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教室掃除との因縁
あれは僕が小学校の4年か5年の時だった。僕のクラスの教室掃除が掃除前に机を運ばない人に対して罰ゲームを与えていた。罰ゲームの内容は、漢字や算数のプリントを宿題とは別でやらせたり、腕立て腹筋をやらせたり、休み時間無し(休み時間に机で何もするな的なやつ)にしたりするもので、やらなければ罰を追加していくというシステムだった。あの時期は掃除の後に黒板に〇〇さん机運んでなかったから罰ゲームやれ的な張り紙がされていた。
確かあれは僕がひまわり学級での用事があって昼休み後に机を運ぶ前に掃除になったからだと思うが、僕は机を運び忘れて罰ゲームやれと宣告された。僕は気に食わなかった。机を運び忘れただけでなんでこんな事しなきゃいけねぇんだよと思った。僕は罰ゲームを拒否し続けた結果、一週間休み時間無しと宣告された。僕は反抗して逃げようとしたが、3~4人がかりに取り押さえられた。それから僕は教室掃除に対していろいろな反抗をした。
例を挙げれば、教室の黒板に「✕ゲームやめろ」と大きく書いた(当時は「罰」と「✕」の違いがわからなかったので✕表記した)り、人権の授業で言われて嫌だった言葉を言う時に「休み時間無し」という宣告を挙げたりした。後はホームルームの合唱で罰ゲームやめろと替え歌したり、教室掃除の男子との取っ組み合いになって腕力で勝てないから相手の腕に噛み付いて担任に止められたり、教室掃除が罰ゲームの宣告に使っていたノートをビリビリに破いてゴミ箱に捨てたり、いろいろ暴れまくった。後は個人的なストレス発散だが、家で学校を舞台にして教室掃除に見立てた生徒をデュエマのパクりみてぇなカードゲームで成敗する小説を書いていた。
こうして僕と教室掃除の馬鹿馬鹿しい対立の末、ホームルームで担任から罰ゲームやめな的な話になって(確か)教室掃除のくだらない罰ゲーム制度は終わった。今思えばお互いくだらない話だったが、当時僕は必死で教室掃除と戦ったし、教室掃除も僕に罰ゲームをやらせるのに必死だったと思う。そんな事に力を入れるならもっと教室綺麗にする事に力使えばいいじゃんって今なら思うけど、向こうも化け物の相手大変だっただろうな。そして当時の教室掃除に今この話をしたらくだらない戦いだったなと笑うと思う。それでも僕らはあの時、あのくだらなくてろくでもないバトルを必死に戦っていた、そんなガキの頃の話だった。