『八百屋』を教えることが出来ない
我が家の近くには多数の野菜直売所があって、地元の農家さんがたくさんの新鮮野菜をリーズナブルなお値段で提供してくれています。最近はスーパーで買う野菜はもやしと青じそくらいかな。
そんな訳で、近隣の直売所は我が家の野菜庫。
重要な生命線でございます。
ゆえに、食材を求めて朝ごはんを作っている妻が長男に「朝ごはんのサラダに使うからトマトを買ってきて!」とおつかいを頼みました。歩いて数十秒の場所にある直売所ですが、長男はまだお金の計算が怪しいので付き添って行きました。
朝8時…直売所の販売開始が7時ぐらいなので、1時間経過したところですが…残りが少な過ぎる。我が家の野菜庫がー!!!
あっという間に地元のおばちゃん達に買い占められた夏野菜たち。さすがは朝も早くから電動自転車に乗り、近隣の野菜直売所を巡回しているだけあります。しかも、おばちゃんネットワークで安い、新鮮、量多し!の目玉商品は即売り切れ。凄い…
さて、そんな訳でスーパーでは野菜を買うことが稀です。
まして八百屋さんで野菜を買う機会などほぼ皆無。
いや、そもそも八百屋は近場にあるのか?
専門店が非常に少なくなっているとは聞きます。ただ、八百屋、肉屋、魚屋が普通にあった時代に生きていた私としては、それらが少なくなったくらいには感じていますが、見当たらない、無くなっているとは思ってもいませんでした。
ある日、長男がくもん(※お勉強のアレね)のプリント(毎日自学する宿題みたいなもの)で勉強中に手が止まっているのを発見。
「どうした、分からないところでもあった?」
聞きながらプリントを見ると助詞(”くっつき言葉”と書いてあった。俗に言う”てにおは”のこと。)のお勉強中。問題には八百屋さんで野菜を売っている絵が書いてあり、空欄を埋めよとのこと。
「 」( )いく。
※「 」内には名詞、( )内には助詞が入る。
答えは「やおや に いく」のようです。
「これなに?」
指を指しているところには絵。野菜を売っていて、店の前には前掛けをしたおじさん。明らかに八百屋のテンプレート的存在。私と同じ世代の人が見たら「あぁ、八百屋ね」とあっさり理解できる絵が分からない様子。
問題で長男が悩んでいたのは「野菜だけを売る店は何だ?」ということ。本来の問題である助詞ではなかった。私なりに「これは八百屋って言うんだよ」「野菜だけを売っているんだよ」と八百屋について説明しても理解してもらえない。
「農家さん?」
う~ん、そうなんだけど…。我が家では地元の農家の方が直売所で準備している時にお話したりするので、子どもたちには直売所を「農家さん」と教えていたのを思い出しました。そう来たか…。
悔しいことに何度説明しても私の説明では「八百屋」を彼に理解してもらえませんでした。妻も同様に…。noteに書くにあたって広辞苑でも調べてみたのですが「やおや:野菜類を売る商家。または、その人。青物屋。」とのことで、私の説明とあまり変わらず。難しいですね。
子どもたちの勉強のため、青果店を探して一度は行ってみよう。親として専門店を利用しなかったことを悔やむ日が来るとは思いませんでした。肉屋、魚屋も利用してみましょう。あ、豆腐屋もですね。
親として、良い勉強になりました。長男よ、すまんな。
~余談~
そんな農家さんの直売所にはミニヒマワリが「ご自由にお持ちください」と置かれていました。写真がヒマワリの裏側だけってのが残念ですが、見た目は大きなヒマワリと変わらず、かわいい夏を楽しめました。