帰省
久々に帰省してみると、変わっていることの方が多い。
祖父母は小さくなり、見慣れた建物が無くなり、通っていた中学校は改築されており、自分が今まで見てきた風景が幻だったかのような錯覚に陥る。
それでも変わらないももちろんある
関東の快晴の空とは打って変わって、鈍色の雲が空を覆っていて、自分の部屋のモノの配置は何ひとつ変わっていなくて、リビングのテレビの録画リストには、未だに2016年2月に録画されたMステが残っているのだ。
「帰って来れる場所がある」ということの有り難みを改めて実感した4日間であった。
さて、ここからは、帰省をしてふと思い浮かんだことを、短い文で書いていこうと思う。
まず「帰省したい」と思うのは、住み慣れた地の空気感、旧友との再会のためなど、様々だ。だが、1番の根底にあるのは
『何にも縛られず、様々なことから守られている自由だったあの頃に戻りたい』
という心理が根底で働いているからではないだろうか。
これはあくまで持論に過ぎないし、様々な意見があって当然だと思う。
ただ今回、久々に帰省して家族の顔を見て、自分の部屋に入った瞬間。『まだ自分は守ってもらえる』という錯覚に陥ってしまったのかもしれない。
もう20歳を超えて、社会人に片足を突っ込んでいて、責任がのしかかって来るにもかかわらずこのように思ってしまった。
やはり親の前ではいつまで経っても子供なのかと。
本当の意味で“大人“にならないといけないのだろう。
本当はこんな事を考えて帰省する必要はない。何も考えず「地元に帰ってきた」とだけ思う方が楽だ。
次回帰省する時は余計な事を考えず、地元を満喫しよう。
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