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歓送迎会で託児所をつくったこと

歓送迎会というのはPTAの保護者行事の中でも大きなものを占めると今も思っています。

それは面倒なものではなく、今まで役員を勤めていただいた方をねぎらい、これからの方々を地域を含めて知っていただくという意味で重要だと思うからです。

これを面倒だと思う方は私の意見を聞こうとはなさらないと感じていますので、どうぞスルーしていただいて構いません。

歓送迎会をするにあたって、よく耳にしていたのは「参加率がいまいち・・・」というものでした。

私は「なんで参加率や参加数を気にするの?」と思っていたのですが、現状の役員さんからしてみると気になる数字となるわけです。

たしか会長になって三年目だったと思うのですが、いろいろなお母さんと話をしていた時に、たまたま「飲みに行ったり、仲間と話をしたいのですが、子供が小さいので夜は出られないのです・・・」とおっしゃっていたのです。

私は何の気もなしに「預かる人がいたら大丈夫なんですか?」と尋ねたところ、「主人は仕事が遅いので預けられませんが、もし子供を預かってくれる人がいれば、たまにはおしゃれをして出かけたいですよね」と答えが返ってきたのです。

私は会計の方と予算ぐみの話や、残高などを話をしていくらまで余裕があるのかというのと、一時的な託児所を作る案を提案すると、乗り気で協力してくれることになりました。

一時的に保育をしてくれる会社と相談をし、人数から考えると最低二人の保育員が必要となり、前後の時間を含めると5時間、それでたしか4万9千円と決して安くはない料金(部屋代を含んでいたか忘れました)だったのですが、次の役員会の時に提案することにしました。

正直なところ5万円弱の支出を役員会で認めてもらえるか、難しいと感じたのも事実でした。

役員会当日、最後の議題として歓送迎会に託児所を作りたいということ、事前に申し込みをしていただくということを提案しました。

否定的な意見がでることを覚悟していましたが、全会一致で賛成となったのです。

腹の中では違う人もいたかもしれませんが、日頃は予算に厳しいと感じていた役員の方から「会長!おもしろい取り組みだと思います」と言っていただいたのが励みになりました。

事前に託児を希望した子供の数は20名、乳児もいる状態でしたが、保育員の方は大丈夫ですよ~と言っていただけました。

歓送迎会の会場は一番大きい部屋となるのですが、託児部屋は一階下の宴会場を借り、ソフトクッションを敷いて遊び場を作りました。

あとは保育員の方がさまざまなグッズを持ってきていただいていたことを覚えています。

私は歓送迎会ではホストだと思っていますので、すべてのテーブルをビール片手に回っています。

このシーンはNews ZEROで活動を紹介していただいた時に「ビールつぎ係でございます」という発言と共に紹介されています(笑)

この時に小さなお子さんを持っているお母さんから「子供を預かってもらえるのは助かる」とか「たまにはこうやって気兼ねせずに飲みたい」という意見をいただき、やってよかったと思いました。

この時に予算を得る際に説得材料としたのは「PTA会費はみんなのためにあるものであって、それを保護者とその子供のために使うべきではないか」というものでした。

はっきりきれいごとに聞こえるかもしれませんが、それでもやってみようと思ったことが、結果として「歓送迎会に楽しく出席」ということができたのですから世の中はわからないものです。

過去の会長を経験された方々からも「時代なのかねえ」とか「よくやったね」とかいろいろな評価をいただきましたが、どこまで行ってもこれはPTAに携わっていただいている保護者のためなので、私にとっては当然のことだと思っています。


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