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2024/08/24 日経新聞 朝刊 個人的厳選4トピックス

[1面] 米金融政策 転換点 
FRB議長、9月利下げ「時が来た」
物価目標達成に自信

米国の金融政策が転換点を迎え、FRBのパウエル議長が9月のFOMCでの利下げをほぼ確実に示唆。利下げは4年半ぶりで、世界の市場にも大きな影響を与える見通し。過去の政策金利の高水準からの転換で、物価が目標に近づいているとの認識。一方で新型コロナ禍の影響で企業の求人意欲が低下し、失業率が上昇。パウエル氏は雇用の下振れリスクを警戒し、利下げのタイミングはデータやリスクのバランスに依存すると述べた。FRBは軟着陸を目指し、経済の安定を図る方針。また、FRBの利下げにより為替市場にも変化が生じ、円安・ドル高が進行。日米の金利差が縮小すれば円安の修正が期待される。

日銀、利上げへ複雑な判断
閉会中審査、「年内視野」は維持 
市場・政治動向見極め

日銀の植田和男総裁は、経済・物価が見通し通りに推移すれば利上げする方針を強調し、金利水準についても緩和的な環境を維持していると述べた。日銀は追加利上げのシナリオを維持しているが、市場動向や政治情勢の変化により政策判断が複雑化している。株式や為替市場の不安定さにも触れ、内田真一副総裁との認識に差はないとした。現在の金利水準については、経済への影響を慎重に評価しながら段階的に狭めていく考えを示唆した。ETFの処分に関しては検討期間を設けた。追加利上げに向けた環境が変化しており、株式市場の動向や国内政治情勢が要因となっている。日銀関係者は、9月の金融政策決定会合後に大阪での懇談会が重要であり、政治情勢の変化により金融緩和を求める動きが出る可能性もある。

日本マネー、「利下げ国」買い
米・中国債の価格上昇狙う 
財政懸念で欧州債は売り

国内投資家は米国や中国の債券に注目し、米国の利下げ観測により債券価格が上昇する見通しであり、一方、欧州債の売り越しは増加している。国内投資家は過去3カ月で1兆8540億円の海外中長期債を買い越し、特に米国の中長期債に重点を置いている。また、中国への投資も活発で、中国債にも資金が流入している。一方、欧州債は売り越し傾向であり、極右勢力の躍進や財政悪化への懸念が金利上昇リスクを高めている。日本の投資家は円債への回帰も注目され、為替リスクの低い円債への資金シフトが検討されている。IMFやECBは日本の金融政策正常化が世界の債券市場に影響を与える可能性を警告しており、国内投資家のマネーの動向が世界の債券市場に影響を与えると予想される。

NTT、コンサル新会社 
AI間で情報交換 供給網全体を最適化

NTTは新会社を設立し、AIを活用したサプライチェーンの最適化や課題解決に取り組むことを発表。2030年度には売上高100億円を目指し、AI事業を拡大。通信事業の低迷に対応し、AIを主戦力として市場を開拓する方針を打ち出し、特許や独自技術を活かして商品やサービスの開発にも注力。AI市場への期待から3兆円以上の投資を計画し、独自の大規模言語モデル「tsuzumi」のサービス提供を開始。AI市場での競争激化に対応するため、他社との連携を模索し、ビジネスチャンスの拡大を図る。

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