Betta Ball制作ノート
Betta Ballというアセットをリリースしました。
今回もリアルには存在しないVRならでわのアイテムになります。
内容は
形状は球体の水槽、中にはベタという魚1匹とマリモと水面に浮く水草。
ガラスの球体の一部は水質管理のデジタルディスプレイが表示されています。
上部からは光が差し込み、下部からは空気がぷかぷか浮いてきます。
水槽の周囲には細いリングが配置されなんとなく惑星をイメージさせるデザインです。
そして水槽下部からはAudioLinkのビジュアライザが表示されます。(AudioLink対応ワールドなら)
そして主役のベタのカラーリングは6種類。ひれや動きはPhysboneでリアルに再現しました。
中の水は頭の角度に関わらず常に下にとどまるようにできています。頭が揺れると中の水も揺れます。
といういろんな要素を盛り込んだ謎アイテムとなります。
デザインで目指していたのは、観賞魚のベタを綺麗におしゃれに見せたいということです。
そもそも頭上で浮いているという使い方を想定していたので必然とデザインは近未来テイストになりました。ということでデジタルディスプレイや周囲のリングやAudioLinkのビジュアライザなんかを盛り込みました。
技術的なものとしては、Physboneを多様しています。
・水自体の揺れ
・水が重力に従う設定
・周囲のリング
・ベタのひれ
・マリモや水草の設定
を個別に設定しました。
水の揺れはやわらかめで元に戻るまでの反動は大きめにして水を表現。
重力の部分はグラビティをMAXにして常にしたに垂れるように設定。
周囲のリングは水に似てますが重力には従わないように設定
ベタのひれはとにかく柔らかく、反動も少な目で綺麗な揺らめきになるように調整。
という具合になりました。
デジタルディスプレイ自体はテクスチャでアニメーションしている部分だけは個別でパーティクルシステムを使用。動いてるものが無いとただ張り付けた感が出てしまうので動いている要素を入れ稼働してる感を出しました。
そして今回最も苦労したのが
【複数の透明オブジェクトの重なり】
でした。水、ガラス球体、ビジュアライザ
の3要素が全て適切な状態で見えなければいけないので各要素のレンダーキューをいろいろ試したり、ZWriteを有効にしたり無効にしたり、元々知見が無かったので試行錯誤で苦労しました。
こだわった点はベタの動きです。
ベタのモーション自体は手付でつけました。泳いではUターンを繰り返す単純なものですがゆったり泳ぐベタらしさは表現できたかと思います。
幸いひれはPhysboneと相性がよく柔らかめに設定したらそれっぽく見えたので楽でした。
そんな感じでアセット自体は完成です。
でももう一つ悩みどころだったのは販売するときの名称です。
当初いつものように【天使の輪】として出そうと思っていましたが、
今回のは明らかに輪とは程遠い。かろうじて細いリングが周囲にはあるけど全体のシルエットとしては輪とは見えません。
以前から天使の輪とネーミングするのは無理があるアイテムは多かったけど無理やり押し通してましたが、今回は天使の輪はやめて名前を変えることにしました。
ちなみに天使の輪の名称にこだわっている理由は、名称だけで頭の上に付けるアイテムだなと分かってもらえるからです。
という感じで世に送り出しました。
よかったらどんなアイテムなのか商品ページの動画を見ていただけると嬉しいです!
【VRC想定】ベタボール / Betta Ball
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