小説を書いてると時間が消し飛ぶ
だから故につい不安になってしまった
よく言えば集中してるし
よく言えば充実している
今日は有給を貰ったので、
ガッツリ小説を書いていた
書いて、ちょっと前から読み返して、
書いて、戻って、書いて、直して
そんなことしていたら10時間経っていた
心地のよい疲労感と
小気味良い達成感を胸に
フワフワした気持ちで帰路につく
下手の横好きだろうがなんだろうが
小説を書くのが楽しすぎる
この趣味と、大きく言えば夢に出会えたことは
人生における幸せであることには違いないが
このまませっせと小説を書き始めて、
あっという間におじいさんになっているのでは
そんな杞憂と切り捨てて差し支えのない不安が
中途半端なカサブタのように心にプラプラしている
今日一瞬で溶けた10時間、
友達と過ごした方がまだ良かったのではないか
将来のパートナーを探しに行った方が良かったのではないか
仕事に必要なインプットに使った方が良かったのではないか
そんなしょうもない不安だ
人生の正解なんて死ぬまでわからない
だから悩んでも仕方ない反面
最後までわからない怖さもある
夢を追うのは楽しい
心が満たされる
しかしそれらは、いつか報われるという願いに裏付けされている
故に追い続けただけで終わってしまったら
死ぬとき自分はどう思うのか
そんな小さな不安が、ふとよぎった
同時に頭に浮かんだ自分自身からの罵声は
「黙って書けバカタレが」といったものだった
とりあえず5年は書こうじゃないか
人生長いんだ、今の5年棒に振ったとしても
全力で振り回せば、きっと何かしら掴んでいるだろう。