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林業してる女子の生理の話

タイトルの通り、生理の話をするのでご注意ください。
林業で現場作業員2年目の私の、生理の対応方法についてまとめます。
林業に限らず、外仕事している方や外仕事を目指している女性の方々の参考になればと思います。

現場作業員のトイレ事情

林業は現場が山の中です。基本的にはトイレなんかありません。用を足すのは物陰に隠れてサッとすませます。慣れてくればもよおす回数も減り、(私の場合は)現在は昼休みに1回の小用で済んでいます。

基本は布ナプキン+多い日は月経カップ

現場に出る出ない関係なく、私の経血処理の基本は布ナプキンです。私の場合(個人差があると思います)、1日目夜もしくは2日目昼が一番経血の量が多いので、様子を見ながら月経カップと布ナプキンを併用します。
現場に出る日も同じ対処方法です。漏れる心配はほぼありません。

布ナプキンの話

布ナプキンを使い始めたのは5年ほど前で、それまでは紙ナプキンを使用していました。生理痛が減るという噂を聞いたのと、ゴミが減るのは良いかなと思ったので布ナプキンを購入。安いものではなかったので最初は2枚だけ買い、経血の量が少ない日や外出しない日だけ布ナプキンという形で始め、徐々に布ナプキンの割合を増やしていきました。
吸水量は紙ナプキンと遜色なし。洗濯はなるべく簡単に、使用後はお風呂に入っている間にぬるま湯につけ、軽くもみ洗い。お風呂から上がったらセスキ炭酸ソーダを溶かした水を蓋つきバケツに入れてナプキンをつけ置きます。数日そのまま放ったらかして、週末など時間がある日にまとめて洗います。

後述しますが、経血のコントロールが多少できるようになってから布ナプキンは1日に1~2枚しか使わなくなりました。現在は大きめ2枚、普通4枚、小さ目3枚の計9枚の布ナプキンで回しています。

月経カップの話

月経カップとは、日本ではまだ馴染みがありませんが、膣内に挿入して経血を溜めるタイプの生理用品です。私は2年ほど前からメルーナカップという製品を使用しています。

挿入してすぐは違和感があるものの、しばらくすると違和感はほぼ無くなります。大きく動いてもナプキンと違いズレる心配が無いのが嬉しいところ。私は(面倒なので)1度入れたら8時間くらい出しませんが、多い日でなければ漏れることはほぼありません。布ナプキンと併用すれば1日ずっと山にいる日でも大丈夫です。
手入れも簡単で、生理期間中はお風呂の時に取り出して石鹸で洗い、生理終了後はシリコンの耐熱容器に入れて電子レンジで煮沸消毒しているだけです。

基礎体温をつける

私は周期が安定しない方だったので、生理前の情緒不安定などに悩まされてきました。少しでも来るタイミングを予測するための情報を増やそうと思い、基礎体温を測り始めました。なんとなく高温期と低温期が分かりはじめ、体調管理とメンタル管理に役立っています。

仕事はどうしているか

経血の処理に問題が無くとも、生理期間中の危険作業は本来は避けたいもの。ですが、現職場の生理休暇は、就業規定に記載はあるものの実質全く機能しておらず、どうしても休みたければ有給休暇を使用しなければいけません。有休には限りがあるし、天候不良時の休みも有休のため、体調不良ではほとんど休めないのが現状です。本心を言えば、生理痛が最もひどく経血の量も多い生理2日目など、半日~1日くらい休みたいのが本音ですが、現在は無理して出勤、どうしようもない時は午後から休む、ような形にしています。(身体への負担が少ない重機作業がメインなら問題なく作業できる日もあります。)

痛みは鎮痛剤で何とかなりますが、私の場合は、生理期間中かなり注意散漫になり、普段では考えられないミスをしてしまうこともあります(これは個人差があると思います)。林業は死傷率が全産業ぶっちぎりの1位の危険な仕事です。事故のリスクが高いことを自覚しながら作業に従事するのはあまり気持ちの良いものではありません。

表で見る労働災害統計 業種別死傷災害年千人率
https://osh-management.com/consultant/information/table/incident-rate/#gsc.tab=0

そもそも生理とどう向き合うか

余談ですが、昔の女性は経血のコントロールができていたそうです。大小便のように、経血もトイレで排泄できていたというのです。

この本を読んで少し意識してみたところ、確かに下腹部がなんとなく気持ち悪くなってきて、そういうタイミングでトイレに行っていきむと経血が排出されます。完全にはコントロールできませんが、布ナプキンの洗濯も楽になるし、かなり気持ちも楽になりました。
経血の排出は解毒作用もあるそうで、さっさと出し切ってしまった方が良いそうです。月経カップは便利ですが、なんとなく経血を溜めこんでいる感じがするので生理の後半で使用するのは止め、多い日も外出しない日はなるべく使わないようになりました。

余談その2ですが、布ナプキンを使用すると不定愁訴が軽減し、自尊感情が改善するということが以下の本に書いていました。

使用後は汚物入れに入れられる紙ナプキンと違い、自分の身体の状態に向き合う機会が布ナプキンの使用を通して与えられるのではないかということです。

生理とはいわゆる生理現象の1つではありますが、貴重な身体からのサインというか、例えば生理痛が酷かったらそれが何を意味しているのかとか、向き合う時間が必要なのではないかと思っています。
かつて、生理中の女性は月経小屋という小屋で隔離生活を送る習慣があったようです。これは血液を媒介にした感染症の対策の一方、生理中の女性を慮り、安静に休ませる意味もあったようです。(一方、生理中の女性への差別や偏見の助長にも繋がっていたようで、一概に良い悪いと言えない習慣ではあります。)
生理用品が発達し、生理期間でも日常生活と変わらず生活できるようになったことが果たして良いことなのか。私には一長一短に思います。

生理事情は個人差が大きいので、組織や作業班ときちんと話をして仕事の対応を決めていくのが理想と思いますが、組織が大きかったりすると融通が効かないこともあると思います。最後には自分の身は自分で守れるよう、自分の身体をよく理解し、自分の考えを持っておくことが大事かと思っています。

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