文芸投稿誌「文芸本陣」1993年夏・創刊第2号について
1992年に会が発足、翌1993年2月に創刊、全9号まで作った文芸投稿誌「文芸本陣」。1993年夏・創刊第2号からは、会員にテーマに沿った作品も書いてもらうことにしました。特集テーマは「私の横浜」でした。
写真は表紙と目次です。目次を見ると【宿場そば桑名屋】さんの店主近藤博昭氏の「ほどほどがやがや〜私の程ヶ谷宿中毒症について〜」も載っていますね。文芸本陣は【かたびら・スペース・しばた。】他にて無料配布中。
下記は巻頭に書いた文章です。
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特集 私の横浜
横浜は様々な物の発祥の地です。例えば、日刊新聞の元祖は『横浜毎日新聞』(明治三年。一八七〇年)。電信は、元弁天(現北仲通六丁目)の燈台局と神奈川県裁判所(現県庁)間で通信を開始したのが始まりです。ビールエ場が初めて作られたのも横浜です。
他にも、クリーニング店、牛乳店、理髪店、写真館、女学校、乗合馬車、街路樹、公衆便所、ガス燈、ホテル、マッチ、テニスコート、自転車、水道、電話交換、倉庫、鉄の橋‥‥すべて横浜が発祥です。
日本の文明開花の発祥の地。あらゆる文化が横浜で始まるのです。新しいことに寛容な街。新しいものを恐れず取り入れてしまう街。それが横浜です。
思えば、新しく始まったサッカーのJリーグの十チームの内、「横浜マリノス」と「横浜フリューゲルス」の二つものチームが横浜を本拠地としています。(現在は1999年に両チームは合併して横浜F・マリノスになつています。)
さて、私たち「文芸本陣」も横浜が発祥の地であります。編集部も横浜市保土ヶ谷区に置かれていますし、会員の半数は横浜市民です。
そこで、創刊第二号では「横浜」を特集としてみました。横浜市民である人も、そうでない人も、それぞれが違った視点で横浜を考える。そんな試みです。
日本で第二の人口を抱え、神奈川県の四分の一の面積を持つ街、横浜。場所も人もあらゆるものがユニークな街、横浜。
私達の心の中に、夢の国「横浜独立共和国」を作ろうではありませんか。ようこそ「私の横浜」へ。
「文芸本陣」編集部
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