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事故から10年めの記憶
4月16日は、大型旅客船セウォル号が沈没した事故から10年になる日だった。
韓国では各地で事故で犠牲になったそれぞれを思い起こす「記憶式」が開かれていて、その様子がニュースで何度も何度も、繰り返し映し出された。
事故のニュースは日本で見た。それまで住んでいたソウルから夫の転勤で東京に移り住んだばかりの頃だった。
韓国にいる友人に連絡をとると、「やりきれない」と言ったまま、言葉は続かなかった
旧正月とシャワーキャップ
旧正月がやってくる。
今年は2月10日が旧暦の元日で、前日から帰郷する人々の様子がニュースで流れ、ソウル市内は空っぽになる。
韓国では毎年、元日がかわる。1月だったり2月だったり。陽暦の年を越してしばらくすると旧正月の贈り物が登場し、本格的な年越しの雰囲気がうっすらと漂ってくる。
「名節や祭祀の準備は゛嫁゛が全部するから、本当に憂鬱で悪夢。覚悟したほうがいいわ」
韓国に引っ越しをする前、韓