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12.29だめライフ年納め座談会in Discord
去る2023年12月29日、全国のだめライフ愛好会を集め、だめライフ年納め座談会を開催した。2023年、全国に派生し(一部は海外まで)、一世を風靡(?)しただめライフ愛好会の総括を行いたかったからだ。
対面では近隣のだめライフに限定されてしまうため、今回はDiscordで開催した。その甲斐あって立命館大学や琉球大学など、日頃会うことのできない遠方のだめライフと議論を深めることができたように思う。本記事はこのオンライン座談会の書き起こしである。
自己紹介
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中央大学だめライフ愛好会:じゃあ自己紹介、軽くやりますか。……誰から、やりますか?
立命館大学だめライフ愛好会:中だめさんでいいんじゃないですか(笑)。
中だめ:僕は一番知られてるからあんまり言う必要はないかなぁと思うんですけど、まぁ僕からでもいいです。……中央大学だめライフ愛好会の山田と申します。一応このだめライフっていう、グループというか、集団というか、立ち上げた人間です。去年の11月に始めたんですけど、その時は全然ちゃんと活動してなくて、今年の4月になってから、本格的にやるようになって、大学の中で花見とか鍋とかフリマとか、そういう活動をして、大学の公共空間を問い直していくという活動をしてきました。最近だと、大学の外にも進出して、高円寺のロータリーで鍋集会っていうのをクリスマスにやりまして、そこではのべ40人くらい集まったのかな、一番の盛り上がりで、締めくくられたっていう感じですね。そういうような路上解放的な活動もやっています。よろしくお願いします。
琉球大学だめライフ愛好会:では次、僕の方いかせてもらいます。だめライフのみなさんとこうしてお話しするのは初めてになります。琉球大学だめライフ愛好会の人間、一人活動になるのでそのまま琉だめと呼んでもらって構いません。今年の7月末に、関西大学だめライフが大麻を吸うという話がTwitter上に流れてきて、だめライフの存在を知りまして、そのあとだめライフ周りの方々、とくに京都大学だめライフさんの思想に共鳴して、10月からだめライフをはじめたと、そういう形になります。共鳴した京都大学だめライフさんの思想がどういうものだったかというと、自分の中で、資本主義的なものと距離を取って自分の中で熱中できるものを見つけると。それを京大だめライフさんは子供の頃に戻るとおっしゃってたわけですけど、子供の頃に戻るに当たって、現在の娯楽コンテンツ、アニメにせよなんにせよ、そういったものが用いる自己啓発的な側面、そういったものについて色々関心があって、だめライフをやっているというかなり特殊な思想の持主ではあります。
立だめ:立命館の、やくーとです。5月か6月だったかに中央大学から九州とか東海とかっていうところに派生していくのを見て、「これはアツいぞ」と思って自分もやってみようと思って、関西圏では初めてだめライフ愛好会を作りました。そうですね、高校生くらいの時から、だめ連とか素人の乱とか、その辺の雰囲気には共感していて、こういうノリのものがあればいいよなぁと思っていたところ、2023年になって電撃的に到来したということで、これはビッグウェーブに乗るしかないと思いました。今、立命のサーバーの中には5、6人くらいいて、学内で鍋やったりとか、Twitterを更新したりとかっていう、まぁ鍋が基本ですよね。学内自治から路上へとっていう。そのほかの自分がやっている取り組みと融合させながらやっていけたらなぁと思ってました。よろしくお願いします。
神戸外大だめライフ:悪名高い神戸だめライフです。知ってる人はいると思うけど、だめライフ極左冒険主義路線です(笑)。だめライフ、だめ連ってものは、資本主義への反抗なんだけど、消極的反抗じゃないですか。でもやっぱり、だめっていうのには当然、資本主義への積極的な反抗っていうのも含まれるんじゃないかと思って、ほんとはもっといいやり方があるんだろうけど、自分は割と、怒りだったり、そういう感情を糧に生きてる奴なんだけど、それもだめに括れるものだと思うし、そういうのをどう発露していくかみたいなことを考えて色々暴れたりしてます。ちなみに今は外山合宿から参加してます。
明治大学だめライフ愛好会:明治大学だめライフ愛好会の一人です。明治大学のだめライフ愛好会に関しては、やってる人は分立していて、どいつが代表的な活動家かっていうのが曖昧でした。明治だめライフを最初に始めた人が、「明だめは誰でも名乗れます」みたいに言った関係で、明治大学だめライフ愛好会が何人かいて、分立状態にあったんですけど、最近は統合しています。よろしくお願いします。
