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スポーツの勉強の仕方
1.直観とは何か
「イマジネーション豊かなプレー」
「直観でプレーしてる」
「閃きがすごい」
スポーツ観戦をしていると、このような言葉と共に選手のプレーを褒め称える場面が数多くあります。
パデルやテニスでも、「なんでそんなこと出来るの??」「どうやったらそんなこと思いつくの??」というプレーヤーやプレーを目にすることは少なくありません。
このようなプレーヤーを指して、
「あの選手はセンスあるから」
「才能あるから出来るんだよね」
「直観だけでプレーしてるよね」
といった、ポジティブなのかネガティブなのか判断しかねる声もよく聞きます。
多くの人はこの“目に見えない”部分を考えるのを嫌います。
だからセンスや才能、直観といった何か捉えどころのない概念に当てはめて自分を納得させようとします。
私も以前はこの中の一人でしたが、あるときから考え方が変わりました。
“直観”が後天的に得られるものだということが分かったからです。
それは、
「直観」は経験の積み重ねを応用したもの。潜在意識の中に仕舞い込まれている経験の記憶が、同じような場面に遭遇したり、何かをきっかけに蘇ったものが直観。ーマイケル・レイモンドー
直観は、過去のパターン、典型的ケース、見慣れたケースなどの認識が要求される。こうした能力は訓練可能。状況把握を迅速かつ正確に行いたいのであれば、経験を増やす必要がある。ーゲイリー・クラインー
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直観は知識の最高の形式。ー清水幾太郎ー
「論理的な思考が昇華した瞬間が直観」直観は、本当に何もないところから湧き出てくるわけではない。考えて考えて、あれこれ模索した経験を前提として蓄積させておかねばならない。もがき、努力したすべての経験をいわば土壌として、そこからある瞬間、生み出されるものが直観なのだ。ー羽生善治ー
こういった言葉と数多く出会うようになったからです。
2.私がスポーツを学び始めたきっかけ
スポーツと勉強。
若い頃の私の頭の中では、この二つは水と油の関係でした。
スポーツはやるもの、見るもの、楽しむもので、勉強は嫌いなもの、やらされるもの、楽しくないものでした。
たくさん練習すればテニスが上手くなると思っていましたが、私の場合、残念ながら“練習だけ”していてもテニスは上手くなりませんでした。
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