東証G(4380)Mマート 決算、成長右肩上!?追い風続く!?の巻
✅12/15決算発表37件🇯🇵
✅今通期、前四半期が対前期、対前四半期で増収増益かつIFISコンセンサス超えは0件
✅条件から外れるも気になる銘柄1件 → Mマート
◽2018年2⽉東証マザーズ上場、時価総額71.6億円
◽ 業務用BtoB 電子商取引サイトの運営
・業務用食材・食品: Mマート
・業務用食器、厨房機器、備品等: Bnet
◽売上&利益右肩上がり、社長の風貌強烈、「64歳でMマート設立、81歳で上場」、株価は公募価格1,240円割れから脱してきているが直近半年間は踊り場…という気になるMマート、では決算の中身を見ていきましょう。
✅東証G(4380)Mマート Q3決算
■Q3累積業績
◽増収増益☀
Y/Y 売上+19.8%、営利+53.7%、経利53.5%、
純利54.1%
◽進捗率: 上方修正後で営利76.8%、経利76.8%☀
◽IFISコンセンサス無し
◽売上: 出店・出品社数、総流通高が増加、2022年11月末よりMマート市場のマーケット利用料率見直しによる出店料収入(月額固定)、マーケット/システム利用料収入(取引高比例)等が増加
◽営業利益: システム技術部門、営業部門等の人員採用に伴い人件費や採用費が増加するも、前期に発生したサーバーのクラウド化に関する一時費用が消え、販管費全体では3.4%の費用増加にとどめた
■今期業績予想
◽増収増益予想の売上&利益全てを上方修正☀
Y/Y 売上+18.4%、営利+32.9%、経利32.8%、
純利34.2%、過去最高を更新
◽中間配当予想0円まま(前期は0円)、期末配当16円予想まま(前期は13円)
◽IFISコンセンサス無し
◽上方修正理由: 最近の業績動向等を踏まえて見直し
■財務健全性
◽自己資本比率 67.2%
◽流動比率 293.9%☀
◽営業CF対負債比率 --%(Q2: 29.7%)
◽営業CF
Y/Y --%(Q2で増)
◽フリーCF
Y/Y --%(Q2で増)
◽負債比率 48.9%☀
◽有利子負債比率 0%☀
◽固定長期適合率 5.3%☀
◽固定比率 5.3%☀
◽一般的なガイドラインと比べ良好
■収益性
◽Q3累積売上高営業利益率
Y/Y 32.65→41.88%☀
Q/Q 41.36→41.88%☀
◽同販管費率
Y/Y 67.35→58.12%☀
Q/Q 58.64→58.12%☀
◽同営業CF率
--%(Q2累積で39.4%)
◽Q3単期 売上高営業利益率
Y/Y 34.70→42.62%☀
Q/Q 43.11→42.62%🌧
◽ROE 21.38、ROA 21.38%、ROIC 21.47%☀
◽総資産回転率 0.53
◽一般的なガイドラインと比べ良好、販管費率を良くコントロールできている
■割安性
2023年12月15日終値1,463円ベースで
◽PBR 4.86
◽PER 22.68
◽Mix係数 110.18
◽PSR 6.18
◽PCFR --
◽PEG 0.66
◽配当利回り 1.09%(配当性向28%)
◽一般的なガイドラインと比べ割高(PEG除く)
✅私のための投資メモ
◽「ゼロゼロ融資」等コロナ関連融資の返済開始、助成金・補助金の縮小・打ち切りで、倒産・廃業件数は上昇傾向。輸入原材料コスト上昇等を理由に国内小売の7割が2023年度に値上げする。そして全ての業界で人手不足。買い手企業・売り手企業ともにコストダウン、省人化、省力化と生産性の向上が重要な課題 → Mマートのような集客力あるネットビジネスに、むしろ追い風
◽Mマートの主戦場である中小卸では、BtoB EC化率は右肩上がりだが35%程度、成長の余地あり → 実際に買い手会員数は1月に20万社超え、9月に21万社超え、10月末(Q3末)で21万2,784社(前期末比6.0%増)、毎月1千社超の増加ペース。売り手企業側もMマート市場を中心に、前期末対比2.9%増加
◽売上右肩上がりだが販管費率(人件費率、経費率共に)減少傾向、有利子負債比ゼロ、固定資産もわずか → 営業CF、EPS右肩上がり
◽想定される懸念は、社長の健康状態、優秀な後継者の有無、クラウドシステムの安全性・脆弱性等々、これらが不明であること
✅参考
IR
帝国データバンク 倒産情報 11月速報
本記事は売買を推奨するものではございません。各指標の数値は計算方法の違いにより、他メディア発表の数値と異なる場合があります。
以上
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