工学院大学だめライフ愛好会:なんにも考えず風呂に入っていただめライフです。工学院大学だめライフです。大学があれなので、メンバーが私しかいないので寂しくだめをしています。お願いします。
だめライフを始めた経緯
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中だめ:一通り、今いる人は大体済んだんで、ぼちぼち話をしていきますか。まぁプログラムとか決めてないんで、成り行きで進んでいく感じになると思います。ざっくりで申し訳ないですけど、今年をだめライフで振り返って、みなさんはどう思ったかってのを聞きたいです。
琉だめ:僕の場合は関西大学だめライフさんが合法大麻をキメようという活動をして知ったわけなんですけど、それ以前からだめライフっていうのが首都圏中心に活動してたわけじゃないですか。とりあえず主催の中央大学さんの方から一通りだめライフの歴史と言いますか、ざっと振り返っていただくのがいいと思いますがどうでしょう。
中だめ:僕も他のだめライフのことまでカバーしてないので、自分のことくらいしか言えないんですけども。一通り今年の歩みを振り返りますか。最初はね、全然こんな風に全国的に展開してっていう風には考えてなくて、最初はそれこそだめ連のオマージュみたいな感じでだめライフっていうのを作って。
琉だめ:ノリで作ったっていうか。
中だめ:ノリっちゃノリなんですが、細かくいうと色んな経緯があるんです。これはだめライフのnoteにも書いたんですが、僕が入ってるゼミがあって、その中で、僕は怠惰な人間なんで、だらしない人間でして、ゼミの連絡を怠ってしまったっていうことがあって、それに対して怒られが発生しまして、同じ学生から怒られが発生しまして、それでイラっと来てしまったというか、すごい規範的な言い方だったんで、「なんなんだこいつは」と思って、反発心を抱いて、それで規範に対する逸脱を開き直ろうという感情が芽生えたと。……というような規範的な押し付けに遭う経験を立て続けにして、それがだめライフを作ったきっかけになってますよね。
琉だめ:世の中っていっても色々あるわけですが、そういったものと自分との対立と言いますか、世の中に対する反発がだめライフ設立に関わっていると。
中だめ:そういった経験に加えて、土壌にあるのがコロナ禍の経験ですよね。コロナによって人々の私権がものすごい制限されたわけじゃないですか。外出の自粛であるとか、マスクをするっていうようなね。これはもうかつてないような経験だと思うんですけど、それが僕は、すごく苦しかったですよね。半強制的に自分の自由がコントロールされるっていうのが。その上でさっきの経験が合わさって、「これはもう、この社会には乗ってたくないな」と。それでだめライフを作ったって感じですよね。
琉だめ:僕も既存のある社会集団的なものに対する反抗心があります。さっきも言った、文化の中に潜む資本主義的な価値観、自己啓発的な価値観に反抗するっていうのは、だめライフ設立の経緯です。立命館さんはどうですか?
立だめ:さっきも言ったように、だめ連的なパッションが好きで、今年の2月か3月くらいに神長さんとか松本さんとかが大阪に来てトークイベントするっていうのがあって(注 実際は2022年10月)。そのあと路上でみんなで飲んで、「あぁやっぱこういう人たちがいいな」って。党派の人と飲んだりしたこともあったんだけど、やっぱり求めてる社会像が違うなという印象がある。つまり、おっきな話ばっかりするんですよね。帝国主義がどうとか、世界革命がとか。「俺別に世界革命したくないしなぁ」みたいな気持ちで。いわゆる活動家的な人って地道に労働組合から自分たちの生活をよくしていこうっていう人たちもいっぱいいるんですけど、そうじゃないでっかい見方の話をされても、「俺達関係ないしなぁ」みたいな気持ちがあって、もっと、自分達の生きづらさに焦点合わせて、トークイベントするのは楽しいですよねって神長さんと話してて、「あ、やっぱりこれっていいな」と。大学生単位でこういうのが出てきてるんだったら、自分達もやれるんじゃないかって気持ちがあった。特に、山田さんが最初の方に書かれてたnoteで、めっちゃいいこと書いてるなって。「昔は街に意味わかんない人間いっぱいいたのにどんどん浄化されて町が綺麗になっていってる」って文章があって、ほんとにそうなんだよと。大阪に釜ヶ崎っていう、日雇い労働者の、今は路上生活者の多い街があるんですけど、そこが同じように綺麗になっちゃってるんですよね。近くに高級ホテルが建ったりとか。そういう問題意識は4、5年くらい前からあって。そこに「ちょうどいいのが現れた……これだよ」って。……今何の話してたっけ?
