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オリンピアンは、オリンピックの後メディアとどう付き合えばいいのか

長文ファンの皆さまこんにちは。

オリンピックを終えた後に、良い結果を出したアスリートがメディアに出演します。だいたい一ヶ月ぐらいがピークでそのあと年末までは緩やかに続き、最も活躍したアスリートが紅白歌合戦の審査員になるところで一旦は終了します。

わずか4ヶ月の間ですが、ここでの振る舞いはアスリートの人生に多少なりとも影響を与えます。この時期に「消費される側」になるか「メディアを活用する側」になるかが分かれます。

もしもすでに競技人生の先にこんなふうになりたいと思っている人や、こんな競技人生を送りたいというビジョンがある方は、それに従ってメディアの選別とコメントをしていく必要があります。

まず動画のメディアは報道番組やドキュメンタリー以外は、基本的に楽しさを求めており「ノリがよく、ぶっちゃけさせる」仕組みになっています。とにかく明るく楽しい。普通にしているだけでちょっと暗く見えるぐらいです。

その雰囲気で自分の意外な一面が出て、それがより魅力的に見えることはよくあります。ですから楽しく自分らしくお話をすればいいです。 ただ、サービス精神があるアスリートはつい言いすぎたり、ノリすぎて、自分の中のおちゃらけたキャラクターだけが前面に出てしまうことがあります。

そうすると面白がられます。面白がられはするのですが、その面白さは長続きしないことがほとんどです。なぜなら今旬のアスリートがぶっちゃけているから面白いわけで、その時期を過ぎると面白く感じられなくなるからです。

盛り上げられ、おだてられ、飽きられる。これが消費される典型のパターンです。二段階目までは自分が社会をコントロールしているようにすら感じられます、しかし三段階目で自分が社会に翻弄されていたことに気が付きます。

逆にうまくいくパターンはここぞというところで自分の考えを伝えたり、自分のやりたいことを伝える、です。まあ結局これは普段から自分と対話しているかどうかに尽きるのですが。

そして、今それほどなりたい姿がない場合は、対応しながら、人の話をよく聞くのがいいです。 アスリートに取っては、社会の扉が一番開くのがこの瞬間です。そして、すぐまた閉じてしまうわけですが(それでいいのですが)、今まで集中してアスリートの世界に閉じていた世界から一瞬見える外の風景から受けた刺激が、競技にもそして引退後の人生にも良い影響を与えます。

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