アート初心者が中級者になる方法:作品をもっと楽しむ為の極意!

 アートに接する動機は人それぞれです。作品を見ていて癒される人、仕事への活力を得る人、制作の為に研究をする人。これらさまざまな動機が、美術館やギャラリーへ足を運ばせます。そんな中、作品から何らかの刺激を受け、何かを得た感覚を受けるも、なんだか言語化できないという事ありますよね。僕もそうでした。刺激を受けたが身になってない状態が続き、モヤモヤするのです。

 僕も2年程前まではこの状態でわかったような、わからないような感覚でアートを捉えてました。しかし、いまはある程度言語化できるようになり、作品に触れたあと、身になっている感覚を抱きます。そんな僕がいままでやってきた中級者になる為の方法を3つに分けて解説します。

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①アウトプットをする!

 まずは、展覧会へ行った感想や考察をアウトプットしましょう。これはどんば媒体でも良いと思います。note、Youtube、あるいは日記でも良いかもしれません。おすすめは、人の目に触れる前提で展開される媒体が良いと思います。なぜなら、見られることを意識し作成する事で、相手に伝わるような表現に努めるはずだからです。はじめのうちは中々言葉が出て来ないと思います。ただこの過程で、思考や情報の整理を行い自分の言葉になっていきます。加えて、アウトプットを行う上で、自分の見解や知識を補填する為、追加でインプットするはずです。これらのアウトプット、インプットの正のスパイラルが広く、深い知識へと変わるのです。この辺の事は下記の記事にも詳しく載せております。

②コミュニティへ飛び込む!

 初心者の方が感じるアートのわからなさは、興味を抱いた作品があってもそれに関連する情報量に接続できないという問題があるかと思います。僕で言えば、好きな美術運動の表現主義に関する日本語の情報が少ない事があげられます。これを改善するのに打って付けなのが、コミュニティへ飛び込むことです。情報が溢れている今日でさえ、書籍やネットに上がっていない情報はたくさんあります。それらを繋ぎ合わせる為には人の力を借りざるを得ません。コミュニティへ属する事で、さまざまな視点から意見を頂けたり、情報へのアクセス方法を教えて頂けます。特に、僕のような正規の美術教育を受けていない人にとってはどのように情報を拾って、自分の興味を深掘りすれば良いのか分からない事が多いと思いますので、この方法をおすすめ致します。ネットにはオンラインサロンやサークルが多くありますので、自分にあったコミュニティへ飛び込みましょう。

③鑑賞体験を共有する!

 アウトプットに似た行為ではありますが、鑑賞体験を共有するのはとても大事なことです。知識の整理や情報発信はある一定の型があると思います。しかし、感情に根ざした感想はそうでないように感じます。ある作品を観た際、あなたは爽やかで気持ちのよい感情を抱いても、隣の人は憂鬱で気持ちの悪い感情を受ける場合があります。これは鑑賞者の自分史の違いやバイオリズムの違いにより発生するのです。いまこの状況において、自分が、あるいは相手がどう感じたかという生(なま)の感想をその場で共有できる仲間を見つけることはとても大切です。それは友達、パートナー、誰でも良いと思います。一緒に展覧会へ出向き、生の感動をなるべく新鮮なうちに共有しましょう。そうする事で、自分の中にない言葉や感じ方に出会い、作品鑑賞をより良いものにしてくれます。

【まとめ】

①アウトプットをする!

②コミュニティへ飛び込む!

③鑑賞体験を共有する!

 この3点を意識しているとアートがどんどん体に入りこんできます。そして今まで意識していなかった物に意味が付与されます。それは日常の些細な出来事が美しく、楽しく感じられるきっかけになるはずです。アートを通してあなたの人生がちょっとでも豊かになる手助けが出来たら幸いです。

 ちなみに現在、多くのギャラリーで活躍中の友沢こたおさんの鑑賞体験を共有した記事です。


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