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【経過報告】ビラ貼り活動記録

 本記事では主に中央大学多摩キャンパスにて行っているビラ貼り活動に関する経過報告をする。中大をはじめとして、3校(和光大学、東京大学、東海大学)にビラ貼りをした。サークル棟を主として大学内でさまざまな種類のビラを貼りまくった。

中央大学

中央大学直呼吸サークル

 だめライフ愛好会を発足させる約半年前の2022年6月、まだまだ世間のマスク圧の強かった中、ノーマスクを普及させるために大勢でキャンパス内をノーマスクで歩き回ることを目的とした「中央大学直呼吸(じかこきゅう)サークル」を立ち上げた(Twitter:@chuo_mask)。この頃は活動家としてまだ積極的ではなかったため、サークル棟にビラ貼りをしたもののツイッター上でいくつか批判的な反響があったのみで、結局、参加者0人だった。とはいえ、あの時期は一人ノーマスクで歩いているだけでも運動として意味があったと思うので、全く無駄というわけではなかった。おいどんの活動家としての原点であるため、だめライフの活動というわけではないが紹介した。

参加者0人だった直呼吸オフ会

 直呼吸サークルのビラ。今でもサークル棟に貼ってある。伝説的活動家、だめライフの原点である。数十年後、文化遺産として語り継がれることだろう。

中央大学だめライフ愛好会

 2022年11月、我らがだめライフ愛好会を立ち上げた。ペデ下の掲示板、ベンチ、サークル棟、サークル棟前のベンチテーブルにビラを貼り付けた。

 ペデ下の掲示板に貼りつけた2種類のビラ。後日見に行ったらビラどころか掲示板ごと外されていて乾いた笑いが出た。

 座ってはいけないベンチとは何か? どうせ座らないのなら掲示板代わりにしてしまえということでビラを貼り付けた。もちろん後日剥がされた。さすがにベンチまでは撤去されなかった。

 サークル棟前のベンチテーブル。これはだめライフの地味な成果だが、ここにビラを貼り付けてもしばらく剥がされなかった。今でもこのエリアにビラを貼っているが、職員の目につきにくいからか、しばらく剥がされない。自由にビラを貼れるのはサークル棟の中のみだと思い込んでいる諸君、このエリアにもどんどんビラを貼りまくろう! ビラを貼りまくって我々学生が自由にビラを貼れる場所として実効支配してしまおう!

サークル棟に貼ってあった毛沢東のビラの隣にだめライフをペタリ。多分もうない。

外山恒一

 2023年5月10日、サークル棟に外山恒一の政見放送ビラを貼り付けた。

 95年のオウム事件から、不審なヒトやモノの存在を徹底排除する風潮が急速に進行した。これを「対テロ戦争」と称するのは革命家、外山恒一だ。こうした「対テロ戦争」ポスターの周囲に外山の顔写真を貼り付けるのは強烈なアイロニーだろう。

 ジャーナリズム研究会の会誌、「リトマス」の置いてあるラックに外山のビラを入れておいた(同5月10日)。最近はリトマスが置いておらず無用の長物と化しているため有効活用したというわけだ。

 まさか、建物の外壁に貼ってあるとは思わないだろう。死角をついた作戦である。3枚ほど貼ったが、うち2枚は風雨に晒されて飛ばされてしまい、この1枚だけがしぶとく残っていた。

 ペデ下の、ほぼ運動部専用の掲示板。運動部にだけこんなにデカデカと掲示板を用意するのはキャンパスという公共空間の独占である。パンフレットの入れ物があったのでせっかくだから外山を入れておいた(5月10日)。例に漏れず、これも瞬時に入れ物ごと撤去された。

 だめライフにとって因縁深い、例のペデ下掲示板にまたまたビラを貼り付けた(5月10日)。また掲示板ごと撤去されるのを期待していたのだが、今度は翌日の昼頃にビラだけ剥がされただけで掲示板は残されていた。なお、それから2日くらい経ったら掲示板も撤去されていたため、これは「置物と化した提示版撤去運動」(撤去運動については https://note.com/dame_life_chuo/n/na889042f8c3bの記事を参照すべしが成功したといえる。もちろん本当に撤去されてほしいわけではなく、学生の自由な表現を奪う当局へのアイロニーである。

誘導作戦

以下では、「誘導作戦」と名づけた新しいビラ貼り活動の数々を紹介していく。

中央大学山田リョウ愛好会

 2023年5月16日、「ぼっち・ざ・ろっく」のキャラ、山田リョウの魅力を語り合う「山田リョウ愛好会」のビラを貼り付けた。下の画像を見れば分かるように、実態はだめライフ愛好会である。これは、架空のサークルのビラを作り、連絡先にだめライフのTwitterを載せることで気になって検索した人をだめライフに誘導する、名づけて「誘導作戦」である。なお、山田リョウを本当に語りたい人は、毎月開催のだめライフ恒例行事「葉桜を見る会」にて語り合おう。

 実に可愛らしい山田リョウ

だめライフによる全力の告白(2枚目は5月23日に貼り付け)

中央大学楯の会

 2023年5月16日、作家・三島由紀夫の創設した私的民兵組織「楯の会」が元ネタである「中央大学楯の会」のビラを貼り付けた。

 印刷ミスで字が見切れてしまった。これはもちろん誘導作戦でありサークルとしての実態はないが、あえて活動内容を考えるとしたら「だめ」を防衛する民兵組織とでも言っておこう。

