ゲーム禁止の家庭
僕は子供の頃親にゲームを禁止されていた。
小学生の頃、僕の周りではポケモンやイナイレやモンハンなどの家庭用ゲーム機でプレイするゲームや、ムシキングやドラクエモンスターバトルロードなどのゲーセンで1回100円でカードをもらってプレイするゲームが流行っていた。当時は友達にゲームの話を聞いたり、親に買ってもらってた小学〇年生や当時通っていた病院やピアノ教室に置いてあったコロコロコミックの記事を見てそれらのゲームをやりたいと思った。
親にゲーム欲しいと何度も頼んでいた時期がある。しかし親は絶対にやらせてくれなかった。買い物に行った時にゲームソフトのパッケージを見たりゲームコーナーで他の人がプレイしてるのを見たりとそこまでで限界だった。後はゲームの記事がある子供向け雑誌を読ませてもらえたくらいか。
ちょうど僕らが小学生の頃、ゲーム脳とかいうインチキ科学が流行っていた。先生達は僕らにゲームをやるとバカになると指導していた。あの頃は世間で今よりもマジでゲームが悪者扱いされていたと思う。僕の両親は小学校の先生だった。多分学校で子供達にゲームは悪だと指導していたと思う。親が教えていたクラスには問題児がいて、夕食中とかによく彼の愚痴を言っていた。そしてその中には、彼はモンハンにハマっていてゲーム脳で~などというものがあった。ゲームとの因果関係が実際どうだったかは知らないけど、多分ゲーム脳とかいうインチキ科学のせいで当時はゲームが風評被害を受ける場面が多かったんだろうなって思う。そういえば僕がクラスでひどいこと言われたって親に言ったらその人はゲームばっかやってるから~とかなぜかゲームのせいにされたしな。
それで僕のゲーム買ってもらえなかった小学生生活はどうだったかと言うと、ゲームができない事が原因の辛い事がちょいちょいあった。別にポケモンだから、ムシキングだからでそのコンテンツに触れちゃダメみたいな感じじゃなかったし、ポケモン図鑑とかリモコンでヘルクレスとギラファを戦わせるおもちゃとかそういうグッズはたまに買ってもらえたし、雑誌のおかげでそれらのコンテンツの漫画も読めたし、アニメも観たければ観せてもらえた。しかし、それらのコンテンツのメインはゲームである。アニメや雑誌のおかげでキャラとかはある程度把握できていたが、実際にゲームをやっていなかったのでゲームこうやって攻略したよとか放課後に対戦しようぜとかそういう話ができなかった。また、小学生男子はよく休み時間や下校中に必殺技だーとか言ってバトルごっこをやるが、その必殺技の元ネタがゲームでゲームでの効果が適用される時言ってる意味が分からかった。当時は友達の会話の話題の中心がゲームだったので、ゲームをやっていなかった僕はその内容をちゃんと理解できず、会話に苦労した。何よりも友達はみんな楽しそうにゲームしてるのに自分だけゲームできないという状況が最高に悔しかった。
高校生~大学生の頃、ゲーセンにムシキングの新作が置かれていた。大学の時、学校帰りにショッピングモールに寄ったらゲームコーナーにムシキングの機械が置いてあった。ムシキングとか懐かしいな、昔流行ってたなとか思って見ていた。やりたいと思ったけど、昔親にダメって言われたな、でもやりたいなって思って機械の近くを30分くらいウロウロした末に(※当時19歳です)プレイしてみた。当時の機械とはシステムが変わったいたが、夢にまで見た機械に100円入れてジャンケンで甲虫を戦わせるあのゲームができて感動した。残念ながら始めてすぐ新ムシキングのサービスは終わってしまったし、当時のファンからも不評だったみたいだけど、僕にとっては短くても夢のような時間だった。同時に、当時はみんなこんな面白いもので遊んでたんだな、周りで俺だけ禁止だったんだなってなんか少し腹が立ってきた。現在僕は配信中のイナイレ新作の体験版で同じような感覚を味わっている。
ここまで書いておいてだけど、別に僕はゲームを禁止した親を恨んでないし、虐待だの親ガチャ外れだの言うつもりはない。ゲーム禁止の原因は多分ゲーム脳とか言うインチキ科学を作ったり広めた連中だと思う。親はアニメや漫画については理解してくれてたし、一緒に恐竜キング観て昔観てたヤッターマンにも似たような敵キャラがいて~とか楽しそうに語ってくれた。多分アニメや漫画でもゲーム脳的なインチキ科学があったらアニメも漫画も禁止だったと思う。ゲーム脳とかいうインチキさえなければ僕もゲームできたんだろうな。
Twitterで何回か昔ゲーム禁止だった事に言及していつか詳しく語りたいと思いnoteを始めた今勢いでこの記事を書いた。読んでくれた方ありがとうございました。