琉だめ:だめライフが結局、社会の規範に対する反抗として生まれてきてるよねっていうのから、どんどん話が膨らんでいってる。
立だめ:東大の人が「秩序をずらす」って言い方をしてますね。転覆するんじゃなくて、ちょっとずらすとかひずみを入れるとかそれくらいの感覚からやっていくのが現実的且つやりやすいよなという印象がありますね。
琉だめ:あぁなるほど。まず、個人の考えと言いますか、指向もあるんでしょうけど、基本的にだめライフっていうのが小さなスケールの、社会全体から見たら小さなスケールの話にフォーカスしてるっていうのが特徴として言えるのかなと思ってます。
中だめ:それはそうですね。僕もそれは強調してることなので。そこをどう理屈立てて正当化するかっていうのは中々難しいところがあるんですけど、なんせ今も気分でやってるんで、あんまりそういうこと考えてないんですよね。とりあえず自分の身近な問題が一番目に入るから、それを解決していこう、参加していこうってことですよね。だから大学の自治とか路上解放とかって話になってくるんですよね。
琉だめ:社会の規範からだめを見い出していくっていうのはそうで、僕の場合は、だめライフ設立以前の話をすると、今年の1月頃に、京都大学のゼロ年代研究会さんのちろきしんさんが「ラブライブに見る自己実現至上主義批判」という形でラブライブっていうのがアニメ文化、オタク文化において自己実現的自己啓発的な、いわゆる努力だ夢だっていうのを強調してるよねっていう話をされてたんですよね。もともと自分は高校生の時からラブライブ的なコンテンツが好きだったんですけど、ほどなくしてうつ病を発症して、高校卒業が留年寸前くらいにまで危ぶまれる状況になってしまって。その時にラブライブ的な価値観がものすごく息苦しいもので、それは大学になるまで続いたんですよね。その中でゼロ年代研究会のほうで提示していた自己実現至上主義批判、アニメやオタクコンテンツのなかにそういった価値観があることを知って、それに反抗していきたいっていう価値観が今年の春頃には固まってきたんですよ。そういう思いを抱える中で、今年の夏あたりに昔ハマっていたニコニコのMAD的なものに触れていくにつれ、「あ、こういうのでいいんだ」「俺が好きだったのってこういうのだったな」そんな時代を自分の中で組み立て直したいなぁっていう気持ちがあって、10月あたりかな、それを正当化するというか、ムーブメントに乗るって形で、「俺もだめライフやってみようかな」って思って、立ち上げた次第になります。
中だめ:自己実現っていうのは、あえて引きつけるんだったら、だめ連でも「ハク」と「ウダツ」ってキーワードがあって、そのなかのウダツに当てはまるのかなという気がしますね。「ウダツが上がらない」ということでイライラしてしまうみたいな。それが自己実現に駆り立てられるってのと繋がってくるんじゃないかなと思います。
琉だめ:社会の息苦しさに関連して言うと、今年の3月あたりに某ホスト、ローランドさん、彼のアニメに対する発言があって、それをしばらくして知ったんです。彼は一種の理想的なビジネスマン、少なくともだめの対極に置かれる人ですよね。ローランドさんの口から出た発言が、自己実現的な、いわゆる真っ当な価値観を、真っ当じゃないと今まで見なされていたはずのアニメから見い出していて、その発言に少なくない数のアニメオタクが共感していて、それがものすごくショックで息苦しかったです。そうやって、オタクたちが悪ふざけをしていた時代もどんどん変わってしまっているというのも強く実感したんですよね。だから、現代のアニメオタク的な文化から、もう少し前の2000年代のニコニコ的な文化。もう少しインターネットがアングラであったし今と比べれば全然真っ当なものじゃなかった、そういう時代をよく分析することで、現代の文化から距離を取っていきたいって思いがありました。
