本日1/15の決算銘柄トリアージ、#古野電気の巻

Shonan

2024年1月16日 02:17

本日発表の決算銘柄を私視点でトリアージしました。ポイントはアラ探し。アラが無いのに不当に評価されている、私はそんな銘柄を狙いたいので、アラを探して日々メモしています。株探のコメントとの違いをお楽しみ下さい。

✅2024/1/15決算発表56件🇯🇵

✅今通期、前四半期が対前期、対前四半期で増収増益かつIFISコンセンサス超えは1件 → #古野電気

ということで、今回は、1948年に世界で初めて魚群探知機の実用化に成功した古野電気(時価総額602.8億円)を見てみましょう。

✅東証P 6814 #古野電気 Q3決算

■Q3累積業績

◽増収増益☀
Y/Y 売上+27.0%、営利+385.4%、経利235.7%、
純利380.0%
◽進捗率: 上方修正後で営利107.1%、経利110.6%、
純利122.6%☀
◽IFISコンセンサス無し
◽船舶事業: 部材調達の正常化、旺盛需要、円安傾向継続で海外売上は好調。日本では官公庁向け機器の販売が減少したが、商船向け新造船案件が増加
・売上704億7千7百万円、Y/Y 30.3％増
・セグメント利益65億9千1百万円、Y/Y 353.1％増
◽産業用事業: ETC車載器やGNSS時刻同期製品、生化学分析装置の販売が堅調、防衛装備品事業の販売も大きく増加
・売上94億3千万円、Y/Y 23.8％増
・セグメント利益2億8千6百万円、Y/Y 黒転
◽無線LAN・ハンディターミナル事業: 文教向けの無線LANアクセスポイントの販売減、研究開発費増
・売上23億6千8百万円、Y/Y △20.7％
・セグメント損失6千4百万円、Y/Y 赤転

■今期業績予想

◽増収増益予想の利益を更に上方修正☀
Y/Y 売上+15.0%、営利+297.7%、経利169.9%、
純利270.9%
◽上方修正理由: 収益改善の取り組み(生産効率向上と値上げ)効果と円安恩恵
◽前期25円に対して今期予想45円まま
・中間配当実績20円
・期末配当予想25円まま
◽IFISコンセンサス+4.5%☀

■財務健全性

◽自己資本比率 53.14%
◽流動比率 224.23%☀
◽営業CF対負債比率 --%(Q2: 1.10%)
◽営業CF
Y/Y --%(Q2で黒転)
◽フリーCF
Y/Y --%(Q2で赤縮)
◽負債比率 87.54%☀
◽有利子負債比率 27.12%☀
◽利益剰余金383.99億円 > 有利子負債164.22億円
◽固定長期適合率 34.65%☀
◽固定比率 42.45%☀
◽一般的なガイドラインと比べフリーズCF以外は良好、フリーCFは改善中

■収益性

◽Q3累積売上高営業利益率
Y/Y 2.04→7.79%☀
Q/Q 7.03→7.79%☀
◽同総利益率
Y/Y 38.86→39.28%☀
Q/Q 39.21→39.28%☀
◽同販管費率
Y/Y 36.82→31.49%☀
Q/Q 32.17→31.49%☀
◽同営業CF率
--%(Q2累積で1.08%)
◽Q3単期売上高営業利益率
Y/Y 2.45→9.15%☀
Q/Q 7.80→9.15%☀
◽ROE
Y/Y 4.74→8.26%☀
Q/Q 7.83→8.26%☀
◽ROA
Y/Y 4.70→8.20%☀
Q/Q 7.77→8.20%☀
◽ROIC
Y/Y 2.72→7.41%☀
Q/Q 6.43→7.41%☀
◽総資産回転率
Y/Y 0.87→0.92☀
Q/Q 0.95→0.92🌧
◽一般的なガイドラインと比べ良好、販管費率をよくコントロールできている

■割安性

2024年1月15日終値1,890円ベースで
◽PBR 0.99
◽PER 11.94
◽Mix係数 11.77
◽PSR 0.57
◽PCFR --(Q2で58.18)
◽PEG 0.04
◽配当利回り 2.38%
基本方針「継続的かつ安定的な配当を念頭に置きながら、財務状態、利益水準および配当性向などを総合的に勘案」
◽一般的なガイドラインと比べ、やや割安(PER、PCFR除く)

✅私のための投資メモ

◽船舶事業、活況続く。増配を期待したい
◽円安恩恵: 連結売上の79%が海外売上、世界80カ国以上に開発・生産・販売・サービス拠点を有する
・為替前提 1$138円、1€150円
・為替感応度(2023年2月期実績値)
【$】売上: 1.3億円、営利: 0.5億円
【€】売上: 1.8億円、営利: 0.9億円
◽競合する7721 #東京計器、6637 #寺崎電気産業より収益性(予想ROE、予想ROA)が高い
◽将来への種まきしっかり: 日本財団の無人運航船プロジェクト社会実装に向けた第2ステージに参加: 本船上の自船周囲の情報把握(認知)、自動避航機能(判断)等の自律航行機能、陸上支援センターの開発等、コア技術の開発を担う

◽確かな技術力: 米国海洋電子機器協会NEMA最優秀商品、最多6部門受賞

◽防衛関連銘柄: 主に航空機搭載機器

✅条件外だが気になる銘柄

■東証S 3440 #日創プロニティ Q1

コンセンサスなし、上方修正、売上&利益上方修正、配当利回り4.03%、前期Q4でフリーCF赤字(赤縮)

■東証G 4176 #ココナラ Q1

Q1コンセンサス超え、今期コンセンサス未達も進捗率100%超え

■東証G 4270 #BeeX Q3

コンセンサスなし

■東証S 5018 #MORESCO Q3