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もしも昨日が選べたら

ある映画をみた「もしも昨日が選べたら」という映画だ。

主人公のマイケルは妻と子供2人と暮らすサラリーマン。彼にとって最も重要なことは仕事で昇進をすることである。彼は、家族と食事する時間、子供と遊ぶ時間、妻と愛する時間まで昇進のために削減したいと考えている。ある日、そんな彼の前にそのような無駄な時間すべてを早送りすることができるリモコンが手渡されるのである。彼は、案の定、上にあげたような時間をそのリモコンによって飛ばすのである。そして、彼は念願の昇進を果たす。しかしその姿は、彼思い描いていたものと違うのである。

この映画はひとつの問を我々にくれている。その問とは「あなたは今目の前にある大切なことを見逃していませんか?」ということだ。

理想のために、犠牲にするものは本当に犠牲にするのに値するだろうか。また、その理想を達成したときに得られるものは犠牲を後悔しないくらい大きいだろうか。

この映画で、主人公は昇進のために、家族、健康な食事、運動といったものを犠牲にし、実際に勝ち抜いた後、払った犠牲の大きさと、理想との乖離にとてつもない後悔をするのだった。

生きていく上において、長期的な目標や目的は大切だ。しかし、それのために犠牲にするもののなかに、そして時間のなかに、自分にとって大切なものがないか。それを見逃していないか。今一度問直さなくてはならないというのがこの映画が伝えるメッセージである。

この映画は、最後のところで主人公がもう一度やり直せるという展開が存在した。しかし、我々の人生はつねに継続している。死が襲ってからでは遅いのである。だから、本当に後悔する前にそれを防ぐしかないのである。

競争社会で生き急いでいる我々に少し、立ち止まって考えるきっかけとなる良い映画だった。

「私はこれを成し遂げた、これをしなければならないであろう。」というふうにしている人を老いと死が襲う。(仏陀・感興のことば)

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ダクト飯
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