ダンプスターダイビングを知っていますか
図書館で借りてきたドキュメンタリー映画「ダイブ!」を見ました。
皆さんは「ダンプスターダイビング」という言葉を聞いたことはありますか?ダンプスター、いわゆるゴミ集積用のデカい箱に文字通りダイブ=飛び込んでお宝を探す人々のことです。
ダイバーにもいろいろ種類があって、ベストバイなどの電気屋さんのゴミ箱を漁って転売する人、デパートのコスメ売り場のゴミ箱を漁って化粧品をゲットしてくる人などいますが、今回のドキュメンタリーで取り上げられているのは大手スーパーマーケットのゴミ箱を漁りまだまだ食べられる食べ物を救済している人たち。
前々からフードロスの問題について耳にしてはいたものの、見て「これはひどいな」と思いました。カートンに入っている1ダースのうち、たったひとつが割れたせいで捨てられる卵、袋に入っているうちたったひとつにちょっと傷みがあるだけで捨てられる果物や野菜たち。それだけでなく、世界各地から輸入されたチーズ、肉、いろいろなものが捨てられているんです。
なんとアメリカだけで一年に96ビリオンパウンドものまだまだ食べられる食品がそのままゴミ箱に捨てられ埋め立て地に埋められているそう。どうせ捨てるなら必要としている誰かにあげたらいいじゃない?って思いますよね。わたしも思います。
ドキュメンタリー自体が10年くらい前のものなので今は多少事態が改善していることを祈りますが、要は企業側からしてみれば「一度無料であげてしまったらもう定価では買ってもらえない」ということなんでしょう。農家でも、作りすぎた野菜は値崩れを防ぐためにそのまま捨てたりしますよね。そういうのってもういい加減やめにしませんか?と言いたい。リソースがもったいなさすぎるから。
もちろん、企業側だけではなく個人レベルでも食べ切れずにそのままゴミ箱へ捨てられている食材も多いといいます。個人として出来ることと言えば買ってきた食べ物を無駄にしない、必要以上に買わない、多少賞味期限が切れたくらいで簡単に捨てないといったところでしょうか。
自分ひとりだけで出来ることは限られているし、たぶんダンプスターダイビングをやってみることはないと思うけど、いつかダンプスターに本当の意味での「ごみ」しか捨てられない日が来たらいいなと思います。