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ツェルマットの歩き方【#3】
スイス旅行記の第三弾です。
↓#2はこちら↓
この記事ではツェルマットの魅力と滞在記について書いていこうと思います。
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ツェルマットとは
ツェルマットの基本情報
ツェルマット(Zermatt)は、スイス南部に位置するアルプスの山岳リゾートで、世界的に有名なマッターホルン(Matterhorn)の麓にあります。その壮大な景観とアクティビティの豊富さから、年間を通じて多くの観光客を惹きつけています。
↑スイス政府観光局公式HP↑
翻訳しなくても日本語でも読めるのでとても分かりやすいけど役に立つ情報は少なめかも
↑ツェルマット公式サイト↑
ツェルマットのあらゆる情報を見れるサイト
天気やアクティビティの予約、WEBカメラやリフトの運行状況等
ツェルマット滞在の様々な情報を確認できます。めちゃ便利。
日本語対応だけが待ち望まれる所。
ツェルマットの魅力
ツェルマットの魅力はたくさんあって、言葉で表現するのを諦めたくなってしまいますが、まとめるとこの2つなのかなと思います。
読むのが面倒な人はこれだけ覚えておいてください。
「一回行きゃ分かる。帰る頃にはまた来たくなってる。」
1. 雄大なマッターホルンをどこでも眺められる
標高4,478メートルもあるマッターホルンを眺める絶好の場所がツェルマットです。ツェルマットの町にいる限り少し歩くだけですぐにマッターホルンを拝むことができます。特に日の出や夕暮れ時の景色は圧巻で”モルゲンロート”や”アーベントロート”などをホテルから出て手軽に見ることができます。
2. スイスの魅力がコンパクトに詰まっている
スイスといえば雄大な山々、アルプスの少女ハイジのシーンにある草原、チーズなどの食、がイメージされると思いますが、そのどれもがツェルマットでは1つの町にぎゅっと詰まっており、スイスの魅力を十分に満喫できることだと思います。ちなみに自動車の乗り入れが禁止されている環境に配慮した村で、電気自動車が主な交通手段として利用されています。おかげで空気もとても綺麗です。
観光地として必要十分な設備(レストラン、土産物屋、アクティビティ、ホテルなど)が整っているけど、大きすぎない街なのでゆったりできるし、スイスの原風景も見ることができる。一歩山に踏み出せばマッターホルンや4,000m級の山々を体感できる。もうこれ以上一体何がいるっていうんだ。
ツェルマット滞在記
ツェルマット3日間の滞在の中で厳選して3つをご紹介したいと思います。
①”ゴルナーグラート鉄道でマッターホルンを見に行く”
②”グレッシャー・パラダイスに行く”
③”逆さマッターホルンを見る”
①ゴルナーグラート鉄道でマッターホルンを見る!
ゴルナーグラート鉄道はツェルマットから頂上のゴルナーグラートを結ぶ山岳鉄道です。頂上からは360度の大パノラマで4,000m級の山々を一望できます。
↑現地の様子はWEBカメラで確認できます↑
基本情報
• 運行区間: ツェルマット駅 ~ ゴルナーグラート駅
• 全長: 約9.4km
• 標高差: 約1,469m
• 所要時間: 片道約33分
• 運行間隔: 通常30~60分間隔
• 運賃(2024年現在):
• 往復料金: 約126CHF(約21,600円)
ツェルマットに行ったならここを見ないと始まらないというとで見に行ってきました。ちなみに頂上にはホテルもあり、宿泊することも可能です。(そのホテルにも宿泊したので、それは次の回に詳しく書こうと思います。)
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ゴルナーグラート駅にはゴルナーグラート鉄道で向かいます(進次郎構文)
ツェルマット駅はいくつもあって、SBBなどの電車が発着する駅の向かいに駅があり、そこから出発する点だけは注意です。
乗車するにはチケットを購入する必要がありますが、いかんせんこのチケットが割高で往復21,600円程。しかも一往復すれば終わりで乗り放題とかでもありません。頂上の天気が悪くマッターホルンが見えなければお金を2万円実質捨てることになります。なので、おすすめは”スイスハーフフェアカード”を購入し”ツェルマットピークパス”を購入すること。
ハーフフェアカード→スイス国内のあらゆる鉄道が半額になるチケット
ピークパス→ツェルマット周辺の鉄道やゴンドラの乗り放題パス
という感じです。
今回僕達はこの方法で確実にマッターホルンを見て、なおかつ支出を抑えることに成功しました。ここについては仕組みがややこしいので後で必ず解説します。
※最も安い買い方は滞在日数や交通手段でも異なるので参考にする際は注意
さて、いざ乗車!ですが、車内はSBBの車両と違い少し可愛いデザインです。
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全長10kmの路線で標高1500mを登るので、線路は常に坂道。車体は結構傾きます。そして標高が一気に上るので外の景色の様子がみるみると変化していきます。
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到着地の標高は3,089m!日本の最も標高が高い駅は1,345mみたいなので
約2.3倍ほどの標高にある駅です。普通に空気が薄い!