中だめ:それこそ2000年代のネットって今と比べるとあんまりお金儲けっていう方向じゃなかったですよね。
琉だめ:稼ぐが勝ちじゃないけど、そういった価値観も、今と比べればまだまだ弱かったですよね。
中だめ:やっぱりスマホが普及したことによって色んな層が流入してきたっていうのが大きいですよね。一部の人だけが知っているコンテンツだった時代は商業主義には毒されてなかったと思います。
琉だめ:スマホが普及する以前って、アングラなコンテンツに触れるためには家でパソコン立ち上げる必要があったんですよ。今みたいに公共空間でアニメの絵を見るってことがなかったわけじゃないですか。ハレに対するケ、ハレとケの境界が曖昧になっていったというのを感じるんですよ。Twitter上でフェミニスト的な人が萌え絵が公共空間にあるのはどうなんだって言って炎上するのあるじゃないですか。ああいう萌え絵が公共空間にどんどん溢れてきたっていうのが、僕たちオタクの中でハレとケの境界を曖昧にしてしまった。だから、オタク文化の中にあるアングラ性というものを見直して、そこになんとか帰っていこうっていうのはあります。自分の経験の話をすると、いわゆるハレとケの境界が曖昧になっていったのって、だいたい僕が中学生になった頃なんですよ。この頃に家のWi-Fi環境が整備されてきて、親とリビングにいなくてもインターネットの環境に触れられるようになって、それが自分の中でハレとケを崩したきっかけになったかなって思いますね。
職員・警察との戦い
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中だめ:東海大だめライフさんはどうですか自己紹介は。
東海大学だめライフ愛好会:東海大の松島です。うちはサークル棟を守ろうということをやってましたが、最初は、カレー作ったり麻婆豆腐作ったりして隠れて振る舞ったりしてましたね。
中だめ:これからはどうするの?
東海だめ:これからはちょっとわかんないですね。
東京大学だめライフ愛好会:こんばんはー東だめです。すみませんね25日の鍋行けなくて。
中だめ:うん、そっちもやってたみたいだから。
東だめ:いやぁ、結構色んな人が高円寺の鍋に行ってたみたいなんでよかったです。鍋やるシーズンなんでね。
中だめ:今月4、5回くらい鍋やってます。
東だめ:私もずっと鍋(笑)。
中だめ:ことあるごとに鍋やってる。でもなんだかんだで鍋って飽きないから。……で、東海大さん話の続きどうぞ。
東海だめ:いやないですよ。これからやること決まってないですよ。
中だめ:座り込みはやらないの?
東海だめ:もう囲われちゃったじゃないですか。
東だめ:抗議ビラを貼るだけ貼ったらいいんじゃないですか。私も畑を締め出された時は抗議ビラ貼りましたね。
東海だめ:確かに貼るだけ貼るくらいやってもいいかもしれないですね。
明だめ:監視カメラさえ避ければ大丈夫だと思いますよ。
中だめ:でも大体当たりつけられてるんでしょ当局に。
東海だめ:もうガッツリ当たりつけられてる。
中だめ:だったらもう……(笑)。
東海だめ:東大さん日大ぶりですね!
