かがやくひと【推し短歌】
あなたならどうするだろう北極星
ただ遠くで光るきみを追う
画面越し見慣れた一重瞼
見たことない顔して並ぶ私
いまここにあなたのために掲げるよ
青い夜空をつくるペンライト
あの日の夜きみが見た景色夢じゃない
ピクシーモブはまだ消えてない
あの日見た君16歳金髪の
随分伸びた思いの丈
君の音生まれてる3m先
僕の今日までが意味を貰った
積読本いくら読んでもまだ足りない
手が届かない憧れの背中
本名も知らないままに盲目に
もうすぐあなたを推し一年
ぱたぱたと動く憧れせわしなく
画面上見慣れたイヤリング揺れて
次はこれあなたの背を追うように
共有したい次はジョジョ
一人称定まらない方が好き
型にはまらぬあなたらしくて
白い腹見せ念入りにグルーミング
隣の黒髪もついでに
靴箱の上定位置でゆっくりとまたたく
瞳あの日とおんなじ
父母に送る土産を見繕う
紙袋で遊ぶ天才のきみへ