストリーミング再生のようです。CD-DAだとBGMがどうしても途切れてしまうために、綺麗にループさせるこだわりのためにそうしているようです。しかしストリーミング再生、どうしてるんだろう…。聴いた感じ音質はかなり落ちているっぽく、クオリティを落として本体側に読み込んでなんかうまいことやって再生している…?とりあえず仕組みはわからんですけど、PCEであんま見ない方式です。サンプリングの延長みたいな感じの再生方式なのかな。ちなみにゲーム部分以外のループが必要にならない所だとCD音質のBGMも使っているようです。
BGMも結構好きな感じです。"古池"は生音っぽいギターの音や、コード弾きにかけているアーミングが良い感じです。音質のせいか、ローファイとしても聴けてしまう。"宗教のテーマ"はパーカッションだけのトラックで密教感が出ている。そしてそれだけのトラックもローファイなので独特の雰囲気がある。"PC-MODE"、"潜入"はEBMっぽい感じがあり、特に後者はここまでEBMっぽいゲームBGMあんまり無くない?ってくらいインダストリアルないい曲。"戦闘"も宗教+インダストリアル感がある。AKIRA感。"古都宮寺市"はシタールっぽい音のアルペジオによるループだが、これもやっぱりローファイ感のおかげで独特のいい感じになっている。ローファイだけでなく、CD-DAで収録された"アラハキのテーマ3"もタンジェリン・ドリームかゴブリンみたいなシンセ・プログレでよい。
サントラはプロジェクトEGGのサイトで配信中。
真怨霊戦記 PCエンジン オリジナル・サウンドトラックス | プロジェクトEGG (amusement-center.com)