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こんなことで会話弾んじゃうんだ 席の隣!


2024.10
久々に日ノ出町駅で降りました。そして、映画を見て、帰りもまた日ノ出町駅から乗ったのです。暑い中歩いてきたので、汗で衣服が濡れています。電車に乗り込んで、クーラーが効いてるのがありがたく思いましたね。電車内は結構混んでいて、座席は空いていません。しばらく歩いてきたので空いていたら座りたいなあって思ってみたものの無理。隣駅は黄金町で京急富岡までは、まだかなりあります。
 電車内に飛び込むと席が前方に一つ空いています。座ろうとしたら、ご婦人が私の肩にぶつかりました。彼女もまた、その席を目がけたのです。で、ぶつかりました。
私はすかさず「どうぞ」彼女、ひるんで私に「どうぞ」
私、彼女に強く「どうぞ、どうぞ」。   彼女、私に押されて、座りました。
その彼女、すぐ次の駅で降りていきました。ちょっと、私、ほっとして座りました。
すると、隣の彼女が「暑いですよね」って話しかけてくれたんです。やりとりを見ていたんでしょうね。
 私、ちょっと驚いて、「はい、これから毎年こうなんですかねえ。」って返事の会話。それで終わらなかったんです会話。その方、少なくとも50代前半。
「私、京急富岡まで行きます。」
「私、今、汐入に住んでいます。前は平成町だったんですよ。」
私は、横須賀生まれで横須賀育ち、坂本ってところですから、バスに乗って。今は、駅から5分。「私、小さい頃は長沢に住んでいて。」「じゃ、長沢中ですね。」ここからはローカルな話が続きました。「現在は汐入なんですよ」え、私の妻も汐入、駅降りて郵便局を曲がった。彼女、「よくわかります。今は汐入5丁目、O自転車屋さんのとこ曲がって。」ええーそのOとは、同級生で。お風呂屋さんがありましたよね。「それって今もありますよ」わー、行かなくっちゃ。「息子が就職して、今までお弁当作ってなかったのに、会社の周りに一軒も食堂なくて、私が作ってあげてんですよ。子どもは男の子、二人でT中でした。」
弾む、弾む、会話。
 もうじき京急富岡。ホームに電車が滑りこみました。
 お別れです。
 さよなら…。
乗車客の雑踏に私は紛れました。
こんなにも会話、できちゃうんだ。
弾んじゃうんだ。
嬉しい。

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