東だめ:そうですね。
東海だめ:あの時はありがとうございました。
東だめ:あの時は何事もなく。
東海だめ:あの時はねぇ、東大さんが教えてくれなかったらまごまごしてたと思うんだよね俺(笑)。
東だめ:いえいえ、そんな大したことはないですよ。
東海だめ:シーシャ会でね、あったんですよ。
東だめ:警察呼ばれて(笑)。
明だめ:あの時警察ブームでしたね。
東だめ:東大も、ボヤが起きた時は警察来たらしいですからね。いやぁ、ボヤでね、弾圧を喰らったのもあるので(笑)。
中だめ:でもそれはとばっちりなわけですよね。
東だめ:とばっちりですね。ほんとに、私はやってない(笑)。場所も違うし。
中だめ:まぁ難癖つけてやってくるんで。
東だめ:法大のサークル棟だってボヤで難癖つけてきましたし、中大のサークル棟だって、いつボヤの難癖つけて、潰されるかわからないわけで。嫌なもんだ(笑)。……新年、餅つきをやるのでよかったら駒場来てください。
中だめ:はい。
東だめ:共通テストの受験生に向けて、振る舞ったりするのもいいかもしれない。
中だめ:弾圧が……。試験の時って入っちゃいけないんじゃなかったっけ。
東だめ:東大の敷地なんだけど東大の門の外に土地があるんですよね駒場って。そこで学生課と揉めながら受験生に餅を配るみたいな。
中だめ:やっぱり最近思うのが、中大でゲリラ祭やったじゃないですか。あの時にOBの人が沢山来てくれて、そこでかつての様子を色々聞いたんですけど、かつてどうして23時のロックアウトをぶっちぎって色々ハチャメチャなことができたのかっていったら、職員とか警備員とのインフォーマルな繋がりがあったらしいんですよね。そういう繋がりの中でお目こぼしを貰ってたんですよね。
東だめ:そういう時代が2010年代に終わっちゃったんでしょうね。安心安全イデオロギーが社会に浸透するなかで。
中だめ:警備員は大学から直接雇われてないんですよね。警備会社から派遣されてる形になってるから、権限がないっていうのも一つあるんじゃないかと。大学職員も派遣の人だっているわけで、そういう人からしたらインフォーマルに人間関係築いてお目こぼしなんて権限ないわけだから、そういうお目こぼしが雇用環境の変化もあってできない環境になっているっていう話を聞いて、なるほどなと思いましたね。
東だめ:おそらくそういうインフォーマルな関係って喫煙所で作られてたと思うんですよ。煙草あげたりもらったりして、インフォーマルな関係を喫煙所で作り上げていたからこそお目こぼしができるような信頼があったと。で、今の時代みんな煙草吸わないじゃないですか。難しいなぁ。まぁ少なくとも庇ってくれる教員は一人は用意したほうがいいですよ。
大学教員は信用できるか?
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中だめ:教員もね、最近の明大の騒動を聞いてるとどうも信頼できないなぁ。
立だめ:教員は学生運動に親和的な人は結構いると思うけどなぁ。
明だめ:心情的に親和的でも……。
東だめ:教員としてなにができるかというと、なにもできないって人もいるし。今の時代、厳しいですからねぇ。任期制があるわけだし。いつクビになってもおかしくない状況があるわけで。
中だめ:正規の教員であってもね、札幌国際大学の大月隆寛が解雇になったって騒動。あれもテニュアだけど、執行部のやり方に反対をしたから解雇されたってことだから、正規の教員であっても、下手に対立的になったらクビ切られるって全然あり得るので、関わりたくないってのは本音でしょうね。
東だめ:上智で助教の人がいたんですけど、学部長を批判したら学部長からハラスメントが来て、クビ切られたっていう不当解雇があったらしくて。教員もほんとに大変ですよねぇ……。
明だめ:ノンセクト出身の大学教員って探せばいるもんなんですよね。
東だめ:東大にもいますよ。
明だめ:明大にも究極Q太郎とつるんでたノンセクトが明大の教員やってるって話。
立だめ:田中ひかるさん明大でしたよね。
明だめ:あぁアナキストの人ですね。
東海だめ:そういう教員ってどうやって見つけるんですか?
