学校や先生方へのリスペクト
武漢を発端とする新型コロナウイルスのため、学校や行政に言いたいことがある方はたくさんいらっしゃるのだと思います。
行政はいいとして、学校へのイライラは、お子さんに聞かせないでいただきたいと願います。
子供にとって親の言葉とはたいへんに大きく、その後の人格形成や学校や教師への考え方が影響する可能性があります。
私の経験で言えるのは、癖のある先生でも人気者になる可能性が高いと思いますし、実際にそうした賛否両論な先生も子供のことを考えていて、かつ自分の特技を活かそうとしていらっしゃることが多いと感じました。
担任でお世話になった方で、オルガンが苦手なのでギターで授業をしていた方がいらっしゃいましたが、まあ見事なほど子供達からは人気がありました。
学校からはオルガンで・・・とか注意をされたこともあるそうでしたが、その方は音楽でできるのは限られていて、アコースティックギターなら伝えることができると、音楽をギターでやっていました。
私のようなモノは、得意なものでやればいいじゃないと思うため、先生の方針を不思議とは感じませんでしたが、教育要領はどうなっているのとか、情操教育はとか、うるさいかたもいらっしゃったと思います。
その担任は保護者との交流も考えていたため、担任と男親のぶっちゃけトークをするための飲み会をしました。
もちろん校長先生には事前にお話をして理解をいただいたため、特に問題になることはありませんでしたが、35人の父親中31人が来るという、その担任への期待が感じられる飲み会となりました。
私が会長をさせていただいた時に、保護者の協力が大きかったのは、同じ学年にこうした学校や教師への理解を深めようという方々が多くいたからだと思っていますし、ぶっちゃけた議論もできなかったと思っています。
議論とは反対意見であってもきちんと相手の意見を聞いて、論を闘わせることですが、それが本当によくできていたと感じています。
決めつけで最初からどうのこうのいう人がいなかったのは、こうしたみんなの理解があったからだと、本当に良い学校だったなあと今でも思います。
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最初に戻りますが、学校や教師の悪口を言うべきではないのは、それは自分の考え方であって、子供の考えではありませんし、あなたの決めつけを子供に影響を与えることになるわけです。
自分の考え方で行うのは躾であって、教育ではありません。
それは子供は自分とは違うからであり、考え方だって得意分野だって異なることもあります。
その育つ過程において保護者による、子供に必要のない情報はまったく不要だと感じます。
だからこそ学校や教師の悪口を子供の前で言うべきではありません。
もし教師や学校に問題があると考えるなら子供のいないところで学校と話し合いをすべきでしょう。
それが当たり前だと思います。
あ、ちなみに教育委員会に学校の問題点を伝えるのはあまり得策ではありません。
今はどうか知りませんが、現実として教育委員会は学校をランク付けしていて、学校に対して保護者からのクレームはその学校のマイナス点となって返ってきて、結果は学校が対処するだけですのでなんの意味もありません。
むしろ学校の評価が下がって、子供に影響が発生することさえあります。
なにかあれば「教育委員会に!」なんて言う方は、子供が損をする可能性と言うのも考えた方がいいでしょう。