97歳(男性)と お友達になりました
2024.11.30駄洒落栖人
能見台駅20秒の場所に六兵衛という蕎麦屋が開店した。
朝6:00から午後1;30までの営業である。夜は居酒屋営業の二頭立て。そこに昼呑みとしゃれこんで蕎麦を食べることにして。ビールを飲んで蕎麦を食べて。客が居なくなって私と友達二人、ひょっと見入るとご老人が一人蕎麦を食べてる。なにを思ったか私、そのご老人に声かけた。
良くいらっしゃるのですか、おいくつなのですか。
驚きました。
ええー、97歳。ここに一人でいらっしゃるのですか。はい、すべてしっかりしている、聞こえている。目を見て話を聞かれる。
驚愕しました。
一週間に一回来るのです。食べ終わるとすぐ近くのカラオケに行くんです。一緒に来るかい。中国は大連の生まれ、19歳までいたとのこと。結婚は24歳、ということは結婚73年、すげー、ダイアモンドなんて超えちゃってる。
奥さまはご一緒で94歳、お二人でマンション暮らし。何にも話すことなんかないよ。友達はみんな死んじゃって誰もいないし。息子はいる。孫は8人。仕事辞めてから中華街の中国人に日本語を75歳まで教えていて。
いろんな中国人が居て面白かったよ。
カラオケに行く。杖はついてない。ご一緒した。声を出すのがいいのだよ。カラオケは最高なんだ。あとバナナがいいんだな。バナナを毎日、半分食べてるよ。
2曲歌ってくれた。1曲は、「夜来香」を中国語で。なかなかのものです。お近づきになりたいので住所を電話番号をというと快く。で、もう友だちはみんな死んじゃって、誰もいない、を繰り返す。私がならせていただきますよ。
今度また、あのお蕎麦屋とここ、カラオケスナックでお会いしましょう、と別れた。
私の今まで最高年齢のお付き合いしている方は90歳、なんの遜色もない方。それを大幅に上回る97歳の男性と知り合えて、感動の日である。自分のことが自分でできている、そういう97歳の方だ。
なんとラッキィ-な日となったのだろう。家族を介してでも、子供を介してでもない。ご自身と直接やり取りして知り合えたのである。今度はいろんな時代を越えてきたお話を聞かせてください、と言ってお別れした。