東だめ:東大の場合は寄ってきました。差し入れ貰ったりしました鍋の時は。
中だめ:ゲリラ祭のときに外人の教員が甘酒飲みに来ましたよ。
”土地に根差す”ということ
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東だめ:駒場は集まれるような目立つ場所がないのが惜しいですね。集まれる場所欲しいな。
中だめ:集まっても結局、今年は散々イベント打ってきましたけど、やっぱり飛び入りで参加してくるって例はすごい少ないですね。てなると、身内で公共の場所で鍋してるってだけになっちゃうので、それだとあまり意味がないんですよね。
東だめ:その点だと日大のフリーシーシャは飛び入りで色んな人が吸ってたので、良かったと思います。
中だめ:キャッチーだしね。鍋は意外と飛び入りしにくいっていうのがあって。だから、前から考えてたんですけど、音楽系のイベントですよね。
東だめ:そうですね。音楽は、セッションやったんですけど、これちゃんとライブとしてやればみんな来れるんじゃないかなと。
中だめ:音だと遠くまで聞こえるし、音楽が一番いいんじゃないかと思うんですが、ただ自分自身がまだ楽器が弾けないというのがあって中々できない……。
東だめ:自分が音楽できなくても、ガラクタでもなんでもいいから叩けば音が出るわけです。そういう方法もアリですね。
中だめ:今年やってきて、やっぱり、大学に根差すっていうか、たとえばゲリラ祭だったら、公認サークルの人たちに根差していかないと中々集まってこないっていうのは痛感したんですよね。とにかく土地に根差すっていうのはこういう活動をする上で必要だなと思ってて、結局高円寺も土地に根差した人たちが長年かけて築いてきたわけですから。
東だめ:築くのって一朝一夕ではできないわけで。
中だめ:長期的にやっていかなければいけない。それは今年の教訓ですね。ゲリラ的に何回かやれば根づくのかなぁと甘い考え持ってたんですけど、それじゃだめなんですよね。
東海だめ:もっと仲良くしていかないとだめってことですか?
中だめ:そういうことだよね。日常の中の人間関係をきちんと築いたうえでそういうことやらないと、「よそ者が勝手に騒いでらぁ」っていう話になっちゃう。
東海だめ:でも公認サークルの集まりの中に入っていくのってめんどくさいじゃないですか。あんまり分かり合える気もしないんですよ。
中だめ:思ったより地道な活動なんだよねこれって。
明だめ:横のつながりの構築は避けては通れない。
中だめ:結局だめライフって今の時点だと烏合の衆に見えるんですよね。それはやっぱりどこかに根差してないからなんですよね。だめ連だったらスペース持ってたりとかして、そこでイベント打ったりしてたわけだし、素人の乱も言うまでもなく街に根差してたわけだし、やっぱりどこかに拠点があったほうがいい。
東だめ:畑拠点になるかなぁと思ってたら潰されちゃったので難しいんですよねぇ。
中だめ:大学の中にこだわるってのは厳しいのかなと思ってて、大学の外に作るのが現実的なのかなと。
今年のだめライフ・ムーブメントの評価
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中だめ:話したかったこととして、今年のだめライフ・ムーブメントっていうのをみんなどう評価してるのかなってことなんですが、どうですか?
東だめ:コミュニティの形成に至らなかったというのが反省点としてあると思うんですが、大学の自由という点ではかなり大きなイシューがいろんな大学に広まったのは成果として大きかったのかなと思います。そのなかで課題点も見えてきましたし、各大学によってかなり状況が異なる。東大だったらある程度自由にやれるけど畑はできなかった。日大だったら喫煙禁止の看板をゴミ箱に捨てるだけで職員に囲まれたりとか。十把一絡げに対処できるわけではないというのが今回見えてきましたね。
東海だめ:最初は、結構面白かったですけど、うちだったらサークル棟の話だとか、揉めたりすると、大変だなぁって思いましたね。
中だめ:立命館さんはどうですか?
立だめ:適当にブログに書いただけなのに「アナキズム紙」っていう新聞に記事書いてよって言われたりとかして、意外と広まってるんだなって印象がある。特にだめ連とか好きなタイプのおじさんから、「お、いいじゃん」って受け取り方をされてるなっていうのがあって、たとえば大学院で酒井隆史のところ受けたんですけど、「今だめ連の後継が出てきてるらしいね、知ってる?」って言われて「あぁそれ私もやってます」「えっ、お前もやってんのかよ」みたいな感じで、それで大学院受かったところがあって。だから、認知は広まりつつある。そんな中で内実の伴った活動をどのようにすればいいのかっていうのが課題でもあり、かっちり綱領とか決めたら絶対に続かないから、それとなーくダラダラ続けられたらいいのかなって思いますね。
琉だめ:あと10月にあっちこっちでだめライフがボコボコとできた時期があったじゃないですか。やっぱり学期の初めだったりとかで現実に引き戻されるタイミング。これから先でいうと新学期で仕掛けるのも鍵かなと思いました。
中だめ:明大はどうですか?
