アメリカにだって仕事ができる人はいるのだ
仕事(買い物代行)で店へ行くときは大体プリペイド、つまりお客さんが事前にネットで料金を支払い済みの注文を買いまわることが多いので商品の袋詰めは自分でやるんですけど、場合によっては社用のクレジットカードで決済をして普通に店のレジを通ることもあります。
それで今まで何人か違うレジの人にレジを打ってもらった結果、なんとなくいつも同じおばちゃんがいるレジに行くようになりました。
なぜかってーと、このおばちゃんは袋詰めがちゃんとできる人だからなのです!
日本だったら多分、冷たいものとあったかいものは一緒の袋に入れないとか、シャンプーや洗剤は食品とは袋を分けるとかは常識の範囲内なのだろうと思いますが、アメリカだとそうじゃないんです!!
アメリカでレジをやってもらうと、まずリンゴ、オレンジの類はコンベアーの上でガンガンに放り投げられる。あたしのリンゴ、痛むから投げないでよ!ってなる。
その上に、パンや卵の上に平気で重いものをボンボン入れたりする。あたいのパンがぺちゃんこになるじゃないのよぉ!
これが自分のための買い物だったら百歩譲っていいとしても(そういうのが嫌だからなるべくセルフレジを使っている)、一応仕事としてお客さんのために買い物をしているのでね。
困るから詰めてもらったものを自分で詰め直したり、コンベアーに載せる順番を工夫したりしているのですが、この「いつものおばちゃん」にレジをやってもらうといつもすごくちゃんとしているんです。やり直しの必要が毎回ほぼゼロ。つまりカンペキ。
そして今日、このいつものおばちゃんにレジをやってもらって、やっぱりいつもどおり接客も袋詰めもカンペキだったので思わず「あなたのレジはいつも最高だわ!」って誉めたら嬉しそうにしてくれました。
たぶんこのおばちゃんはいつも淡々と、しかしちゃんと仕事をしていて、しかしそのことの価値に気が付く人も少ないのではないかと思うのです。誰かが「ちゃんと仕事ができること」に感謝ができる人というのが少ないのよ、最近は。
でも世の中にはこうやってプライドをもってしっかり仕事をして素晴らしいサービスを提供している人もいるのだ。自分も、目立たなくてもいいから「あれ、いつもこの人ちゃんと仕事をしてくれているな」とお客さんに思ってもらえる仕事がしたいものです。
こういう人がいるとちょっと嬉しくなりますよね。まあ国民全員が仕事を全然しないとなると仕事が回らないから、こういう人がいないとまわらないんだろうけど。