人生がペラッペラ故、悪者が書けない
勝っても負けても落ち込むから口喧嘩はしない
目の前で他人が喧嘩してるのを見るだけでも落ち込む
酷いニュースも行き場のないモヤモヤが溜まるだけだから避けてきた。
悪い人がいる、という事に興味を向けない
心の平穏を保つ為、意図して習慣化させてきた生き方だけど
それがここにきて初めて弊害になりつつある
悪者が書けない!
小説を盛り上げる形にはいろいろあるが
王道でいて覇道なスキームは、やはり勧善懲悪だ
音楽のルーツを突き詰めれば人間の心臓にいくように
世のエンタメも突き詰めれば水戸黄門にいくのではないか
そう思えるほど、
面白い物語には魅力的な御老公がいて
同時に魅力的な悪代官がいて
そして爽快な紋所が綺麗に配置されている
その悪代官が、どうもうまく書けないのだ!
勿論、悪には悪の正義がある、
といった文脈での魅力の出し方はあるのだが、
今書こうとしている物語の悪には、
読んでる人が、主人公の代わりに成敗したくなる
そんな濃厚で芳醇な胸糞悪さが必要なのだ
その人物像が上手く書けない!
どうしてだろう、どうしてだろう?と考えたところ
冒頭の気づきに行き着いた
ポジティブに生きる為、
ネガティブなイベント、
情報を完全にシャットアウトしてきた
そんな頭の中原っぱな人生を送ってきたツケが、
こんなところで巡ってきしまったのだ
みんなどうやって悪い人を書いてるんだろう
そもそもどうやってそんな残酷な事思いつくんだろう
キャラクター構想の初級も初級なところに
今になってつまづいた、
いや、もうとっくのとうにつまづいた。
そこで完全に足を怪我していたのに、
無視して進み続けた結果、変な歩き方が身についてしまった
そんな感じだ。
この状態を脱却する為にも、
頭の中の原っぱを一度燃やしにかかる必要がある
まず手始めに、日本の歴史的猟奇的事件のWikiから見てみようと思う。
小説家を目指している人間が口にしてはいけないが
やはり事実は小説よりなんとやらだ