包丁の【材質】にはどんな種類がある? 特徴やメリット・デメリットと選び方
包丁の刃は様々な材質で作られています。材質によって、硬さや切れ味の鋭さ、永切れ性の高さや錆びにくさ、欠けにくさなどが変わります。
切れ味が非常に鋭く、永切れ性が非常に高い包丁は、長時間たくさんの食材を切り続けても切り始めと変わらない鋭い切れ味を継続します。長時間たくさんの食材を切り続けても切り始めと変わらない鋭い切れ味を継続します。
そのため、プロ仕様の包丁と言えます。
プロの料理人は一日に何時間も食材を切り続けるため、途中で切れ味が落ちて研ぎ直しをしなくてはならない…などということになっては困りますよね。
しかし、抜群の切れ味を持つ包丁は、その分価格も非常に高くなり、
取り扱い方も難しくなっています。
家庭用の包丁には、そこまでの永切れ性は必要がないでしょう。
購入しやすい価格帯で扱いやすく切れ味の良い包丁が最適ですね!
このように、包丁は用途に合わせて最適な材質のものを選びましょう。
当記事では、包丁の材質について以下の内容をまとめています。
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1. 包丁の材質の種類
2. 包丁の材質の特徴
3. それぞれの材質のメリット・デメリットと選び方
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色んな材質の包丁とその特徴を知って、自分に合った包丁選びの参考にしてみてくださいね。
【包丁の材質の種類】
包丁の材質は大きく分けて「鋼」「ステンレス」があります。
「鋼」や「ステンレス」の中にも多くの種類が分かれているので詳しくみていきましょう。
鋼とステンレスの種類は炭素の含有量や添加されている材質の違いによるものです。
それぞれの鋼材によって切れ味にも違いがでてきます。
後に詳しく解説しますが「鋼」と「ステンレス」を比較した場合、「鋼」の方が切れ味が鋭く、永切れ性が高いです。
「包丁は鋭い切れ味が良いに決まっている!」という人は多いと思いますが、切れ味が良い「鋼」は万人受けする使いやすい包丁とは言い切れません。
ステンレスの包丁は「錆びにくい」ため、日常使いする中でとても扱いやすい包丁です。
このように、それぞれの特徴を詳しく見てみると
「よく切れるけど錆びない?」
「お手入れの頻度は?」
など色々な疑問を解決できますよ!
【包丁の材質別の特徴】
包丁は材質によって、特徴が変わります。
まずは、鋼の切れ味の持続性を見てみましょう。
鋼の中で最も切れ味が鋭いのは青鋼(青紙)スーパーです。
こちらの包丁は、寿司職人など長時間食材を切り続ける人や刺身のような繊細な食材を扱う人向けと言えます。
次にステンレスの切れ味の持続性を見てみましょう。
こちらの表はあくまで、ステンレスの種類の中での切れ味の持続性を比較したものなので、表の下にある材質はすぐ切れなくなるということではありません。
例えば、V金10号は表で見ると切れ味の持続性は低い方になっていますが、毎食家庭料理を作る場合、砥ぎ直しは2ヶ月に1度程度で良いです。
そのため、切れ味の持続性が低いといっても、極端にすぐ切れなくなるわけではないため家庭用ではV金10号の包丁は十分すぎる活躍をするでしょう。
鋼とステンレスの切れ味の持続性がわかったところでそれぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
まずは鋼の種類別の特徴です。
鋼の青鋼(青紙)スーパーは調理の途中に切れ味が落ちたら困るというプロの料理人などの本職向け包丁です。
家庭で使用するのであれば、白鋼(白紙)3号以下の包丁が最適でしょう。
次にステンレスの種類別特徴を見ていきましょう。
ステンレスの包丁は主に鋭い切れ味で錆びにくいという点が最大の特徴と言えるでしょう。
それぞれの特徴を知ったところで、次にメリットやデメリットを見ていきますね。
【包丁の材質別メリットとデメリットと選び方】
「鋼」には「鋼」のメリット・デメリット、「ステンレス」には「ステンレス」のメリット・デメリットがあります。
それぞれの良い点と悪い点を知ることでより自分の理想に合った包丁選びができるようになりますよ。
まずは、それぞれのメリットから見ていきましょう。
「鋼」の包丁は、とにかく鋭い切れ味です。
切れ味が抜群でたくさんの食材を何回でも切ることが可能です。
鋭い切れ味が長続きするのでメンテナンスを頻繁にする必要がないということもメリットですね。
砥石で研ぎ直しをする際には、砥ぎ直しやすいので長く素晴らしい切れ味を実感できるでしょう。
「ステンレス」の包丁は、圧倒的に錆びにくいです。
日常的に使う包丁が錆びてしまったら困りますよね。
錆びに強い「ステンレス」の包丁は、衛生的なので安心です。
また、たくさん使っても欠けにくいという特徴があります。
そして、よく切れて錆びにくく欠けにくい「ステンレス」包丁は、価格が安いということもメリットになります。
次にそれぞれのデメリットを見ていきましょう。
「鋼」のデメリットは「ステンレス」と違って錆びやすいことです。
水気が残っていたりするとすぐに錆びてしまいます。
また、硬すぎるため刃が欠けやすいというデメリットもあります。
そしてステンレスに比べて高価になっています。
「ステンレス」のデメリットは「鋼」に比べて切れ味、永切れ性が劣ることと、鋼よりも研ぎにくいことです。
これらのメリット・デメリットから「鋼」に向いている人、「ステンレス」に向いている人を見ていきましょう。
「鋼」はずばり、プロの料理人向けの包丁です。
プロの料理人が包丁に求める条件は「切れ味の鋭さ」「永切れ性の高さ」でしょう。
「ステンレス」は「鋼」に切れ味や永切れ性が劣るので本職の人には「鋼」がおすすめです。
「ステンレス」の包丁は、家庭向けです。
「鋼」と比較すると切れ味や永切れ性は劣りますが、そうはいってもよく切れます。
V金10号の包丁であれば、2ヶ月に1度程度の研ぎ直しで良いので、毎日のように研ぎ直しが必要などというわけではありません。
また「鋼」より安価なので家庭用として購入しやすく錆びや欠けに強いという点からもたくさん調理に使えますよ!
包丁の材質の特徴やメリット・デメリットを知って自分の求める包丁を選んでみてくださいね。
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