四半世紀の時を超えてエヴァ初心者の松本零士ヲタクが作品を初めて観た率直な感想
約四半世紀の時を経て、エヴァをTV版から劇場版:破まで通しで観てみた。
色々と合点が行かない点が多々あるが、庵野秀明監督の代表作で原作が無いとなれば、これは庵野秀明氏の世界観(宗教観)に依るモノだと思うのだ。その辺についてアニメに詳しい友人(今となってはちょっと疎遠になっている人も含め)に片っ端から電話して聞いてみたいのだが、ごく親しい人間でもGGIのためか、もうすでに寝ている(?)ようだ。
約四半世紀前と現在とで、中学~高校生ぐらいの若者の幼稚さに変わりがなく、それら幼稚な人間が社会に出て巻き起こす諸問題も、四半世紀前とさほど変わっていないように思えるが、なに、日本人は全然進歩していないことがハッキリ分かったようなモンだ。
かく言う私たち世代だって、社会に出た時は「新人類」と呼ばれたモノだが、明らかに隔世の感があるし、第一、バブル崩壊以降の世代に共通しているのは、徹底的に「希望」がないことだ。
面白いことに、「バブル崩壊」をエヴァの世界観で言えば「セカンドインパクト」と表現すれば分かりやすいだろうか?
いずれにせよ、この辺に関してはメインサイトの記事としてまとめようと思ったが、今の私からすれば、SNSで書き捨てるよりはnoteに書いておいた方が良いと思った。時間があれば、メインサイトの記事としても書こうか。
多分、メインサイトの記事にするには、もう少しちゃんと作品を観る必要がありそうだが、果たしてそんなヒマがあるかどうか、記事を書くのに労力をかけただけ、読んで貰える記事になるかどうかは分からない。
ともあれ私の中で消化不良ではあるし、面白い世界観ではあるものの、初期のバグ付きペンティアムCPUを知っていて、システム開発で若干苦労させられた人間の一人からすれば、エヴァの説明不足の世界観は、その後のインテル「MMXペンティアム」とそう大差はない。
ゆえに、日本のアニメヲタクはそういった表層的な世界観と作品の細かいディティールに喝采し、欧米のアニメヲタクはキリスト教的世界観の挑戦に喝采をしたのではあるまいか?と思われる。
むしろ私は「人を超える(超えた?)」=「神(GOD)」としている世界観の方が異質的だし、キリスト教世界が最上位(人類にとって最上にしてそれのみの世界?)であるような歴史観に毒されているようで、非常に危ういとさえ思った。
仮にエヴァシリーズのアニメをニーチェが視聴したら、恐らくつまらなさそうに「下らない」と吐き捨てたことだろうと思ふ。
無論、「作品がツマラナイ」と言っているのではなく、作品としては(TV版の最終2話はアレだが)面白いエンターテインメントとしてまとまっていると思う。
恐らく、聖書そのものに真理はない。
そんなモンが書かれているとは、少なくとも私は思わない(聖書や関連書籍も読んで持っているが、私はクリスチャンではない)。
太宰治はギリシャ語を勉強してまで一生懸命に聖書を読んだのに、ついぞキリスト教の信者にはならなかった。
それは聖書の聖句を読み、日曜日に教会に出掛けて賛美歌を歌い、聖母マリアやイエス・キリストに祈りを捧げる形式的な行動に、何一つ真理を見出だせなかったからだろう。むしろ太宰はクリスチャンを「耶蘇くさい」と言っていたようだ。
太宰にしてみれば、無批判に聖書の内容を受け入れる人間は最初から真理など無関係で、それゆえに軽蔑すらしていたのではないのか。
エヴァのキリスト教的で、不自然なほど必要以上に説明不足な世界観は、ある意味において形式的に過ぎるし、だから余計に引き込まれる人が多いのではないか、と思う。MMXペンティアムと一緒で、「よく分からないから知りたい」という心理だ。
メカといった作品のディティールを除けば、人間関係とその精神世界にしても、登場人物に共通する他者との距離感と拒絶、特に主人公の中学2年生らしい幼さと葛藤、他者との距離感を持て余してウジウジしているといった印象しかない。
表層的な世界観、つまり上っ面だけで物事の本質はむしろ放置で、一方的に受け身で何も考えず、自分の周囲の狭い範囲内の興味・好悪・理不尽についてのみ思い悩むようであれば、真理には絶対に近付けない。しかし、誰もそんな真理について無関心なところが、このアニメの本質でもあるようだ。
そういった意味でも面白い世界観だし、小さく狭い作品世界だと思った。
少なくとも、未だに松本零士ガチ勢を自認する私にしてみれば、熱狂するに足りる作品ではないと言わざるを得ない。
ただ、今でも人気な理由が分かったし、思想的にも知性的にも貧弱な現代人の闇をまざまざと見せつけられ、しかもそれが大いに共感せられ、支持されているという事実が現代社会を物語っているように思えて、個人的にやり切れなくなった。
【2021/05/15追記】
今年1月の金曜ロードショーで劇場版:Qが放映になっており、たまたまHDDレコーダに録画されたままになっているのを発見し、視聴してみた。
どうやら劇場版3作(序・破・Q)は、TV版のストーリーを元に丁寧に拡大した格好になっているようで、シン・エヴァで幕となることは分かった。
それが人類の望みがない悲劇なのか、まだしも希望がある喜劇なのか、それは知らないし、興味もない。
私はファースト・ガンダムのリアルタイム世代だが、人間が搭乗可能な巨大ロボットどころか、自律二足歩行ロボットが登場したのは(私の感覚からすれば)つい最近であって、ホンダのアシモが実用的な世界初のロボットだろうと思う。
ゆえに、ガンダムやマクロス、それにエヴァにしたところで、そう遠くはない未来のSFかも知れないが、「人類補完計画」は現実世界で発生していることを、今の若い世代は知らなさ過ぎる、としか言えない。
中華によって、文化大革命でまず最初にモンゴルがヤラレた。あえて「ファーストインパクト」と呼ぼう。
次にチベットがヤラレた。これが「セカンドインパクト」だ。
そして今、ウイグルがヤラレている。これが「サードインパクト」であり、香港も同様にヤラレている。欧米諸国の人類が次々と覚醒を始めた。
次は台湾か、日本の沖縄。発火点で共通するのは沖縄県石垣市の尖閣諸島。次に発生するのが「フォースインパクト」になる。
世界人類どころか、地政学的に最も脅威が差し迫っている日本人は、未だにアニメやゲーム、SNS等にウツツを抜かしながら、惰眠を貪っていてシン・エヴァが「エヴァヲタクの卒業」だの何だのと、浮世離れも甚だしい。
すでに覚醒している日本人はネットやリアルで様々な活動をしているのだが、一般人は何ひとつ知らないか、薄々気付いていても見て見ぬフリをしている。
エヴァヲタクに限らず、現実を知らないとは実にオメデタイことですな!
もうさ、こんな下らない世界は邪悪な中華に滅ぼされた方が良いのではないのか。
さあ、間もなく中華という使徒によるフォースインパクトが始まる。
君たちにそれを止める勇気と気概と根性はあるのかね?
※2021/08/19 追記
結局メインサイトで記事化したので、追記しておく。
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