中大アナキスト同盟

 2023年5月16日、「中大アナキスト同盟」のビラを貼り付けた。

 人通りの多い通路や踊り場に貼り付けたところ、何者かによって剥がされた。上の東大モラル研のビラが無事なところを見るに(モラル研のビラもおいどんが貼った)、人目につく場所に貼ると、派手なビラは剥がされるようだ(楯の会と外山恒一のビラも同様に剥がされていた)。モラル研もビラ自体は真面目そうに見えるが、読書会の内容などはまさにラディカルである。そういう細かいところまでは見ていないようである。

就職座談会

 2023年5月23日、「就職座談会」のビラを貼り付けた。

 就職座談会といっても、多くの人が想像しているような、”意識高い就活トーク”では断じてない。この、一見すると真面目そうなビラにはいくつかヒントを忍ばせてある。わざわざここで公式がネタばらしをするのも野暮なので敢えて解説はしないでおく。上の画像をよーく見て真面目そうな就職座談会の中に潜む違和感を見つけてみてほしい。なお、この「就職座談会」は単なる誘導ではなく本当に開催するつもりなので興味のある人はだめライフに連絡すべし。

中央大学ボランティアサークルMONEY

 2023年5月23日、「中央大学ボランティアサークルMONEY」のビラを貼り付けた。

 これも就職座談会と同じく、一見真面目そうな内容だが、よく見ると……というタイプの誘導ビラである。遠目から見ると人畜無害で平和的なサークルのように見えるからか、楯の会やアナキスト同盟に比べるとあまりビラが剥がされていないのがまた面白い。

和光大学

だめライフが個人的に贔屓にしている大学に「和光大学」がある。和光大学は非常にユニークで、大正自由教育に影響を受けた教育学者梅根悟が「小さな実験大学」の名の下に設立した大変フリーダムな大学である。

 和光にふさわしくない、就職セミナーのポスターが貼ってあったので、アイロニーのためにだめライフのビラを取り囲むようにして貼っておいた。これは2022年11月に貼ったが、この光景は未だに見られるので是非見に行ってほしい。先日、和光の近くに寄る用事があったので和光に行ってみたら、なんと偶然、この取り囲まれた就職セミナーポスターを見ていた数人の和光生と出くわした。「これ、僕が貼ったんですよ」と言ったらみんな笑ってくれた。楽しくてなによりである。

2023年5月17日に貼った外山恒一のビラ

山田リョウ愛好会(同5月17日)

だめライフ(同5月17日)

東京大学

 2023年5月16日、「東京大学だめライフ同好会」(Twitter:@damelifeutが突如として立ち上げられた。おいどんはちょうど東大モラル研の読書会に参加するために東大駒場キャンパスへ行く用事があったので、その帰りにビラを貼っておいた。

 東大駒場といえば「三島由紀夫VS全共闘」の舞台でもある。三島と縁の深い場所だ。

 山田リョウ愛好会のビラが予想以上に東大生から反響があった。東大生諸君、ぜひ中央大学多摩キャンパスにて行っている「葉桜を見る会」に来て、山田リョウの魅力を語り合おうぞ。

東海大学

 2023年5月17日、東海大学だめライフ愛好会(Twitter:@dame_life_tu)主催の「インドカレーの会」に参加した。その帰りにせっかくだからということでだめライフのビラを貼り付けておいた。

 受動喫煙防止法の啓発ポスターの隣に、アイロニーとして外山恒一のビラを貼っておいた。

 真面目な女子ラクロス部のビラが左右に貼ってあり、真ん中がちょうど空いていたのでこれ見よがしにだめライフのビラをペタリ。

 山田リョウの魅力を東海大生にも知ってもらいたいので、山田リョウ愛好会のビラも貼っておいた。すると翌日、東海大学准教授の方が山田リョウ愛好会に言及するツイートをしてくれた。こういうことには職員は敏感だが、教員のほうは大抵寛容である。

 格闘技ということで、「楯の会」のビラを隣に貼っておいた。

 なんだかこのニコチャンマークがジョージ・オーウェルの小説『1984』のビッグ・ブラザーのようで面白い。「dame life is watching you」

なぜビラ貼りをするのか?

 ここまで読んだ人には疑問符が浮かんでいるはずだ。なぜ、こんなわけのわからないビラ貼りをしているんだ? と。それをここで説明しよう。ビラ貼りをする理由、それは単なるおふざけではない。いや、正確にはおふざけではあるのだが一応それなりに理由があったおふざけだ。すなわち、「学生文化の振興」である。

 コロナ以降顕著だが、キャンパスの学生文化が急速に衰退している。最近はサークル加入率も低く、かつてのように学生文化と呼べるような存在は成り立ちにくいという情況であるが、だからこそこのような活動が必要だと感じている。サークル棟を中心としてわけのわからないビラを貼りまくることで、学生たちが面白がってくれれば嬉しいし、模倣して色んな学生が思い思いにそこらじゅうにビラを貼りまくってくれればなお嬉しい。学生の中には、サークル棟のビラが少ないことに寂しさを感じていると言う人もいる。おいどんが率先してビラを貼りまくることで学生文化を盛り上げているのである。

 このような学生文化の振興が、ひいては学生運動の再興にも繋がると考えている。学生運動が再び盛り上がれば、それは社会を変える力となる。ビラ貼り活動含め、だめライフ愛好会の諸活動は、学生運動の再興をも射程に入れた活動であることは明記しておく。

おわりに

 以上、ビラ貼り活動の経過報告である。今後も新たなバリエーションのビラを各大学に貼りまくるつもりなので、楽しみにしておいてほしい。また、この活動に賛同してくれる人は自分でもどんどんビラを作って自分たちの大学に貼りまくってほしい。貼っても剥がされるだけなので大丈夫である。自由でのびのびとした楽しいキャンパスをみんなで作ろう!


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