Falling off 存在しない時間へ
昨日、親友が教えてくれた文章
「太陽と地球が互いに触れることなく、中間にあるものもまったく使ってい ないとしたら、この二つはどうやって互いを重力で「引き合っている」のか。
太陽と地球が直接引き合っているのではなく、それぞれが中間にあるものに順次作用しているのではないだろうか」
ゲーテの色彩論の、光と闇の話に通じていると思いました。
「だとすると、この二つの間には空間と時間しかないから、
ちょうど水に浸かった物体がそのまわりの水を押しのけるように、
太陽と地球がまわりの時間と空間に変化をもたらしているはずだ。」
水面(みなも)というのも中間、境界を表します。
水に浸かった物体というのは、島のことだとも思えました。
昨月、やはり友が小豆島に行ったそうで
その写真を見ていたら、
小豆島ご出身の花嫁さんに送っていただいた
瀬戸の花嫁のお写真を紹介したくなりました。
この文章は、カルロ・ロヴェッリ『時間は存在しない』からの引用でした。
「このような時間の構造の変化が二つの天体の動きに影響を及ぼし、その結果、二つの天体が互いに向けて「落ちる」
このことは..アトリエで、立体身頃を縫製し最終的に、
出来上がりの直前に、表地と裏地を「引っ繰り返す」作業をするのですが
その時の感触に何かとてもよく似ている気がしました。
では、この「時間の構造の変化」とはいったい何なのか。
じつはそれが、(先ほど述べた)時間の減速なのだ。
物体は、周囲の時間を減速させる。
地球は巨大な質量をもつ物体なので、そのまわりの時間の速度は遅くなる。」
では海を進むこの船は光陰.. 時間のように思えてきて
「山より平地のほうが減速の度合いが大きいのは、平地のほうが地球〔の質量の中心〕に近いからだ。このため、平地で暮らす友のほうがゆっくり年を取る」
平地とは平和のことのようだなと思いました。
すると山頂は..時間の先端の場所といえるのかもしれない
では雲というのはやはり…
など考え出してこれを書きながら
『時間は存在しない』が面白いから注文したい
と今、家族に言ったら
半年くらい前に買ってそこにあるよと言われました。
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