セレブママ雑誌だと思ってた「VERY」の社会的影響力
社会的な影響力って書いたけど、そんな大きな調査したわけではない。
そう、自分への影響力の話。VERYの破壊的影響力について思い知らされた私の痛い話です。
「小島慶子のもしかしてVERY失格?!」
ヒーーーーッさしぶりに読んだ!!いつもは買わない 「VERY」
そこで巻頭エッセイを読んだ。ズバリ
武装解除の快楽
あの時ね…こう言ってくれる人いたら、私の子育て変わってたかも。
30代都内でバッチリ子育てしてた私はまさに「VERY 」がターゲットにする世代どストライクだった。周りは有名企業にお勤めのご主人と華やかな経歴を持つ美人妻、そして賢そうなお子様達。(今思えば大したことない(^◇^;)あ、すみません、私がそんなメガネで見てたってことで…ご理解ください)
お茶会のお菓子は誰もが「へぇ〜」ってため息つくような手作り洋菓子、もしくは入手困難の説明付き、隠れ家的アトリエでパティシエが作ったこだわりの逸品。
もちろんそんな逸品が乗っかってくるのはヨーロッパ一流ブランドのうっすいお皿。子供が引っ張って落として割ったら鼻血出る。金箔ついてるから食洗機で洗えないやつ。
盆暮れは海外旅行に行くからそのあとのお茶会はお土産交換大会。そんなグループの中でも2年くらいお付き合いしたら海外赴任組が出る。意地でも2年は粘って帰国子女枠獲得を目指す(笑)→これもごく一部の考えです、当社比ってことで…すみません(^◇^;)
あかたんのときはファミリアは普段着で、実母とお買い物行くのはマメール。マザーバッグはブランド品だし、ベビーカーは最近お目にかからないマクラーレンのトライアンフ。
英語や体操の早期教育、お受験教室体験のために情報交換、大量に購入する教育教材…
ここまではおかーさんの話で、子供同士も合う合わないあって、大変。そりゃそうだ、子供だもの、けんかもする。おもちゃの取り合い、意地悪な気持ち。子供が相手をたたいたりしたら切腹モノ(;^_^A
いや、なんかむっちゃくちゃ悪意感じるかもしれない表現になっちゃったけど、それなりに楽しかった。と、思う(;^ω^)思い出せないけど、多分今これだけ洋菓子の情報通になったのも、あの時の経験があるから(あれ?あんだけ苦痛を感じておいて得たものそんだけかーい?)
自分が成長する過程で、同じ学校にもしこんな人いても絶対に友達にならない人たちとお知り合いになれた(笑)
でも、自分の好き嫌いにかかわらずご近所だし、子供経由の知り合いだから逃げられない、だんだん苦痛もマックス。
そこで産休育休組はお仕事復帰でいいタイミングで自分の世界に戻れるわけ…
私は退職してたので戻るとこなし…仕方なく昔語りでもして場を濁す日々。(出せる情報なかった)
そんな時にみんな読んでたのがかの有名な「VERY」読むだけじゃない、グループの中には実際に読者のモデルさんとして出てたりする。友達の友達はみんな友達(古!)で繋がって繋がって紙面に登場するのは みんな知り合い(盛りました(;^_^A)
「けーーー!こんな格好で子供追っかけられるかーい!」「いかんいかん、情報操作されちゃいけない!ブルブルブル(頭振ってる音)」
と言う気持ちと
「うひょー憧れるわー!なにこのハイスペック具合!!」「うひー子供いるのにこの余裕なにーーーー!!」
と言う気持ちが混在して、自分でも収集つかなくなるほど後者がニョキニョキしてきた。
ニョキニョキ雑草のように伸びてくる憧れの気持ちに反して子育てはだんだん大変になる。
働き盛りのオットは出張と残業とお付き合いと浮気で(いきなり辛辣になる(笑)、場が凍る表現失礼)忙しい、でも、表向きはVERYな家庭を作りたくなる自分、作れない現状。
結局作るべきは「家族」なのにもかかわらず表向きばかり気にする自分。
買うのやめた。
本分厚くて、重たいし(→そこ?!)
美容室でVERYすすめられても
「いや、そこはStoryで」(→対象年齢上がっただけやん(笑)結局傾向似てるし、気になってしょうがないのね…自分、でもそんな深層心理、その時は見ないふり。)
と、頑なに拒否。
買うのやめたからと言って、読むのやめたからと言って何も現状は変わらなかったけど、それでも自分の分不相応なものに憧れる妙な気持ちは少なくなって楽になっていった。そして忘れ去った。
子育て忙しくなってそれどころじゃなくなったってこともあるかもしれない。
まぁ、そんなこんなで読まなくなったVERYだけど、人生のすったもんだも経験して、子育ても落ち着いて割と落ち着いた気持ちでVERYの存在を認めることができるようになった。(要は年取ったわけね)
そんな落ち着いた(年取った)私はふとツイッターで「変なビジネス書読むよりVERY読め」という#VERY読書会 なるモノが存在することを発見。
なにこれめっちゃくちゃ気になるーーーーーーー!!!!!なに!?あのVERYかいなーーーーーー!!!!
しかし、見つけた時点で時すでに遅し、私予定あるやーん。会には参加できなかったけど、もしまたそんな会があったら是非参加してみたいなと思いながらコンビニで手に取った。10何年振りのVERY。
そこで、出会ってしまった小島慶子さんのエッセイ。あまりに衝撃すぎてまだVERYの内容が入ってこない(笑)まだ読み込めてない。次のページに進めなかった。何度も読み返した。
いや、ほんと、私が今絶賛子育て世代だったらうちの子供たち変わってただろうな。
そんな衝撃だった。巻頭エッセイでこんだけ衝撃与えるってやっぱりVERYおそるべしじゃない?!
と、今日は柄にもなく昔話をからめVERYの変貌っぷりを、社会で立派にポジション確立したVERYっぷりを味わった。そこで改めてVERYの社会的(私的)影響力についてふかーーーく考えた一日だった。
武装解除は必然的に時代が流れてやってこれたけど、もっと早くできたかもな。このエッセイ読んでたら。
結局私、VERYだったんだ(;^ω^)って…
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