走ったり、重いものを持ち上げたりするといつもより息が上がります。
肝心のマッターホルンですが、1度目登った時は雲の中。
全く何も見えなかったので、一度降りて再度チャンレンジしました。
これがピークパスのいいところ。期間中何度でも乗れるので、時間が許せばマッターホルンを拝む
までチャンレンジすることができます。
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ちなみに2度目の写真は日没後ですが、この時間帯には終電は終わっており、
この景色を見られるのはホテル宿泊者の特権です。その話は次の記事にて。
②グレッシャー・パラダイスに行く
グレッシャーパラダイスとは下の通りです。
クライン・マッターホルン山頂(標高3883m)にある展望台と1年中スキーが楽しめる雪原が広がるスキー場です。ブライトホルンやマッターホルンなど4000m級のアルプスの名峰が連なる壮麗なパノラマビューが楽しめます。ヨーロッパ最高地点となる展望台へ駅には最新技術のつまったロープウェイで結んでいます。
なんと富士山の標高3,776mより高い3,883mまでロープウェイで行くことができます。スイス一体どうなってるんだ。
先述の”ピークパス”を購入していればこちらも乗り放題です。
ちなみに、ピークパスが無ければ往復95CHF(約16,500円)かかります。
高いけど、標高の事を考えると納得の値段設定。でも高いけど。
スタートはツェルマットから少し離れた場所にあるロープウェイの乗り場からです。
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ゴルナーグラート鉄道の時も標高がぐんぐん上がるので目まぐるしく景色が変化しましたが、ロープウェイはその何倍も変化が早いです。日常的な風景からあっという間に生きるのが困難な場所に僕達をいざないます。
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ロープウェイを乗継ぎ、1時間ほどで頂上の展望台に到着します。
頂上はもう本当に別世界。本当に呼吸が追いつきません。
空気も結構薄くてなれるまではしんどかったです。
(すぐ立ちくらみ状態になる)
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下山すると、標高4000メートル級の世界の景色を見ていたのにその1時間後には草原に咲く菜の花を見てるのが不思議で、これまでの展望台に登った体験が特別なものだったんだと再認識させてくれます。景色のレベル感の変化がすごい。感情が追いつきません。ただ、どちらにも良さがありどちらも素晴らしい。
③逆さマッターホルンを見に行く
逆さマッターホルンをご存知ですか?
日本でも逆さ富士が有名なようにスイスでも逆さマッターホルンが有名みたいです。
人間は何故リフレクションもといシンメトリーに魅力を感じるのでしょうか。
そんな逆さマッターホルンですが、見られるポイントは複数あります。
有名なのはリッフェル湖
この湖はゴルナーグラート鉄道の途中駅、ローテンボーデン駅から少し行けばたどり着くことができます。少しハイキングするだけで手軽に見れるのでとてもおすすめです。しかし、僕達が行った6月中旬ではリッフェル湖はまだ雪の中でした。
ローテンボーデン駅からハイキングするのも困難なほどの残雪ぶり。
ということで、別の場所を探すことにしました。
色々探して見つけたのが、新たな2つの湖です。
1.ライゼー
スネガ展望台から少し下った所にあるため池?湖?です。
ここからも条件が良ければ、逆さマッターホルンを見ることができます。
2.シュテリ湖
スネガ展望台から1時間ほど登山した場所にある湖。
海外の写真家も撮影しているポイントです。
ということでこの2つのポイントに行くべく軽登山をすることに決めました。
今度は川の近くの駅からケーブルカーで向かいます。ここでも”ピークパス”が役に立ちます。
ちなみにツェルマットには同じ名前で3種類の駅があるので注意です。
(ややこしいね笑)ただ、乗る乗り物がすべて違うので区別できるでしょう。
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スネガ展望台の最寄り駅からまずはライゼーに向かいました。
ライゼーまでは歩いて15分ほどで到着
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残念ながらこの日は風が強く、マッターホルンも雲のベールを纏っていたので
逆さマッターホルンは不発。残念。でも周囲の風景はとてつもなく綺麗
さて一度スネガ展望台まで戻り、今度はシュテリ湖を目指します。
約1時間程度の軽登山です。登山道は整備されているので登山に慣れている人であれば簡単な道だと思います。僕はそこまで慣れていないのでトレッキングシューズを履いて挑みました。
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この登山道、とにかく景色がずっと綺麗。新緑と雪山のコントラストを登山中ずっと味わうことができます。これがどれだけ見ても飽きない。ずっと綺麗。
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途中休憩を挟みながらもおよそ1時間ほどで到着しました。
シュテリ湖の風景はこんな感じ↓
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こちらも残念ながら、風と雲に阻まれ逆さマッターホルンの撮影はならず。(写真中央がマッターホルン)
でも登山の満足度が高すぎました。とにかく気持ちいい登山だった。
と、最終的には逆さマッターホルンの撮影はできませんでしたが、
シュテリ湖までの小さな冒険はスイスを味わうには十分すぎる体験でした。
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おまけ(ツェルマットの町並み)
今回かなり長くなってしまいましたが、ツェルマットの
写真を何枚か貼って終わりにします。
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さて次回はもう少しツェルマットについて語らしてください。
マッターホルンを独占できるクルムホテル3100についてです。