アイロンビーズ最新作の紹介・その①
こんにちは。
『音楽家として生き続けること』を永遠の課題としている、だいぞう(坂本大蔵)と申します。
今回は、以前にコロナ禍をきっかけに始めた趣味、アイロンビーズの最新作について書きたいと思います。
2連続、音楽に関係ないことですみません(笑)
※最新作の紹介・その②はこちら。
・・・
1.アイロンビーズとは?
アイロンビーズについて、詳しく知りたい方は冒頭に書きました『コロナ禍をきっかけに始めた趣味』のリンクをご覧ください。
さて、僕はこれまで日本が世界に誇る有名ゲーム『ファイナルファンタジー』の2等身キャラを中心に、アイロンビーズ作品を多数制作してきました。
しかし、制作数200キャラを超えた辺りで、次第に欲が出たこともあり、更に大きな作品にチャレンジしたいと思う様になりました。
2等身キャラに関しては、公式の『ドット絵』をそのまま参考にできるので、言ってしまえば配色通りにビーズを並べ、アイロンをかけるだけの作業になります。
難しいイメージをお持ちの方も、既にドット絵としてあるキャラ等は、やってみると比較的簡単に作ることが可能だと思います。
ちなみに、僕は2.6mmサイズのビーズを使用しています。
より仕上がりが大きい物にしたい方や、細かい作業が苦手!という方には、5mmのビーズもあります。
最初は、この様なセットで試すのがおすすめです。
また、僕は現在ビーズを仕入れる時は「ピクセルピコ」というショップを利用しています。
ビーズの状態も良く(メーカーによってはいびつな製品もあります)、品揃えも豊富で、1種類から細かく選べる点がGOOD!
また、発注した翌日には届くという、迅速且つ丁寧な対応力も魅力の一つです。
色々なメーカーのビーズを試し、最終的に辿り着いたのがピクセルピコさんの「ミニフューズビーズ」ですので、ご興味をお持ちの方は、ぜひご利用ください♪
2.大きな作品の作り方
さて、ここから本題に入ります。
まず、最初に作りたいと思ったのがこちらのキャラのイラストでした。
ファイナルファンタジー9より『エーコ』というキャラになります。
配色がとても綺麗なので、これはアイロンビーズにしたら映える!と思い、上半身だけ作ることを決めました。
さて、ここで大きな作品を作る上では、ビーズを並べるプレートが幾つか必要になります。
(プレートは連結して使用可能です)
ただ、この時はプレートは2枚しか所持しておらず、思い立ったら即行動!の性格なものでして、プレートを発注して届くのを待つことができませんでした(笑)
そこで...
まずは2枚のプレートを連結し、顔の上半分を制作。
極力、原画に近い色彩にビーズの色を配色し、各パーツの大きさのバランスを見ながら並べて行きます。
はい!これで半分完成しました。
完成したら、これにアイロンをかけて接合し、プレートから外した後に下半分のビーズを並べて行きます。
この時に気をつけるポイントは、上半分の接合部分と、下半分の接合部分の横並びのビーズがずれない様、1粒1粒数えておくことです。
接合した上半分は、アイロンをかけたことにより、並べた時よりも潰れて少し広がります。
よって、アイロンをかけた上半分のパーツと、ビーズを並べているだけの下半分のパーツを目視のみで合わせて作ると、後々アイロンをかけた時にサイズの誤差が生じる可能性があります。
ここまで来たら、もう一息。
並べきりました。
因みに、2等身キャラを制作する時は、1キャラ大体20分~30分で完成しますが、この作品は20時間程かかりました(笑)
下半分にアイロンをかけて、更に上下のパーツをアイロンで接合して完成です!
完成した時は達成感もありましたが、それ以上に暫くアイロンビーズは見たくないと思いました(笑)
因みに、大きな作品のアイロンがけや、接合する時は注意点が幾つかありますので、ご興味ある方はコメントください。
3.更なる大作にチャレンジ
先ほどの作品を制作してから、暫く経つと再び制作欲が出てきました(笑)
ただ、やるなら同じレベルの物を作ってもしょうがない。
更に大きく、難しい作品にチャレンジすることにしました。
その原画がこちら!
ファイナルファンタジー10より『ユウナ』というキャラになります。
前回の作品は色彩が派手で、比較的配色がやり易いイラストでしたが、今回は同系色で服の影やシワを表現する必要があります。
恐らく、制作時間は倍かかる!と予想しました。
まずは全体のサイズ感をイメージして、髪の毛から。
この段階で、ほんとに作れるのか自分!と思いました(笑)
立体的に見せる為の冠の細かな表現、髪の毛の配色と毛の流れ。
そして、最も重要なのは『光の当たり方』の表現です。
光と影を表現出来ないと、奥行きの無い作品になってしまいます。
何度も試行錯誤しながら...
頭部が完成しました!
この時点で、10時間はかかった記憶があります(笑)
さて、今回はこの制作の為にプレートを2枚発注しました!
プレートを4枚連結し、そのまま顔の制作です。
前作もそうでしたが、顔の制作に入ると(特に目元の制作)、作品に命が宿った感じがしてモチベーションも上がります(笑)
目の周りのアイシャドウの色味、肌の色味と影、目の大きさのバランス等、作ってはやり直しての微調整を何度もしましたが、納得行くものに仕上がりました。
4.難関パーツ
髪の毛の次の難関が、ドレスの上部でした。
最初は、原画にはない青系の色を取り入れてみたのですが、途中で気に入らなくなってやり直し。
この作業で一番辛いところは、やり直す時に並べたビーズを一度全て片付ける作業です(笑)
この部分は、4回~5回位入れ替えをしました。
そして、影の微調整を何度も繰り返しました。
ちなみに、確認作業は目で見るよりも、カメラのレンズを通して見た方が違和感が分かり易いです。
僕は、微調整をする度にカメラで撮影して確認をしています。
そんなこんなで、微調整を繰り返し完成しました。
次は羽の制作です。
ドレスと同じ白ですが、こちらは微妙に変化をつける為に、薄い水色を混ぜています。
地道に羽を増やして行き...
このターンも完成!
ただ羽が少し足りない為、この羽を更に増設して行きます。
接合して完成です!
5.仕上げ
上半身がほぼ終わったので、次は下半身の制作に入ります。
ここでも一番のこだわりは、光の当たり方と影です。
そして羽を付け足し、ドレスのスカート部分を更に延ばして下半身も完成!
今回、A2サイズに収める為に下はここまでにしました。
次に、右手と杖が途中までしかできていないので、最後にその続きの制作です。
ここまで来ちゃえば、あとは簡単...
じゃねぇっ!!
全然簡単じゃない!
むしろ一番難しいかもしれない(笑)
杖から垂れている紐のグラデーションや、紐っぽさの表現。
また、杖の先の曲線のニュアンスに結構悩まされました(汗)
それでも試行錯誤を繰り返し...
綺麗な仕上がりになったと思います♪
これで全パーツが完成しました!
全パーツを、ずれない様に慎重に接合して...
完成です!!!
制作時間、約70時間。
予想時間を大幅に上回りました(笑)
でもその分、達成感はヤバかったです。
以前作った、ユウナの2等身ver.も隣にディスプレイしてみましたが、この大きさの違い!
これまでの作品も並べて比較。
最後は、音楽部屋に飾って完了!満足♪
最初はできるかな...と思っていましたが、何事も『やる!』と決めたら、成せば成る!ですね♪
ただ、やはり暫くアイロンビーズは見たくないかもしれません(笑)
ご興味ある方は、ぜひお試しあれ!
皆さんの毎日が、心豊かなものになります様に。