明だめ:明大で目立ってたのってだめライフを名乗ってない人たちだったので、明治のだめライフ以外のノンセクトの人たちも含めて振り返ると、貼り紙同好会のアカウントが作られてそのあとに明治のだめライフが誕生したという感じです。秋学期は、ビラ貼り紙コーナーの件とか、立て看同好会が学祭にタテカン持ってった件とかありましたけど、だめライフとして絡んでたかというと微妙。やっと最近明治だめライフとしての活動をなんかやろうという話になってます。
立だめ:明大でタテカンやってる人と貼り紙やってる人とだめライフって共通してるのかなって思ってたら違うんですね。
明だめ:春学期までは違ってて、秋学期になって合流し始めてって感じです。
立だめ:不穏な学生は学内学外問わず一緒になった方が楽しいですからね。
”大学”から”路上”へ
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立だめ:大学って枠にあんまりとらわれなくてもいいのかなという感じはするというか、実際行田の人とかいるじゃないですか。大学って世代も近くて拠点性もあるってことでやりやすいと思うんですけど、新陳代謝も激しい空間だから限度もあるし、松本さんも大学から路上へと転換していったわけじゃないですか。
中だめ:こないだ路上鍋をやってそれは思いましたよね。大学は新陳代謝激しいし、当たり前だけど大学生しかいないからすごい固定的というか閉鎖的というか、多様なバックグラウンドな人と関わる場所じゃないんで、そこで行き詰まりを感じるってところはありましたよね。僕もちょっとずつ路上にシフトしていこうかなと思ってます。
立だめ:路上の方が色んな人がいますよね。前関西で、グリ下ってあるじゃないですか。そこで飲んでる時に、知らんペルー人のハーフが乱入してきて、ずっと自分の話してて、意味わかんねーやつに絡まれたなと思ったけど、それはそれで楽しかったんですよ。たぶん大学ではそれはない。意味わかんねーやつが乱入してくることはない。やっぱり路上って大事なのかなと思いましたよね。
だめライフをやるハードル
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立だめ:警察沙汰になるって、その辺の、「だめライフあんじゃーん、やってみようかな」くらいの人にはかなりハードルが高いことなんですよね。我々は感覚バグってるからよくわかんなくなってるけど、捕まるまでいったらそれは問題なんですけど、呼ばれるまでは、それ自体が不当なのはさておき、「えっ、呼ばれるようなことやってるのヤバくね?」ってなっちゃうんですよね。
中だめ:呼ばれるだけで一大事みたいな。
立だめ:そこのバランス感覚難しいですよね。
中だめ:警察どころか職員と揉めることすら一大事だと考える人がかなりいるんでね。面倒ごとには巻き込まれたくないっていう、それはわかるんだけどねぇ。
立だめ:警察もしくは職員と揉めたと言って面白がって来る人と、ビビッて遠ざかる人の割合ってどれくらいなんでしょうね。
中だめ:ビビる人が7割だと思う。……すごく古典的なやり方だけど、言い方悪いけどオルグみたいなことでこっちの土俵に人を連れてきて、ある種の訓練を施すみたいな。言うほど職員も警察も怖くないよーみたいな感じで、慣らさしていくっていうような方向で僕なんかはやってるんですけど。人って環境に左右されるので、いわゆる運動系の人たちの輪の中に入れちゃえば意外と染まるもんなんですよね。だからそういうところに呼んだりすれば、自然と「ナンボのもんじゃい」みたいになるんじゃないかなと。
おわりに
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中だめ:じゃあそろそろお開きにしますか。最終的に3人になっちゃったけど(笑)。今日はどうもありがとうございました。有意義な話ができたと思います。
立だめ:ありがとうございました。
明だめ:ありがとうございました。